銀河鉄道の夜 17
七、北十字とプリオシン海岸 (1/6)
宮沢賢治 作
宮沢賢治 作
「おっかさんは、ぼくをゆるして下さるだろうか。」
いきなり、カムパネルラが、思い切ったというように、少しどもりながら、せきこんでいいました。
いきなり、カムパネルラが、思い切ったというように、少しどもりながら、せきこんでいいました。
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ko | 3484 | D | 4.0 | 87.8% | 315.4 | 1275 | 176 | 33 | 2026/04/05 |
関連タイピング
-
原作 スウィフト
プレイ回数16 長文4699打 -
作者 マーク・トウェイン
プレイ回数549 長文2021打 -
プレイ回数172 長文3455打
-
夏目漱石「こころ」3-94
プレイ回数1028 長文1489打 -
夏目漱石「こころ」3-54
プレイ回数1055 長文かな1768打 -
血は争えず同じ思想を持ち、共に争わなければならない事実がある話
プレイ回数1489 長文3606打 -
アニメ「葬送のフリーレン」第2期 オープニングテーマ
プレイ回数32 歌詞1455打 -
プレイ回数43 長文4859打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(なな、きたじゅうじとぷりおしんかいがん)
七、北十字とプリオシン海岸
(「おっかさんは、ぼくをゆるしてくださるだろうか。」)
「おっかさんは、ぼくをゆるして下さるだろうか。」
(いきなり、かむぱねるらが、おもいきったというように、)
いきなり、カムパネルラが、思い切ったというように、
(すこしどもりながら、せきこんでいいました。)
少しどもりながら、せきこんでいいました。
(じょばんには、)
ジョバンニは、
((ああ、そうだ、ぼくのおっかさんは、)
(ああ、そうだ、ぼくのおっかさんは、
(あのとおいひとつのちりのようにみえる)
あの遠い一つのちりのように見える
(だいだいいろのさんかくひょうのあたりにいらっしゃって、)
橙いろの三角標のあたりにいらっしゃって、
(いまぼくのことをかんがえているんだった。))
いまぼくのことを考えているんだった。)
(とおもいながら、ぼんやりしてだまっていました。)
と思いながら、ぼんやりしてだまっていました。
(「ぼくはおっかさんが、ほんとうにしあわせになるなら、)
「ぼくはおっかさんが、ほんとうにしあわせになるなら、
(どんなことでもする。)
どんなことでもする。
(けれども、いったいどんなことが、)
けれども、いったいどんなことが、
(おっかさんのいちばんのしあわせなんだろう。」)
おっかさんのいちばんのしあわせなんだろう。」
(かむぱねるらは、なんだか、なきだしたいのを、)
カムパネルラは、なんだか、泣きだしたいのを、
(いっしょうけんめいこらえているようでした。)
一生けんめいこらえているようでした。
(「きみのおっかさんは、なんにもひどいことないじゃないの。」)
「きみのおっかさんは、なんにもひどいことないじゃないの。」
(じょばんにはびっくりしてさけびました。)
ジョバンニはびっくりして叫びました。
(「ぼくわからない。けれども、だれだって、)
「ぼくわからない。けれども、誰だって、
(ほんとうにいいことをしたら、いちばんしあわせなんだねえ。)
ほんとうにいいことをしたら、いちばんしあわせなんだねえ。
など
(だから、おっかさんは、ぼくをゆるしてくださるとおもう。」)
だから、おっかさんは、ぼくをゆるして下さると思う。」
(かむぱねるらは、なにかほんとうにけっしんしているようにみえました。)
カムパネルラは、なにかほんとうに決心しているように見えました。
(にわかに、くるまのなかが、ぱっとしろくあかるくなりました。)
にわかに、車のなかが、ぱっと白く明るくなりました。
(みると、もうじつに、こんごうせきやくさのつゆや)
見ると、もうじつに、金剛石や草の露や
(あらゆるりっぱさをあつめたような、)
あらゆるりっぱさをあつめたような、
(きらびやかなぎんがのかわどこのうえをみずはこえもなくかたちもなくながれ、)
きらびやかな銀河の河床の上を水は声もなくかたちもなく流れ、
(そのながれのまんなかに、)
その流れのまん中に、
(ぼうっとあおじろくごこうのさしたひとつのしまがみえるのでした。)
ぼうっと青白く後光の射した一つの島が見えるのでした。
(そのしまのたいらないただきに、)
その島の平らないただきに、
(りっぱなめもさめるような、しろいじゅうじかがたって、)
りっぱな目もさめるような、白い十字架がたって、
(それはもうこおったほっきょくのくもでいたといったらいいか、)
それはもう凍った北極の雲で鋳たといったらいいか、
(すきっとしたきんいろのえんこうをいただいて、)
すきっとした金いろの円光をいただいて、
(しずかにえいきゅうにたっているのでした。)
しずかに永久に立っているのでした。