星の王子さま 22 (25/32)
関連タイピング
-
プレイ回数602長文かな1014打
-
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数1164長文4328打 -
YOASOBIのハルカです!!いい曲だよね〜!!
プレイ回数85歌詞かな30秒 -
プレイ回数1346長文6506打
-
夏目漱石「こころ」3-30
プレイ回数1271長文1279打 -
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数1153長文4761打 -
夏目漱石
プレイ回数17万長文かな512打 -
タロットカードを題材にした、オリジナル小説です
プレイ回数580長文3749打
問題文
(「こんにちは」 と、おうじさまがいいました。)
「こんにちは」 と、王子さまがいいました。
(「こんにちは」 と、すいっち・まんがいいました。)
「こんにちは」 と、転轍手(スイッチ・マン)がいいました。
(「なにしてるの、ここで?」 と、おうじさまがいいました。)
「なにしてるの、ここで?」 と、王子さまがいいました。
(「りょかくを、せんにんずつにもつにして、とりわけてるんだよ。)
「旅客を、千人ずつ荷物にして、とりわけてるんだよ。
(おれのおくりだすきしゃが、りょかくをみぎにはこんでいったり、)
おれの送り出す汽車が、旅客を右に運んでいったり、
(ひだりにはこんでいったりするんだ」 と、すいっち・まんがいいました。)
左に運んでいったりするんだ」 と、スイッチ・マンがいいました。
(そこへ、きらきらとあかりのついたとっきゅうが、かみなりのようにごうごうと、)
そこへ、キラキラとあかりのついた特急が、雷のようにごうごうと、
(てんてつごやをふるわせてゆきました。)
転轍小屋をふるわせてゆきました。
(「みんな、たいへんいそいでるね。 なにさがしてるの、あのひとたち?」)
「みんな、たいへんいそいでるね。 なに探してるの、あの人たち?」
(「それ、きかんしゃにのってるおとこがしらないんだよ」)
「それ、機関車に乗ってる男が知らないんだよ」
(すると、また、もうひとつのきらきらとあかりのついたとっきゅうが、)
すると、また、もう一つのキラキラとあかりのついた特急が、
(こんどは、はんたいのほうこうへごうごうとはしってゆきました。)
こんどは、反対の方向へごうごうと走ってゆきました。
(「みんな、もう、もどってきたんだね」 と、おうじさまがききました。)
「みんな、もう、もどってきたんだね」 と、王子さまがききました。
(「あれ、おんなじきゃくじゃないんだ。 すれちがったんだよ」)
「あれ、おんなじ客じゃないんだ。 すれちがったんだよ」
(と、すいっち・まんがいいました。)
と、スイッチ・マンがいいました。
(「じぶんたちのいるところが、きにいらなかったってわけかい?」)
「じぶんたちのいるところが、気に入らなかったってわけかい?」
(「にんげんってやつぁ、いるところがきにいることなんて、ありゃしないよ」)
「人間ってやつぁ、いるところが気に入ることなんて、ありゃしないよ」
(と、すいっち・まんがいいました。)
と、スイッチ・マンがいいました。
(すると、きらきらとあかりのついたさんばんめのとっきゅうが、)
すると、キラキラとあかりのついた三ばん目の特急が、
(ごうごうとおとをたててとおりました。)
ごうごうと音をたてて通りました。
(「はじめのおきゃくを、おっかけてるんだね?」 と、おうじさまがききました。)
「はじめのお客を、おっかけてるんだね?」 と、王子さまがききました。
(「なんにもおっかけてやしないよ。)
「なんにも追っかけてやしないよ。
(あのなかでねむってるんでなけりゃ、あくびしてるんだ。)
あの中で眠ってるんでなけりゃ、あくびしてるんだ。
(こどもたちだけが、まどがらすにはなをぴしゃんこにおしつけてるんだよ」)
子どもたちだけが、窓ガラスに鼻をぴしゃんこに押しつけてるんだよ」
(「こどもたちだけが、なにがほしいか、わかってるんだね。)
「子どもたちだけが、なにがほしいか、わかってるんだね。
(きれでできたにんぎょうなんかで、ひまつぶしして、そのにんぎょうを、)
きれでできた人形なんかで、ひまつぶしして、その人形を、
(とてもたいせつにしているんだ。)
とてもたいせつにしているんだ。
(もし、そのにんぎょうをとりあげられたら、こどもたちは、なくんだ・・・」)
もし、その人形をとりあげられたら、子どもたちは、泣くんだ・・・」
(と、おうじさまがいいました。)
と、王子さまがいいました。
(「こどもたちはこうふくだな」 と、すいっち・まんがいいました。)
「子どもたちは幸福だな」 と、スイッチ・マンがいいました。