銀河鉄道の夜 64 終

(銀河のはて 3/3)
ぼくはカムパネルラの行った方を知っています、ぼくはカムパネルラといっしょに歩いていたのですと、いおうとしましたが、もうのどがつまってなんともいえませんでした。
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問題文
(けれどもにわかにかむぱねるらのおとうさんがきっぱりいいました。)
けれどもにわかにカムパネルラのお父さんがきっぱりいいました。
(「もうだめです。おちてからよんじゅうごふんたちましたから。」)
「もう駄目です。落ちてから四十五分たちましたから。」
(じょばんにはおもわずかけよってはかせのまえにたって、)
ジョバンニは思わずかけよって博士の前に立って、
(ぼくはかむぱねるらのいったほうをしっています、)
ぼくはカムパネルラの行った方を知っています、
(ぼくはかむぱねるらといっしょにあるいていたのですと、いおうとしましたが、)
ぼくはカムパネルラといっしょに歩いていたのですと、いおうとしましたが、
(もうのどがつまってなんともいえませんでした。)
もうのどがつまってなんともいえませんでした。
(するとはかせはじょばんにがあいさつにきたとでもおもったものですか、)
すると博士はジョバンニが挨拶にきたとでも思ったものですか、
(しばらくしげしげじょばんにをみていましたが、)
しばらくしげしげジョバンニを見ていましたが、
(「あなたはじょばんにさんでしたね。どうもこんばんはありがとう。」)
「あなたはジョバンニさんでしたね。どうも今晩はありがとう。」
(とていねいにいいました。)
とていねいにいいました。
(じょばんにはなにもいえずにただおじぎをしました。)
ジョバンニは何もいえずにただおじぎをしました。
(「あなたのおとうさんはもうかえっていますか。」)
「あなたのお父さんはもう帰っていますか。」
(はかせはかたくとけいをにぎったまま、またききました。)
博士は堅く時計をにぎったまま、またききました。
(「いいえ。」)
「いいえ。」
(じょばんにはかすかにあたまをふりました。)
ジョバンニはかすかに頭をふりました。
(「どうしたのかなあ、ぼくにはおとといたいへんげんきなたよりがあったんだが。)
「どうしたのかなあ、ぼくには一昨日たいへん元気な便りがあったんだが。
(きょうあたりもうつくころなんだが。)
今日あたりもうつくころなんだが。
(ふねがおくれたんだな。じょばんにさん。)
船がおくれたんだな。ジョバンニさん。
(あしたほうかごみなさんとうちへあそびにきてくださいね。」)
あした放課後みなさんとうちへ遊びにきてくださいね。」
(そういいながらはかせはまたかわしものぎんがのいっぱいにうつったほうへ)
そういいながら博士はまた川下の銀河のいっぱいにうつった方へ
(じっとめをおくりました。)
じっと目を送りました。
(じょばんにはもういろいろなことでむねがいっぱいで)
ジョバンニはもういろいろなことで胸がいっぱいで
(なんにもいえずにはかせのまえをはなれて、)
なんにもいえずに博士の前をはなれて、
(はやくおかあさんにぎゅうにゅうをもっていって、)
早くお母さんに牛乳を持って行って、
(おとうさんのかえることをしらせようとおもうと、)
お父さんの帰ることを知らせようと思うと、
(もういちもくさんにかわらをまちのほうへはしりました。)
もういちもくさんに河原を街の方へ走りました。