闇の結婚相談所 8

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問題文

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(ひだりてくすりゆびにひかるまあたらしいけっこんゆびわがめだつやまもとをみて、ふたりはおもった。)

左手薬指に光る真新しい結婚指輪が目立つ山本を見て、二人は思った。

(「もりくみこににたにょうぼうのどこがよかった!?」(byやました))

「森公美子に似た女房のどこが良かった!?」(by山下)

(「おまえはどうきゅうせいのおかあさんとけっこんしたぺたじーにかよ!!」(byのうとみ))

「お前は同級生のお母さんと結婚したペタジーニかよ!!」(by納富)

(とにかくつっこみどころがおおいのはまちがいなかった。)

とにかく突っ込みどころが多いのは間違いなかった。

(やましたが「かふぇこーとじぼわーるってなにかこだわりでもあったんですか?」)

山下が「カフェ・コートジボワールって何かこだわりでもあったんですか?」

(とやまもとにたずねた。やまもとはうれしそうに)

と山本に尋ねた。山本は嬉しそうに

(「ああ、ふみえちゃんがさいしょのけっこんしただんなさんと)

「ああ、文枝ちゃんが最初の結婚した旦那さんと

(しんこんりょこうでいったふらんすのこーとじぼわーるでのうつくしいかいがんぞいが)

新婚旅行で行ったフランスのコートジボワールでの美しい海岸沿いが

(ひじょうにうつくしくいんしょうにのこったから、どくりつしたさいにはこの)

非常に美しく印象に残ったから、独立した際にはこの

(こーとじぼわーるのなまえにしたかったんだって。)

コートジボワールの名前にしたかったんだって。

(ぼくもふみえちゃんがそういうならとおもって、しじしたんだよ。)

僕も文枝ちゃんがそういうならと思って、支持したんだよ。

(いまはまだしんこんりょこうにいけてないんだけど、いつかはふみえだちゃんのおもいでの)

今はまだ新婚旅行に行けてないんだけど、いつかは文枝ちゃんの思い出の

(こーとじぼわーるにいきたいとおもっている」とはなした。)

コートジボワールに行きたいと思っている」と話した。

(「いまげんざいふらんすのこーとじぼわーるというちいきはそんざいしない。1960ねんに)

「今現在フランスのコートジボワールという地域は存在しない。1960年に

(どくりつせんげんしたあふりかたいりくにあるくにだろう。ねんれいてきにどうかんがえても)

独立宣言したアフリカ大陸にある国だろう。年齢的にどう考えても

(みなみふらんすにあるこーとだじゅーるにいったのまちがいだろ」)

南フランスにあるコートダジュールに行ったの間違いだろ」

(やましたはつっこみをいれたくなったが、まちがいだというのも)

山下は突っ込みを入れたくなったが、間違いだというのも

(ふたりのあつあつぶりをみているだけであきれてきた。)

二人のアツアツぶりを見ているだけで呆れてきた。

(「けいじさん、ぼくけいじどらまをいろいろみてるんですけど、ぼくがこうしていそがしいにも)

「刑事さん、僕刑事ドラマを色々見てるんですけど、僕がこうして忙しいにも

(かかわらずわざわざけいじさんたちのためにじじょうちょうしゅをうけているわけですから)

関わらずわざわざ刑事さんたちのために事情聴取を受けているわけですから

など

(なにかごちそうしてくれますよね?」)

何か御馳走してくれますよね?」

(やましたはおもわず「ああ!?」といってしまいそうになったが)

山下は思わず「ああ!?」と言ってしまいそうになったが

(「よくぼくがけいじどらまでみているのが、はんにんやくにたいしてつみをはくじょうさせようと)

「よく僕が刑事ドラマで見ているのが、犯人役に対して罪を白状させようと

(よくじじょうちょうしゅのしーんででまえのろこもこをたのんだりしていますね。)

よく事情聴取のシーンで出前のロコモコを頼んだりしていますね。

(ぼくにもでまえじゃないけどろこもこをごちそうしてくれますよね?」)

僕にも出前じゃないけどロコモコを御馳走してくれますよね?」

(ふたりはおもわずがくぜんとしてしまったのだった。)

二人は思わず愕然としてしまったのだった。

(「わかりました。のうとみさんとぼくがおかねだしますから)

「わかりました。納富さんと僕がお金出しますから

(かれのおくさんのみせのうりあげのためにもなにかちゅうもんしましょう」)

彼の奥さんの店の売上のためにも何か注文しましょう」

(しっしょうしながらやましたはのうとみにいうのであった。)

