82 　ヨハン・ゼバスティアン・バッハ

(よはんぜばすてぃあんばっはは、ばろっくじだいのもっともじゅうような)

ヨハン・ゼバスティアン・バッハは、バロック時代の最も重要な

(さっきょくかであり、しじょうもっともじゅうようなさっきょくかといってもいいかもしれない。)

作曲家であり、史上最も重要な作曲家と言ってもいいかもしれない。

(しゅうきょうてきなせいがくきょく（かんたーたとこらーる）も、おーけすとらようの)

宗教的な声楽曲（カンタータとコラール）も、オーケストラ用の

(きょうそうきょくも、ひじょうにすぐれたおるがんきょくも、すばらしいわせいと)

協奏曲も、非常に優れたオルガン曲も、すばらしい和声と

(たいいほうてきせんりつがふんだんにつかわれ、すべてにわたるおんがくてきかんせいは、)

対位法的旋律がふんだんに使われ、すべてにわたる音楽的感性は、

(まさにてんさいとよぶにふさわしい。かれはこうせいのほぼすべてのさっきょくかたち)

まさに天才と呼ぶにふさわしい。彼は後世のほぼすべての作曲家たち

(にえいきょうをあたえ、それは２０せいきのじゃずやぽっぷすのさっきょくかたちにも)

に影響を与え、それは20世紀のジャズやポップスの作曲家たちにも

(およんでいる。)

及んでいる。

(ばっはは１６８５ねん３がつ２１にち、どいつのちゅーりんげんちほうのまち)

バッハは1685年3月21日、ドイツのチューリンゲン地方の町

(あいぜなはにうまれた。わかいころは、あるんしゅたっと、)

アイゼナハに生まれた。若いころは、アルンシュタット、

(りゅーべっく、みゅーるはうぜん、わいまーるのかくちを、)

リューベック、ミュールハウゼン、ワイマールの各地を、

(じもとのるたーはきょうかいでおんがくかのしょくをえたりきゅうかでたいざいしたり)

地元のルター派教会で音楽家の職を得たり休暇で滞在したり

(しながら、てんてんとした。ばっはのおんがくかじんせいは、がっきょくをひとびとから)

しながら、転々とした。バッハの音楽家人生は、楽曲を人々から

(「ぼんよう」「むずかしすぎる」「つまらない」とこくひょうされるのがつねだった。)

「凡庸」「難しすぎる」「つまらない」と酷評されるのが常だった。

(それでもわいまーるのきゅうていおるがにすとだったじきにはがくしちょうに)

それでもワイマールの宮廷オルガニストだった時期には楽師長に

(しょうにんした。１７１７ねん、かれはるたーはであるけーてんこうれおぽるとの)

昇任した。1717年、彼はルター派であるケーテン候レオポルトの

(きゅうていにうつった。１７２０ねんにばっははさいしょのつまをなくすが、きゅうていかしゅの)

宮廷に移った。1720年にバッハは最初の妻を亡くすが、宮廷歌手の

(あんなまぐだれーなとさいこんし、かのじょにささげるれんしゅうきょくしゅうをいくつか)

アンナ・マグダレーナと再婚し、彼女に捧げる練習曲集をいくつか

(つくった。いまでもぴあにすとをめざすもののたいはんは、これらのれんしゅうきょくで)

作った。今でもピアニストを目指す者の大半は、これらの練習曲で

(れんしゅうしている。このけーてんじだいに、ゆうめいなかんたーたをいくつか)

練習している。このケーテン時代に、有名なカンタータをいくつか