60 メンデルの遺伝学説

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1 ぽんこつラーメン 6003 A++ 6.2 96.5% 351.6 2189 78 39 2024/10/21

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問題文

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(ちぇこのしゅうどうしぐれごーるめんでるがえんどうまめの)

チェコの修道士グレゴール・メンデルがエンドウマメの

(じっけんをはじめた19せいきなかばには、いでんについてはつぎの)

実験を始めた19世紀半ばには、遺伝については次の

(ふたつのがくせつがしゅりゅうだった。)

ふたつの学説が主流だった。

(ひとつは、りょうしんのとくちょうがどちらもおなじようにまぜあわされて)

ひとつは、両親の特徴がどちらも同じように混ぜ合わされて

(こどもができるというせつ。もうひとつは、こどもをみごもる)

子どもができるという説。もうひとつは、子どもを身ごもる

(かんきょうが、そのこのとくちょうをけいせいするというせつ。)

環境が、その子の特徴を形成するという説。

(めんでるは、これがどちらもまちがっていることをしょうめいした。)

メンデルは、これがどちらも間違っていることを証明した。

(めんでるは、しゅうどういんのにわをなんどもさんさくしているうちに、)

メンデルは、修道院の庭を何度も散策しているうちに、

(ありふれたえんどうまめのしんぷるなとくちょうにきがついた。)

ありふれたエンドウマメのシンプルな特徴に気がついた。

(えんどうまめのはなは、いろがむらさきかしろで、そのちゅうかんはなく、)

エンドウマメの花は、色が紫か白で、その中間はなく、

(さやはきいろかみどりいろだ。せたけはたかいかひくいかで、まめはまるいか)

さやは黄色か緑色だ。背丈は高いか低いかで、豆は丸いか

(しわがあるかだ。こうして、まざりあわないらしいとくちょうを)

しわがあるかだ。こうして、混ざり合わないらしい特徴を

(ぜんぶでななつみつけたので、かれはじっけんをすることにした。)

全部で七つ見つけたので、彼は実験をすることにした。

(さやがみどりのえんどうまめをきいろのえんどうまめとこうはいさせると、)

さやが緑のエンドウマメを黄色のエンドウマメと交配させると、

(こはすべて、さやがみどりいろだった。ところが、このだいいちせだいを)

子はすべて、さやが緑色だった。ところが、この第一世代を

(じかじゅふんさせると、つぎのせだいはよんぶんのいちがきいろいさやだったの)

自家受粉させると、次の世代は四分の一が黄色いさやだったの

(である。どうようのことは、せたけのたかさでもおこった。せたけのたかい)

である。同様のことは、背丈の高さでも起こった。背丈の高い

(えんどうまめをひくいえんどうまめとこうはいさせると、つぎのせだいは)

エンドウマメを低いエンドウマメと交配させると、次の世代は

(すべてせたけがたかく、まごのせだいはよんぶんのいちでせたけがひくかった。)

すべて背丈が高く、孫の世代は四分の一で背丈が低かった。

(このけっかからめんでるは、のちに「いでんし」や「たいりついでんし」、)

この結果からメンデルは、のちに「遺伝子」や「対立遺伝子」、

など

(「ゆうせいいでんとれっせいいでん」とよばれるかんがえかたをみちびきだした。)

「優性遺伝と劣性遺伝」と呼ばれる考え方を導き出した。

(まるとしわのように、ついになったけいしつにかんけいするいでんしを)

丸としわのように、対になった形質に関係する遺伝子を

(たいりついでんしという。めんでるのかんがえは、こうだ。どのしょくぶつも、)

対立遺伝子という。メンデルの考えは、こうだ。どの植物も、

(ひとつのとくちょうつまりけいしつについて、おやのそれぞれからたいりつ)

ひとつの特徴つまり形質について、親のそれぞれから対立

(いでんしのいずれかをひとつずつうけとる。たいりついでんしの)

遺伝子のいずれかをひとつずつ受け取る。対立遺伝子の

(けいしつは、どちらかいっぽうしかあらわれない(あらわれるほうをゆうせいいでんし)

形質は、どちらか一方しか現れない(現れる方を優性遺伝子

(という)が、たいりついでんしはどちらもひとしくつぎのせだいにつたわる。)

という)が、対立遺伝子はどちらも等しく次の世代に伝わる。

(そのため、せたけのたかいえんどうまめをひくいえんどうまめと)

そのため、背丈の高いエンドウマメを低いエンドウマメと

(かけあわせたばあい、こせだいのまめすべてに、たかくなるゆうせい)

掛け合わせた場合、子世代のマメすべてに、高くなる優性

(いでんしがひとつと、ひくくなるれっせいいでんしがひとつつたわる。)

遺伝子がひとつと、低くなる劣性遺伝子がひとつ伝わる。

(どのまめもせたけはたかくなるが、せたけがひくくなるいでんしも、)

どのマメも背丈は高くなるが、背丈が低くなる遺伝子も、

(はつげんこそしないが、かならずもっている。つぎにこのせだいを)

発現こそしないが、必ず持っている。次に子の世代を

(じかじゅふんさせると、まごのせだいは、よんぶんのいちがたかくなるいでんしを)

自家受粉させると、孫の世代は、四分の一が高くなる遺伝子を

(ふたつもち、にぶんのいちがたかくなるいでんしとひくくなるいでんしを)

ふたつ持ち、二分の一が高くなる遺伝子と低くなる遺伝子を

(ひとつずつもち(このばあいはどれもせたけがたかくなる)、よんぶんの)

ひとつずつ持ち(この場合はどれも背丈が高くなる)、四分の

(いちがひくくなるいでんしをふたつもつ。せたけがひくくなるいでんしが)

一が低くなる遺伝子をふたつ持つ。背丈が低くなる遺伝子が

(ふたつつたわったまめは、じっさいにせがひくくなる。このきほんてきな)

ふたつ伝わったマメは、実際に背が低くなる。この基本的な

(かんさつけっかが、げんざいのいでんがくのきそになっている。あるけいしつが)

観察結果が、現在の遺伝学の基礎になっている。ある形質が

(かくせいいでんをするりゆうも、これでせつめいできる。)

隔世遺伝をする理由も、これで説明できる。

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