133 マグダラのマリア

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(まぐだらのまりあは、いえすのもっともゆうめいなでしのひとりであり、)

マグダラのマリアは、イエスの最も有名な弟子のひとりであり、

(まちがいなくもっともぎろんされてきたじょせいしんじゃである。せいしょせいてんの)

間違いなく最も議論されてきた女性信者である。聖書正典の

(ふくいんしょによると、まぐだらのまりあがいえすのしんじゃになったのは、)

福音書によると、マグダラの マリアがイエスの信者になったのは、

(いえすにななつのあくりょうをおいだしてもらってからだという。)

イエスに七つの悪霊を追い出してもらってからだという。

(おそらくもっともじゅうようなのは、まぐだらのまりあはいえすがじゅうじかに)

おそらく最も重要なのは、マグダラのマリアはイエスが十字架に

(かけられたげんばにおり、いえすのふっかつをさいしょにもくげきしたじんぶつだ)

かけられた現場におり、イエスの復活を最初に目撃した人物だ

(ということだろう。いえすがしんでみっかめのあさ、まりあがいえすの)

ということだろう。イエスが死んで三日目の朝、マリアがイエスの

(はかへいくと、なかがからになっていた。するとかのじょのめのまえにいえすが)

墓へ行くと、中が空になっていた。すると彼女の目の前にイエスが

(すがたをあらわした。まりあは、それがだれだかさいしょはわからなかったが、)

姿を現した。マリアは、それが誰だか最初は分からなかったが、

(なまえをよばれてきがついた。いえすはまりあに、ほかのでしたちに)

名前を呼ばれて気がついた。イエスはマリアに、他の弟子たちに

(このきせきをつたえるようにとめいじた。まりあのしょうがいのしょうさいについては、)

この奇跡を伝えるようにと命じた。マリアの生涯の詳細については、

(はげしいぎろんのまとになってきた。いちぶのがくしゃは、まぐだらのまりあは、)

激しい議論の的になってきた。一部の学者は、マグダラのマリアは、

(じつはふくいんしょにでてくるほかのじょせいとどういつじんぶつだとしゅちょうしている。)

じつは福音書に出てくる他の女性と同一人物だと主張している。

(たとえば、あるふくいんしょには、ふぁりさいはのひとのいえにすむつみぶかいおんなが)

例えば、ある福音書には、ファリサイ派の人の家に住む罪深い女が

(とうじょうする。このじょせいは、ばいしゅんのつみをおかしていたとおもわれ、なまえは)

登場する。この女性は、売春の罪を犯していたと思われ、名前は

(ないが、3~4せいきころからがくしゃたちは、このじょせいこそまぐだらの)

ないが、3~4世紀ころから学者たちは、この女性こそマグダラの

(まりあだとしゅちょうするようになった。まりあのしょうがいについては)

マリアだと主張するようになった。マリアの生涯については

(もうひとつ、いえすのつまだったとするかせつがある。)

もうひとつ、イエスの妻だったとする仮説がある。

(このせつをしじするしょうこもひていするしょうこもほとんどないが、しじはは、)

この説を支持する証拠も否定する証拠もほとんどないが、支持派は、

(いえすがみこんだとめいげんされていないてんをしてきしている。)

イエスが未婚だと明言されていない点を指摘している。

など

(まりあは、どのでしよりもいえすにちかしいそんざいであり、とうじの)

マリアは、どの弟子よりもイエスに近しい存在であり、当時の

(ゆだやじんだんせいがどくしんのままたびをしたりおしえをといたりするのは、)

ユダヤ人男性が独身のまま旅をしたり教えを説いたりするのは、

(きわめてめずらしいことだったとおもわれる。いっぽう、かのじょがいえすの)

きわめて珍しいことだったと思われる。一方、彼女がイエスの

(つまだったとするしょうこはほとんどなく、みこんのまませっきょうしと)

妻だったとする証拠はほとんどなく、未婚のまま説教師と

(なることは、いえすのかくめいてきなせかいかんをかんがえれば、)

なることは、イエスの革命的な世界観を考えれば、

(それほどとっぴなことではなかっただろうとおもわれる。)

それほど突飛なことではなかっただろうと思われる。

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