オ19 アキレスと亀

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1 ぽんこつラーメン 6281 S 6.4 97.2% 191.2 1236 35 42 2024/10/25

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問題文

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(はなしのしょうさいはこうだ。)

話の詳細はこうだ。

(あるとき、あしのはやいあきれすと)

あるとき、足の速いアキレスと

(あしのおそいかめがときょうそうをすることになった。)

足の遅い亀が徒競走をすることになった。

(はんでとしてかめはあきれすより)

ハンデとして亀はアキレスより

(まえからすたーとする。)

前からスタートする。

(あきれすがかめをおいこせたらあきれすのかち、)

アキレスが亀を追い越せたらアキレスの勝ち、

(おいこせなければかめのかち、)

追い越せなければ亀の勝ち、

(というしんぷるなるーるである。)

というシンプルなルールである。

(ところがこのしょうぶ、あきれすは)

ところがこの勝負、アキレスは

(かめにおいつけないという。)

亀に追いつけないという。

(あきれすがかめのいたいちまでつくと、)

アキレスが亀のいた位置まで着くと、

(かめはそのあいだにすこしまえへすすむ。)

亀はその間に少し前へ進む。

(つぎにあきれすがそのいちまですすむと、)

つぎにアキレスがその位置まで進むと、

(かめはもうすこしだけまえへすすんでいる。)

亀はもう少しだけ前へ進んでいる。

(あきれすはいつまでたっても)

アキレスはいつまで経っても

(かめにおいつけない、というわけだ。)

亀に追いつけない、というわけだ。

(じっさいには、あきれすのほうがはやいいじょう、)

実際には、アキレスのほうが速い以上、

(かならずかめにおいつきおいこす。)

必ず亀に追いつき追い越す。

(なぜこのりろんだといつまでも)

なぜこの理論だといつまでも

(おいつけないのか?)

追いつけないのか?

など

(これはむかしからさんざんけんしょうされ、)

これは昔からさんざん検証され、

(どこがまちがっているのか)

どこが間違っているのか

(いろいろなこたえがみちびきだされた。)

いろいろな答えが導き出された。

(かんたんにいってしまえば、)

簡単にいってしまえば、

(「あるいっていきょりまではあきれすは)

「ある一定距離まではアキレスは

(かめにおいつけない」ということを)

亀に追いつけない」ということを

(むげんにしこうしているだけである。)

無限に試行しているだけである。

(あきれすとのあいだのきょりを)

アキレスとのあいだの距離を

(むげんにぶんかつすれば、)

無限に分割すれば、

(いくらでもしこうかいすうをふやせる。)

いくらでも試行回数を増やせる。

(しこうはえいえんにつづけられる。)

試行は永遠に続けられる。

(しかし、あきれすとかめとのきょりじたいは)

しかし、アキレスと亀との距離自体は

(むげんではなく、)

無限ではなく、

(あきれすがかめにおいつくきょりがかくじつにそんざいする。)

アキレスが亀に追いつく距離が確実に存在する。

(そのむじゅんをついたぱらどっくすなのである。)

その矛盾を突いたパラドックスなのである。

(このぱらどっくすは、)

このパラドックスは、

(てつがくしゃぜのんがあるがくはのしゅちょうを)

哲学者ゼノンがある学派の主張を

(ひていするためにとなえたものだといわれている。)

否定するために唱えたものだといわれている。

(「そのしゅちょうがただしいのなら)

「その主張が正しいのなら

(このぱらどっくすもただしいことになる」と)

このパラドックスも正しいことになる」と

(むじゅんをつきつけたわけだ。)

矛盾を突き付けたわけだ。

(がくもんのせかいではよくもちいられるしゅほうである。)

学問の世界ではよく用いられる手法である。

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