グスコーブドリの伝記25

関連タイピング
-
夏目漱石
プレイ回数14万長文かな512打 -
原作 コッローディ
プレイ回数32長文2216打 -
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数964長文4328打 -
プレイ回数186長文2794打
-
シャーロックホームズシリーズ第一弾
プレイ回数2137長文5105打 -
プレイ回数252長文4730打
-
プレイ回数174長文2491打
-
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数968長文4433打
問題文
(「それはいけない。きみはまだわかいし、いまのきみのしごとにかわれるような)
「それはいけない。きみはまだ若いし、いまのきみの仕事にかわれるような
(ものはそうはない。 「わたしのようなものは、これからたくさんできます。わたしより)
ものはそうはない。 「私のようなものは、これからたくさんできます。私より
(もっともっとなんでもできるひとが、わたしよりもっとりっぱにもっとうつくしく、)
もっともっとなんでもできる人が、私よりもっとりっぱにもっと美しく、
(しごとをしたりわらったりしていくのですから。」 「そのそうだんはぼくはいかん。)
仕事をしたりわらったりして行くのですから。」 「その相談はぼくはいかん。
(ぺんねんぎしにはなしたまえ。」 ぶどりはかえってきて、ぺんねんぎしに)
ペンネン技師にはなしたまえ。」 ブドリは帰って来て、ペンネン技師に
(そうだんしました。ぎしはうなずきました。 「それはいい。けれどもぼくがやろう)
相談しました。技師はうなずきました。 「それはいい。けれどもぼくがやろう
(ぼくはことしもうろくじゅうさんなのだ。ここでしぬならまったくほんもうというものだ。」)
ぼくはことしもう六十三なのだ。ここで死ぬならまったく本望というものだ。」
(「せんせい、けれどもこのしごとはまだあんまりふたしかです。いっぺんうまく)
「先生、けれどもこの仕事はまだあんまりふたしかです。いっぺんうまく
(ばくはつしてまもなくがすがあめにとられてしまうかもしれませんし、またなにもかも)
爆発してまもなくガスが雨にとられてしまうかもしれませんし、また何もかも
(おもったとおりいかないかもしれません。せんせいがこんどおいでになってしまっては)
思ったとおりいかないかもしれません。先生がこんどおいでになってしまっては
(あとなんともくふうがつかなくなるとぞんじます。」 ろうぎしはだまってくびを)
あとなんともくふうがつかなくなると存じます。」 老技師はだまって首を
(たれてしまいました。 それからみっかののち、かざんきょくのふねが、かるぼなーどとうへ)
たれてしまいました。 それから三日の後、火山局の船が、カルボナード島へ
(いそいでいきました。そこへいくつものやぐらはたち、でんせんはれんけつされました。)
いそいで行きました。そこへいくつものやぐらは建ち、電線は連結されました。
(すっかりしたくができると、ぶどりはみんなをふねできしてしまって、じぶんは)
すっかりしたくができると、ブドリはみんなを船で帰してしまって、じぶんは
(ひとりしまにのこりました。 そしてそのつぎのひ、いーはとーぶのひとたちは、あおぞらが)
一人島に残りました。 そしてその次の日、イーハトーブの人たちは、青ぞらが
(みどりいろににごり、ひやつきがあかがねいろになったのをみました。けれども)
緑いろににごり、日や月があかがねいろになったのを見ました。けれども
(それからさん、よっかたちますと、きこうはぐんぐんあたたかくなってきて、そのあきは)
それから三、四日たちますと、気候はぐんぐん暖かくなってきて、その秋は
(ほぼふつうのさくがらになりました。そしてちょうど、このおはなしのはじまりのように)
ほぼふつうの作柄になりました。そしてちょうど、このお話のはじまりのように
(なるはずの、たくさんのぶどりのおとうさんやおかあさんは、たくさんの)
なるはずの、たくさんのブドリのおとうさんやおかあさんは、たくさんの
(ぶどりやねりといっしょにそのふゆを、あたたかいたべものと、あかるいたきぎで)
ブドリやネリといっしょにその冬を、暖かいたべものと、明るいたきぎで
(たのしくくらすことができたのでした。)
たのしく暮らすことができたのでした。