銀河鉄道の夜 20

宮沢賢治 作
「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えている。」
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | いんちき | 6070 | A++ | 6.3 | 95.9% | 178.4 | 1131 | 48 | 28 | 2025/02/18 |
2 | 布ちゃん | 5969 | A+ | 6.1 | 96.5% | 182.6 | 1131 | 41 | 28 | 2025/02/02 |
関連タイピング
-
恋愛の小説です
プレイ回数506長文1015打 -
プレイ回数268長文かな2318打
-
探偵チームKZ事件ノート名言集!No.2!!
プレイ回数180長文かな423打 -
探偵チームKZ事件ノート名言集!No.1!!
プレイ回数211長文かな336打 -
夏目漱石「こころ」3-30
プレイ回数966長文1279打 -
夏目漱石「こころ」3-41
プレイ回数818長文かな1948打 -
夏目漱石「こころ」3-43
プレイ回数555長文かな1363打 -
夏目漱石「こころ」3-29
プレイ回数803長文かな1674打
問題文
(そしてまもなく、あのきしゃからみえたきれいなかわらにきました。)
そして間もなく、あの汽車から見えたきれいな河原にきました。
(かむぱねるらは、そのきれいなすなをひとつまみ、てのひらにひろげ、)
カムパネルラは、そのきれいな砂を一つまみ、掌にひろげ、
(ゆびできしきしさせながら、ゆめのようにいっているのでした。)
指できしきしさせながら、夢のようにいっているのでした。
(「このすなはみんなすいしょうだ。なかでちいさなひがもえている。」)
「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えている。」
(「そうだ。」)
「そうだ。」
(どこでぼくは、そんなことならったろうとおもいながら、)
どこでぼくは、そんなこと習ったろうと思いながら、
(じょばんにもぼんやりこたえていました。)
ジョバンニもぼんやり答えていました。
(かわらのこいしは、みんなすきとおって、)
河原の礫(こいし)は、みんなすきとおって、
(たしかにすいしょうやとぱーずや、)
たしかに水晶や黄玉(トパーズ)や、
(またくしゃくしゃのしゅうきょくをあらわしたのや、)
またくしゃくしゃの皺曲(しゅうきょく)をあらわしたのや、
(またかどからきりのようなあおじろいひかりをだすこうぎょくやらでした。)
また稜(かど)から霧のような青白い光を出す鋼玉(こうぎょく)やらでした。
(じょばんには、はしってそのなぎさにいって、みずにてをひたしました。)
ジョバンニは、走ってその渚に行って、水に手をひたしました。
(けれどもあやしいそのぎんがのみずは、)
けれどもあやしいその銀河の水は、
(すいそよりもすきとおっていたのです。)
水素よりもすきとおっていたのです。
(それでもたしかにながれていたことは、)
それでもたしかに流れていたことは、
(ふたりのてくびの、みずにひたったとこが、)
ふたりの手首の、水にひたったとこが、
(すこしすいぎんいろにういたようにみえ、)
少し水銀いろに浮いたように見え、
(そのてくびにぶっつかってできたなみは、)
その手首にぶっつかってできた波は、
(うつくしいりんこうをあげて、)
うつくしい燐光をあげて、
(ちらちらともえるようにみえたのでもわかりました。)
ちらちらと燃えるように見えたのでもわかりました。
(かわかみのほうをみると、すすきのいっぱいにはえているがけのしたに、)
川上の方を見ると、すすきのいっぱいに生えている崖の下に、
(しろいいわが、まるでうんどうじょうのようにたいらにかわにそってでているのでした。)
白い岩が、まるで運動場のように平らに川に沿って出ているのでした。
(そこにちいさなご、ろくにんのひとかげが、)
そこに小さな五、六人の人かげが、
(なにかほりだすかうめるかしているらしく、)
何か掘り出すか埋めるかしているらしく、
(たったりかがんだり、ときどきなにかのどうぐが、)
立ったりかがんだり、ときどきなにかの道具が、
(ぴかっとひかったりしました。)
ピカッと光ったりしました。
(「いってみよう。」)
「行ってみよう。」
(ふたりは、まるでいちどにさけんで、そっちのほうへはしりました。)
ふたりは、まるで一度に叫んで、そっちの方へ走りました。