グロースターの仕立屋 2/13

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プレイ回数1233難易度(4.6) 1282打 長文
グロースターのねずみたちは、秘密の道を使って、町中を駆け回った
ピーター・ラビットのお話 15
ベアトリクス・ポター 作
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 ばぼじま 4671 C++ 4.8 95.9% 261.6 1276 54 28 2024/10/12

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問題文

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(したてやは、ただただはたらきつづけ、しごとをしながらひとりごとした。)

仕立屋は、ただただ働き続け、仕事をしながら一人言した。

(きぬのながさをはかり、ぬのをくるくるまわして、かたちにたった。)

絹の長さをはかり、布をくるくるまわして、形に裁った。

(しごとだいのうえじゅうに、べにいろのたちくずがちらばった。)

仕事台の上じゅうに、べに色の裁ちくずがちらばった。

(「おおきなあまりぎれはひとつもなし。ななめにもたった。)

「大きな余りぎれは一つもなし。斜めにも裁った。

(あまりぎれはなし。のこるは、ねずみのけーぷにぼうしのりぼん。)

余りぎれはなし。残るは、ねずみのケープに帽子のリボン。

(どれもこれも、ねずみよう。」と、したてやはいった。)

どれもこれも、ねずみ用。」と、仕立屋はいった。

(ゆきが、ちいさくくぎったまどのがらすにつきはじめ、)

雪が、小さく区切った窓のガラスにつきはじめ、

(ひかりがささなくなったとき、)

光がささなくなったとき、

(したてやは、いちにちぶんのしごとをおえた。)

仕立屋は、一日分の仕事を終えた。

(うねおりのきぬとさてんのぬのは、あとはただぬうばかり。)

うね織りの絹とサテンの布は、あとはただ縫うばかり。

(しごとだいのうえにのっていた。)

仕事台の上にのっていた。

(うわぎのためには12まいのぬの、ちょっきのためには4まいのぬの。)

上着のためには12枚の布、チョッキのためには4枚の布。

(それに、ぽけっとのふたとかふすにぼたん。)

それに、ポケットのふたとカフスにボタン。

(すべてがきちんとそろっていた。)

すべてがきちんと揃っていた。

(うわぎのうらじは、きいろのたふたで、)

上着の裏地は、黄色のタフタで、

(ちょっきのぼたんほーるをかがるには、べにいろのきぬのあないと。)

チョッキのボタン・ホールをかがるには、べに色の絹の穴糸。

(これで、つぎのあさぬいはじめるよういは、ばんじととのった。)

これで、次の朝縫い始める用意は、万事ととのった。

(きちんとたちあがり、ふそくなものはなにもなし。)

きちんと裁ちあがり、不足なものは何もなし。

(ただ、べにいろのあないとが、あとひとかせあれば、それでよかった。)

ただ、べに色の穴糸が、あとひとかせあれば、それでよかった。

(したてやは、ゆうぐれどきにみせをでた。)

仕立屋は、夕暮れどきに店を出た。

など

(よるは、みせではねなかったのだ。)

夜は、店では寝なかったのだ。

(したてやはまどのしまりをし、おもてのとのじょうをかけ、かぎをもってそとにでた。)

仕立屋は窓の締りをし、表の戸の錠をかけ、鍵を持って外に出た。

(ねずみたちはいえをでたりはいったりするのに、かぎはつかわなかった。)

ねずみたちは家を出たりはいったりするのに、鍵は使わなかった。

(というのは、ぐろーすたーのまちのすべてのふるいいえのはめいたのうしろには、)

というのは、グロースターの町のすべての古い家の羽目板の後ろには、

(ねずみたちのつかうちいさなかいだんや、ひみつのあげぶたができていた。)

ねずみたちの使う小さな階段や、秘密のあげ蓋ができていた。

(そして、ねずみたちはこのながいほそいみちをとおりぬけて、)

そして、ねずみたちはこの長い細い道を通り抜けて、

(いえからいえへうつっていき、おもてにでないでも、)

家から家へうつっていき、表に出ないでも、

(まちじゅうをかけまわることができた。)

町じゅうを駆け回ることができた。

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