グロースターの仕立屋 11/13

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プレイ回数751難易度(4.5) 1154打 長文
ねずみたちは立ち上がって「穴糸が足りぬ」といい、鎧戸を締めた
ピーター・ラビットのお話 15
ベアトリクス・ポター 作

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問題文

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(ねずみたちは、ゆびぬきをかちりとならして、ひょうしをとった。)

ねずみたちは、指ぬきをかちりとならして、表紙をとった。

(けれども、どのうたもしんぷきんにはしゃくにさわった。)

けれども、どの歌もシンプキンにはしゃくにさわった。

(そこで、しんぷきんは、とぐちでくんくんはなをならし、)

そこで、シンプキンは、戸口でくんくん鼻をならし、

(にゃーおとなきたてた。)

にゃーおとなきたてた。

(「それからわたしは、みるくいれをかった。)

「それからわたしは、ミルク入れを買った。

(ごみいれをかった。くずいれをかった。)

ごみいれを買った。くずいれを買った。

(みんなあわせて、たったの1ふぁーじんぐ。)

みんなあわせて、たったの1ファージング。

(そして、それらをしょっきだなにのせた!」)

そして、それらを食器棚にのせた!」

(と、いっぴきのしつれいなねずみがいった。)

と、一匹の失礼なねずみが言った。

(「にゃーお!がり!がり!」まどじきいのうえで、しんぷきんはあばれた。)

「にゃーお!ガリ!ガリ!」窓じきいの上で、シンプキンは暴れた。

(いえのなかでは、ねずみたちがいっせいにたちあがって、)

家の中では、ねずみたちがいっせいに立ち上がって、

(「あないとがたりぬ!あないとがたりぬ!」といい、)

「穴糸が足りぬ!穴糸が足りぬ!」といい、

(それからねずみたちは、よろいどをしめて、)

それからねずみたちは、鎧戸をしめて、

(しんぷきんになかがみえないようにしてしまった。)

シンプキンに中が見えないようにしてしまった。

(けれど、まだなかから、ゆびぬきのかちかちというおとと、)

けれど、まだなかから、指ぬきのかちかちという音と、

(「あないとがたりぬ!」といううたごえがきこえてきた。)

「穴糸が足りぬ!」という歌声が聞こえてきた。

(しんぷきんは、みせをはなれていえにもどった。)

シンプキンは、店をはなれて家に戻った。

(しんぷきんは、みちみちかんがえていた。)

シンプキンは、みちみち考えていた。

(いえにつくと、したてやはねつがさがって、やすらかにねむっていた。)

家につくと、仕立屋は熱が下がって、やすらかに眠っていた。

(しんぷきんは、どびんからあないとのつつみをそっととりだし、)

シンプキンは、土瓶から穴糸のつつみをそっと取り出し、

など

(つきのひかりのなかでじっとみた。)

月の光の中でじっと見た。

(あのいいねずみたちにくらべて、じぶんのわるかったことを、)

あのいいねずみたちに比べて、自分の悪かったことを、

(しんぷきんははずかしくおもった。)

シンプキンは恥ずかしく思った。

(あさになると、したてやはめをさまして、)

朝になると、仕立屋は目を覚まして、

(まずかけぶとんのうえにのっている、べにいろのあないとをみた。)

まず掛け布団の上にのっている、べに色の穴糸を見た。

(そして、べっどのわきには、くいあらためたしんぷきんがたっていた。)

そして、ベッドの脇には、悔い改めたシンプキンが立っていた。

(「あ、やれ、わしは、ぼろきれのように、つかれはてた。)

「あ、やれ、わしは、ぼろきれのように、疲れ果てた。

(だが、あないとはてにはいった!」と、したてやはいった。)

だが、穴糸は手に入った!」と、仕立屋はいった。

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