78 黒死病

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(1347ねんから1350ねんにだいりゅうこうしたぺすとは、のちにこくしびょうとよばれ、)

1347年から1350年に大流行したペストは、のちに黒死病と呼ばれ、

(このきかんだけでよーろっぱのじんこうのさんぶんのいちがいのちをおとした。)

この期間だけでヨーロッパの人口の三分の一が命を落とした。

(あじあでうまれたこくしびょうは、でんせんりょくのきわめてたかいさいきんせいのびょうきで、)

アジアで生まれた黒死病は、伝染力のきわめて高い細菌性の病気で、

(もうれつないきおいでひろまった。えいせいじょうたいのわるいちゅうせいよーろっぱのしょとし)

猛烈な勢いで広まった。衛生状態の悪い中世ヨーロッパの諸都市

(では、かんじゃはたいてい、しょうじょう(おうと、げり、ひふがくろくなる)が)

では、患者はたいてい、症状(嘔吐、下痢、皮膚が黒くなる)が

(さいしょにあらわれてから、わずかすうじつでしぼうした。)

最初に現れてから、わずか数日で死亡した。

(おおくのとしでは、ぺすとはたすうのじんめいをうばったのみならず、)

多くの都市では、ペストは多数の人命を奪ったのみならず、

(ほうとちつじょもはかいし、ぶんめいぜんたいをかいめつのせとぎわにおいやった。)

法と秩序も破壊し、文明全体を壊滅の瀬戸際に追いやった。

(さっかじょヴぁんにぼっかっちょは、1348~53ねんにかいたゆうめいな)

作家ジョヴァンニ・ボッカッチョは、1348~53年に書いた有名な

(しょうせつ「でかめろん」で、はんえいをおうかしていたいたりあのとし)

小説『デカメロン』で、繁栄を謳歌していたイタリアの都市

(ふぃれんつぇがぺすとにおそわれてどうなったかを、つぎのように)

フィレンツェがペストに襲われてどうなったかを、次のように

(びょうしゃしている。「わたしたちのとしをおそったひさんなだいさいやくのなかで、)

描写している。 「私たちの都市を襲った悲惨な大災厄の中で、

(ほうのけんいは、にんげんのほうであろうとかみのほうであろうと、ほとんど)

法の権威は、人間の法であろうと神の法であろうと、ほとんど

(すべてきえさりました。それというのも、せいしょくしゃも、ほうを)

すべて消え去りました。それというのも、聖職者も、法を

(しっこうすべきかたも、ほかのにんげんとおなじく、しんでしまったり、)

執行すべき方も、ほかの人間と同じく、死んでしまったり、

(びょうきになったり、さもなければかぞくといっしょにとじこもってしまったり)

病気になったり、さもなければ家族と一緒に閉じこもってしまったり

(したので、どんなしょくむもじっこうされなくなったからです。)

したので、どんな職務も実行されなくなったからです。

(もうだれもがやりたいほうだいでした」ぺすとがよーろっぱしゃかいに)

もう誰もがやりたい放題でした」  ペストがヨーロッパ社会に

(あたえたえいきょうはしんこくだった。きりすときょうとのおおくは、このびょうきは)

与えた影響は深刻だった。キリスト教徒の多くは、この病気は

(ゆだやじんのせいだといってげきどし、こくしびょうのあとかくちでおこった)

ユダヤ人のせいだと言って激怒し、黒死病のあと各地で起こった

など

(ゆだやじんのぎゃくさつは、しじょうさいあくれべるのゆだやじんはくがいじけんになった。)

ユダヤ人の虐殺は、史上最悪レベルのユダヤ人迫害事件になった。

(また、おおくのよーろっぱじんがかとりっくきょうかいのおしえやきそんの)

また、多くのヨーロッパ人がカトリック教会の教えや既存の

(せいじちつじょにぎもんをいだくようになった。かみがこのようなむごたらしい)

政治秩序に疑問を抱くようになった。神がこのようなむごたらしい

(やまいをほうちするはずがないからだ。なかにはきょうかいにげんめつし、)

病を放置するはずがないからだ。中には教会に幻滅し、

(むちうちくぎょうはといって、われとわがみをむちでうつぶんぱしゅうだんにはいるもの)

鞭打苦行派といって、われとわが身を鞭で打つ分派集団に入る者

(さえあらわれた。そうしたけっか、きょうかいへのそんけいのねんはさがっていった。)

さえ現れた。そうした結果、教会への尊敬の念は下がっていった。

(おおくのれきしがくしゃがいうとおり、ぺすとはちゅうせいのふるいほうけんてきちつじょをこわし、)

多くの歴史学者が言うとおり、ペストは中世の古い封建的秩序を壊し、

(るねさんすへのみちをひらいたのであった。)

ルネサンスへの道を開いたのであった。

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