46 侵害受容:痛みを知覚すること

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(いたみをちかくすることは、せんもんてきにはしんがいじゅようといい、にんげんがいきていく)

痛みを知覚することは、専門的には侵害受容といい、人間が生きていく

(うえでかかせないものだ。いたみは、このよにあるさまざまなきけんをしる)

上で欠かせないものだ。痛みは、この世にあるさまざまな危険を知る

(たんじゅんでゆうこうなほうほうだ。いたみをかんじると、はんのうをおこすようしんごうが)

単純で有効な方法だ。痛みを感じると、反応を起こすよう信号が

(はっせられ、それによってわたしたちはふっとうしているおゆからてを)

発せられ、それによって私たちは沸騰しているお湯から手を

(ひっこめたり、われたがらすからいっぽさがったり、ひねったあしくびを)

引っ込めたり、割れたガラスから一歩下がったり、ひねった足首を

(あんせいにしたりするのである。すべてのこうとうせいぶつ、とりわけひとに)

安静にしたりするのである。すべての高等生物、とりわけヒトに

(もっともちかいどうぶつしゅは、いたみをちかくするしんけいけいをもっているらしい。)

最も近い動物種は、痛みを知覚する神経系を持っているらしい。

(もちろん、とりやどうぶつに「いたいですか?」ときくことはできないが、)

もちろん、鳥や動物に「痛いですか?」と聞くことはできないが、

(ひととまったくおなじようにからだをよじったり、うめきごえやさけびごえを)

ヒトとまったく同じように体をよじったり、うめき声や叫び声を

(あげたりする。わたしたちとおなじくとりやどうぶつも、がいのあるしげきへの)

上げたりする。私たちと同じく鳥や動物も、害のある刺激への

(はんのうとして、けつあつのじょうしょうや、どうこうのかくちょう、はっかん、およびみゃくはくすうのぞうかを)

反応として、血圧の上昇や、瞳孔の拡張、発汗、および脈拍数の増加を

(けいけんする。しんがいじゅようは、ふくざつなせいめいたいがいきていくのにひっすのしすてむだ。)

経験する。侵害受容は、複雑な生命体が生きていくのに必須のシステムだ。

(うまれながらにせんてんせいむつうむかんしょう(cipa)というなんびょうをわずらっている)

生まれながらに先天性無痛無汗症(CIPA)という難病を患っている

(こどもは、25さいいじょういきられることはめったにない。うまれたときは、)

子どもは、25歳以上生きられることはめったにない。生まれたときは、

(ほかのことかわりなくみえるが、はがはえてくるともんだいがおこる。)

ほかの子と変わりなく見えるが、歯が生えてくると問題が起こる。

(いたみをかんじないのでじぶんのゆびをくいちぎってしまうことがあるのだ。)

痛みを感じないので自分の指を食いちぎってしまうことがあるのだ。

(ほねをおったり、てをやけどしたり、ひざをすりむいたりしても、ちやあざを)

骨を折ったり、手を火傷したり、膝をすりむいたりしても、血やあざを

(じぶんのめでみるまで、けがをしていることにきづかない。そのため、)

自分の目で見るまで、けがをしていることに気づかない。そのため、

(ふくすうのきずによるじゅうどのかんせんしょうでいのちをおとすことがおおい。)

複数の傷による重度の感染症で命を落とすことが多い。

(「やまいはきから」ではないが、いたみはまちがいなくわたしたちのあたまのなかでおきている。)

「病は気から」ではないが、痛みは間違いなく私たちの頭の中で起きている。

など

(のうのさまざまなぶぶんがねっとわーくをくんではたらき、ぺいんまとりっくす)

脳のさまざまな部分がネットワークを組んで働き、ペイン・マトリックス

(ともよばれるいたみかんれんのうりょういきをけいせいする。このまとりっくすの、)

とも呼ばれる痛み関連脳領域を形成する。このマトリックスの、

(あるぶぶんがわたしたちにいたみのきょうどをつたえ、べつのぶぶんがいたみのばしょや、)

ある部分が私たちに痛みの強度を伝え、別の部分が痛みの場所や、

(じぞくじかん、いたみのしゅるい(ひりひりいたむのかずきずきいたむのかげきつうなのか))

持続時間、痛みの種類(ヒリヒリ痛むのかズキズキ痛むのか激痛なのか)

(などをしらせる。こうしていたみをちかくすると、それがひきがねとなり、)

などを知らせる。こうして痛みを知覚すると、それが引き金となり、

(のうないのぜんたいじょうひしつというぶぶんのはたらきで、さまざまなくるしみをかんじる。)

脳内の前帯状皮質という部分の働きで、さまざまな苦しみを感じる。

(おもしろいのは、このときしんたいてきないたみとかんじょうてきないたみがくべつされないことだ。)

おもしろいのは、このとき身体的な痛みと感情的な痛みが区別されないことだ。

(うでがきずついたときもこころがきずついたときも、はんのうはいっしょなのである。)

腕が傷ついたときも心が傷ついたときも、反応は一緒なのである。

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