諸葛亮孔明 前・出師の表 ②

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前・出師の表
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1 だだんどん 6057 A++ 6.5 93.4% 201.4 1312 92 22 2024/10/01
2 てんぷり 5425 B++ 5.6 96.8% 232.6 1304 42 22 2024/10/19

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(しんはもとほい、なんようにきゅうこうす。)

臣は本布衣、南陽に躬耕す。

(いやしくもせいめいをらんせにまっとうせんとし、ぶんたつをしょこうにもとめず。)

苟しくも性命を乱世に全うせんとし、聞達を諸侯に求めず。

(せんてい、しんのひひなるをもってせず、みだりにみずからおうくつし、)

先帝、臣の卑鄙なるを以てせず、猥りに自ら枉屈し、

(しんをそうろのうちにさんこし、しんにとうにとうせいのことをもってせり。)

臣を草盧の中に三顧し、臣に諮うに当世の事を以てせり。

(これによりてかんげきし、ついにせんていにゆるすにくちをもってす。)

是に由りて感激し、遂に先帝に許すに駆馳を以てす。

(のち、けいふくにあい、にんをはいぐんのさいにうけ、めいをきなんのかんにほうず。)

後、傾覆に値い、任を敗軍の際に受け、命を危難の間に奉ず。

(じらいにじゅうゆういちねんなり。)

爾来二十有一年なり。

(せんてい、しんがきんしんをしる。ゆえにほうずるにのぞんでしんにきするにだいじをもってせしなり。)

先帝、臣が謹慎を知る。故に崩ずるに臨んで臣に寄するに大事を以てせしなり。

(めいをうけていらい、しゅくやゆうたんし、ふたくのこうあらずして、)

命を受けて以来、夙夜憂歎し、付託の効あらずして、

(もってせんていのめいをそこなわんことをおそる。ゆえにごがつろをわたり、ふかくふもうにいれり。)

以て先帝の明を傷わんことを恐る。故に五月瀘を渡り、深く不毛に入れり。

(いま、なんぽうすでにさだまり、へいこうすでにたる。)

今、南方已に定まり、兵甲已に足る。

(まさにさんぐんをしょうすいし、きたのかたちゅうげんをさだむべし。)

当に三軍を奨率し、北のかた中原を定むべし。

(こいねがわくはどどんをつくし、かんきょうをじょうじょし、かんしつをこうふくし、きゅうとにかえさん。)

庶わくは駑鈍を竭し、かん凶を攘除し、漢室を興復し、旧都に還さん。

(これしんのせんていにむくいて、へいかにちゅうなるゆえんのしょくぶんなり。)

此れ臣の先帝に報いて、陛下に忠なる所以の職分なり。

(そんえきをしんしゃくし、すすんでちゅうげんをつくすにいたりては、すなわちゆうし・い・いんのにんなり。)

損益を斟酌し、進んで忠言を尽くすに至りては、則ち攸之・褘・允の任なり。

(ねがわくはへいかしんにたくするにぞくをうちこうふくするのこうをもってせよ。)

願わくは陛下臣に託するに賊を討ち興復するの効を以てせよ。

(こうあらずんばすなわちしんのつみをおさめ、もってせんていのれいにつげよ。)

効あらずんば則ち臣の罪を治め、以て先帝の霊に告げよ。

(もしとくをおこすのことなくんば、すなわちゆうし・い・いんのとがをせめ、もってそのまんをあらわせ。)

若し徳を興すの言無くんば、則ち攸之・褘・允の咎を責め、以て其の慢を彰せ。

(へいかもまたよろしくみずからをはかり、もってぜんどうをししゅし、)

陛下も亦宜しく自ら謀り、以て善道を諮諏し、

(がげんをさつのうし、ふかくせんていのいしょうをおうべし。)

雅言を察納し、深く先帝の遺詔を追うべし。

など

(しん、おんをうけてかんげきにたえず。)

臣、恩を受けて感激に勝えず。

(いま、とおくはなるるにあたり、ひょうにのぞんでていきゅうし、いうところをしらず。)

今、遠く離るるに当り、表に臨んで涕泣し、云う所を知らず。

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