失笑しながら山下は納富に言うのであった。

(「でまえのろこもこって・・・そんなさーびすしてるけいさつはねえよ。)

「出前のロコモコって・・・そんなサービスしてる警察はねえよ。

(それに、けいじどらまにでてくるでまえってかつどんのまちがいじゃないのか」)

それに、刑事ドラマに出てくる出前ってカツ丼の間違いじゃないのか」

(やましたはつっこみをまたしてもいれたくなったが)

山下はツッコミをまたしても入れたくなったが

(のうとみもわらいをこらえてるのにひっしだった。)

納富も笑いをこらえてるのに必死だった。

(「おばかすぎてはなしにならない」とやましたにたいしてこごえでいうのであった。)

「お馬鹿すぎて話にならない」と山下に対して小声で言うのであった。

(のうとみはぽきどんを、やましたはらうらうをちゅうもんしたのであった。)

納富はポキ丼を、山下はラウラウを注文したのであった。

(「どれもぷろヴぁんすりょうりとはまったくかんけいがないめにゅーひょうにあるりょうりが)

「どれもプロヴァンス料理とは全く関係がないメニュー表にある料理が

(すべてはわいりょうりじゃんかよ・・・せめてかふぇわいききぐらいに)

すべてハワイ料理じゃんかよ・・・せめてカフェ・ワイキキぐらいに

(しとけよ・・・」(byやました))

しとけよ・・・」(by山下)

(でてきたりょうりをたんのうしながら、のうとみがやまもとにきりだしたのであった。)

出てきた料理を堪能しながら、納富が山本に切り出したのであった。

(「うちやまじゅんいちろうのじけんをしったのはいつですか?」やまもとがかたりはじめる。)

「内山潤一郎の事件を知ったのはいつですか?」山本が語り始める。

(じけんをしったのは、せんぱいきしゃのやましたさんとともにこまつさかとんねるでのじこが)

事件を知ったのは、先輩記者の山下さんと共に小松坂トンネルでの事故が

(おおいことをきじのねたとしてげんいんをついきゅうするのでしらべるようにと)

多いことを記事のネタとして原因を追究するので調べるようにと

(やましたぶちょうのしじをうけてふたりでちょうさをしていくなかで)

山下部長の指示を受けて二人で調査をしていく中で

(きゅうこまつざかみちでじこしをしたとされるうちやまじゅんいちろうのそんざいにたどりついたんです。)

旧小松坂道で事故死をしたとされる内山潤一郎の存在に辿り着いたんです。

(とうしょ、ぼくたちはうちやまじゅんいちろうがおかしたはんざいのことなんてしりませんでした。)

当初、僕たちは内山潤一郎が犯した犯罪の事なんて知りませんでした。

(さいしょはとしょかんでみた、うちやまがじさつこういともとれるこういをしたという)

最初は図書館で見た、内山が自殺行為ともとれる行為をしたという

(ないようのこくはつぼん「みおものつまをもつおとこのねらい」をみて、)

内容の告発本「身重の妻を持つ男の狙い」を見て、

(やましたさんがあらためてうちやまをしらべるひつようがあるとみて、あくまでもぼくたちが)

山下さんが改めて内山を調べる必要があるとみて、あくまでも僕たちが

(しらべられるはんいないでうちやまのことをしらべはじめたんです。)

調べられる範囲内で内山のことを調べ始めたんです。

(やましたさんがあるひ、なにかにとりつかれたかのように)

山下さんがある日、何かに取り憑かれたかのように

(ぼくとのいっしょのこうどうからやがてたんどくこうどうがめだちはじめたんです。)

僕との一緒の行動からやがて単独行動が目立ち始めたんです。

(おそらくそのときに、やましたさんがどくじでしゅざいをしつづけたきろくがしゅきとして)

恐らくそのときに、山下さんが独自で取材をし続けた記録が手記として

(のこされていたので、ぼくがそれをこぎつけたんです。)

残されていたので、僕がそれをこぎつけたんです。

(やましたさんのなまえをつかったしょせきのうりあげのほとんどは、こうつうじこのひがいにあわれた)

山下さんの名前を使った書籍の売上の殆どは、交通事故の被害に遇われた

(かたがたへのしえんきんとしてぜんがくきふしています。)

方々への支援金として全額寄付しています。

(ぼくがかいたほうは、ぼくのぽけっとまねーとしていただいてますけどね。)

僕が書いたほうは、僕のポケットマネーとして頂いてますけどね。

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