56　モーセ

(もーせはせいじんし、じぶんのしんのしゅつじをしった。)

モーセは成人し、自分の真の出自を知った。

(そのちょくごかれはえじぷとじんがいすらえるじんを)

その直後彼はエジプト人がイスラエル人を

(なぐっているのをもくげきし、そのしかえしにこの)

殴っているのを目撃し、その仕返しにこの

(えじぷとじんをさつがいした。このようなきょうあくはんざいに)

エジプト人を殺害した。このような凶悪犯罪に

(てをそめてしまったため、もーせはえじぷとからの)

手を染めてしまったため、モーセはエジプトからの

(とうぼうをよぎなくされしないはんとうで４０ねんかんくらした。)

逃亡を余儀なくされシナイ半島で40年間暮らした。

(あるひもーせは、ひにもえているしばをみつけたが、)

ある日モーセは、火に燃えている柴を見つけたが、

(よくみると、そのしばはもえつきるけはいがない。)

よく見ると、その柴は燃え尽きる気配がない。

(ふしぎにおもってちかづくと、そこでかみから、えじぷとに)

不思議に思って近づくと、そこで神から、エジプトに

(もどりいすらえるじんをひきいてえじぷとからだっしゅつさせよと)

戻りイスラエル人を率いてエジプトから脱出させよと

(めいじられた。もーせはえじぷとにもどり、)

命じられた。 モーセはエジプトに戻り、

(ふぁらおをせっとくしてへぶらいじんをかいほうしてもらおうと)

ファラオを説得してヘブライ人を解放してもらおうと

(した。ふぁらおがきょぜつすると、かみはえじぷとじんに１０の)

した。ファラオが拒絶すると、神はエジプト人に10の

(わざわいをもたらした。このうちさいごのわざわい（えじぷとじん)

災いをもたらした。このうち最後の災い（エジプト人

(のぜんかていでさいしょにうまれただんしがしぬというさいやく）が)

の全家庭で最初に生まれた男子が死ぬという災厄）が

(けっていだとなり、ふぁらおはいすらえるじんをかいほうした。)

決定打となり、ファラオはイスラエル人を解放した。

(しかし、いすらえるじんがたちさるのをゆるしたあとで、)

しかし、イスラエル人が立ち去るのを許したあとで、

(ふぁらおはぐんぜいをひきいてかれらのあとをおった。)

ファラオは軍勢を率いて彼らの後を追った。

(いすらえるじんがあしのうみ（こうかい）にたどりついたころ、)

イスラエル人が葦の海（紅海）にたどり着いたころ、

(ふぁらおのぐんぜいもおいついた。にげばをうしなった)

ファラオの軍勢も追いついた。逃げ場を失った

(いすらえるじんをすくうため、かみはこうかいをさゆうに)

イスラエル人を救うため、神は紅海を左右に

(わけていすらえるじんをとおし、ぜんいんがわたりおわった)

分けてイスラエル人を通し、全員が渡り終わった

(ところでうみをとじてえじぷとぐんをできしさせた。)

ところで海を閉じてエジプト軍を溺死させた。

(こうかいをぬけたあともーせはへぶらいじんをひきいて)

紅海を抜けたあとモーセはヘブライ人を率いて

(さばくをよこぎり、しないやまにとうちゃくすると、)

砂漠を横切り、シナイ山に到着すると、

(ひとりでやまにのぼってじっかいをかみからちょくせつさずかった。)

ひとりで山に登って十戒を神から直接授かった。

(もーせがれきしじょうじつざいしたのかどうかについては)

モーセが歴史上実在したのかどうかについては

(ぎろんのよちがあるが、かれがりーだーとして、)

議論の余地があるが、彼がリーダーとして、

(またりっぽうしゃとして、ゆだやきょうのれきしでもっとも)

また立法者として、ユダヤ教の歴史で最も

(じゅうようなしょうちょうてきじんぶつであるのはまちがいない。)

重要な象徴的人物であるのは間違いない。