オオカミ王ロボ 3

偕成社文庫
関連タイピング
-
好評だった小説の続きです
プレイ回数4277長文797打 -
小説作ってみたのでやってみてね! 練習!長文タイピング!
プレイ回数1万長文1069打 -
原初の自覚赤子の哲学的覚醒
プレイ回数1579長文2077打 -
「USBコード挿入」
プレイ回数730長文927打 -
少年探偵団シリーズ第2作品『少年探偵団』
プレイ回数699長文4356打 -
明智小五郎事件簿
プレイ回数6046長文4801打 -
友人の知人から野呂松人形を見に来ないかと誘われる短編小説。
プレイ回数919長文6639打 -
(上)先生と私
プレイ回数1102長文1109打
問題文
(からんぽーのぼくちくぎょうしゃで、ろぼのいちだんのどのいっとうのくびにだって、)
カランポーの牧畜業者で、ロボの一団のどの一頭の首にだって、
(うしなんとうかのねうちのしょうきんをださないものはいなかったが、)
牛何頭かの値打ちの賞金を出さないものはいなかったが、
(このおおかみたちときたら、)
このオオカミたちときたら、
(まるでまりょくででももっているかのように、ふじみだった。)
まるで魔力ででも持っているかのように、不死身だった。
(どんなさくりゃくやくふうをこらしても、びくともしなかった。)
どんな策略や工夫をこらしても、びくともしなかった。
(りょうしをばかにし、どくやくをせせらわらった。)
猟師をばかにし、毒薬をせせら笑った。
(そして、すくなくともごねんものあいだ、)
そして、少なくとも五年ものあいだ、
(からんぽーのぼくじょうしゅからいちにちにうしいっとうのわりで、)
カランポーの牧場主から一日に牛一頭の割りで、
(みつぎものをせしめていたという。)
貢物をせしめていたという。
(これからかんがえると、このいちみはぜんぶでにせんとういじょう、)
これから考えると、この一味は全部で二千頭以上、
(いちばんいいかちくをころしたことになる。)
一番いい家畜を殺したことになる。
(というのは、だれもがしっているように、)
というのは、だれもが知っているように、
(このれんちゅうがねらうのは、いちばんいいものばかりだったからだ。)
この連中が狙うのは、一番いいものばかりだったからだ。
(むかしから、おおかみというものはいつもはらをへらしている、)
昔から、オオカミというものはいつも腹を減らしている、
(だからなににでもくらいつく、といわれているが、)
だから何にでも食らいつく、といわれているが、
(これはろぼのばあいにはまったくあてはまらない。)
これはロボの場合には全くあてはまらない。
(このとうぞくどもは、いつでもつやつやしていてけんこうそのものだったし、)
この盗賊どもは、いつでもツヤツヤしていて健康そのものだったし、
(じっさいたべものにはなかなかきむづかしかったからである。)
実際食べ物にはなかなか気難しかったからである。
(しぜんにしんだどうぶつとか、びょうきとかどくにあたってしんだものには、)
自然に死んだ動物とか、病気とか毒にあたって死んだものには、
(いっさいてをふれない。)
いっさい手を触れない。
(もちろん、うしかいたちがころしたものなどにはめもくれない。)
もちろん、牛飼い達が殺したものなどには目もくれない。
(このれんちゅうがこのんで、まいにちのたべものにしているのは、)
この連中が好んで、毎日の食べ物にしているのは、
(うまれていちねんのわかいめうしで、)
生まれて一年の若い牝牛で、
(ころしたばかりの、しかもそのやわらかいところだけなのだ。)
殺したばかりの、しかもその柔らかいところだけなのだ。
(としとったものは、おうしであろうとめうしであろうとふりむかない。)
年取ったものは、牡牛であろうと牝牛であろうと振り向かない。