銀河鉄道の夜 28
宮沢賢治 作
と思ったら、もうそこに鳥とりの形はなくなって、
「ああせいせいした。どうもからだにちょうど合うほどかせいでいるくらい、いいことはありませんな。」
というききおぼえのある声が、ジョバンニのとなりにしました。
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | じゅん | 5446 | B++ | 5.5 | 98.2% | 153.3 | 850 | 15 | 18 | 2025/09/27 |
| 2 | ちゃった | 5270 | B++ | 5.3 | 98.8% | 160.9 | 858 | 10 | 18 | 2025/09/21 |
| 3 | sada | 2967 | E+ | 3.1 | 93.5% | 267.6 | 853 | 59 | 18 | 2025/10/22 |
関連タイピング
-
少年探偵団シリーズ第1作品『怪人二十面相』
プレイ回数937長文4320打 -
少年探偵団シリーズ第1作品『怪人二十面相』
プレイ回数905長文4244打 -
一般的な童話『マッチ売りの少女』
プレイ回数1482長文3086打 -
夏目漱石
プレイ回数16万長文かな512打 -
夏目漱石「こころ」3-89
プレイ回数906長文1899打 -
夏目漱石「こころ」2-1
プレイ回数3535長文2391打 -
少年探偵団シリーズ第1作品『怪人二十面相』
プレイ回数881長文4437打 -
夏目漱石「こころ」3-109
プレイ回数1326長文かな1929打
問題文
(とりとりはにじゅっぴきばかり、ふくろにいれてしまうと、)
鳥とりは二十ぴきばかり、袋に入れてしまうと、
(きゅうにりょうてをあげて、へいたいがてっぽうだまにあたって、しぬときのようなかたちをしました。)
急に両手をあげて、兵隊が鉄砲弾にあたって、死ぬときのような形をしました。
(とおもったら、もうそこにとりとりのかたちはなくなって、かえって、)
と思ったら、もうそこに鳥とりの形はなくなって、かえって、
(「ああせいせいした。どうもからだにちょうどあうほどかせいでいるくらい、)
「ああせいせいした。どうもからだにちょうど合うほどかせいでいるくらい、
(いいことはありませんな。」)
いいことはありませんな。」
(というききおぼえのあるこえが、じょばんにのとなりにしました。)
というききおぼえのある声が、ジョバンニのとなりにしました。
(みるととりとりは、もうそこでとってきたさぎを、きちんとそろえて、)
見ると鳥とりは、もうそこでとってきたさぎを、きちんとそろえて、
(ひとつずつかさねなおしているのでした。)
一つずつ重ねなおしているのでした。
(「どうしてあすこから、いっぺんにここへきたんですか。」)
「どうしてあすこから、いっぺんにここへきたんですか。」
(じょばんにが、なんだかあたりまえのような、あたりまえでないような、)
ジョバンニが、なんだかあたりまえのような、あたりまえでないような、
(おかしなきがしてといました。)
おかしな気がして問いました。
(「どうしてって、こようとしたからきたんです。)
「どうしてって、こようとしたからきたんです。
(ぜんたいあなたがたは、どちらからおいでですか。」)
ぜんたいあなた方は、どちらからおいでですか。」
(じょばんには、すぐへんじしようとおもいましたけれども、)
ジョバンニは、すぐ返事しようと思いましたけれども、
(さあ、ぜんたいどこからきたのか、もうどうしてもかんがえつきませんでした。)
さあ、ぜんたいどこからきたのか、もうどうしても考えつきませんでした。
(かむぱねるらも、かおをまっかにしてなにかおもいだそうとしているのでした。)
カムパネルラも、顔をまっ赤にして何か思い出そうとしているのでした。
(「ああ、とおくからですね。」)
「ああ、遠くからですね。」
(とりとりは、わかったというようにぞうさなくうなずきました。)
鳥とりは、わかったというようにぞうさなくうなずきました。