銀河鉄道の夜 31
九、ジョバンニの切符 3/36
宮沢賢治 作
宮沢賢治 作
「おや、こいつはたいしたもんですぜ。こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。 こいつはもう、ほんとうのてんじょうへさえいけるきっぷだ。天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。・・・」
関連タイピング
-
プレイ回数119 長文3673打
-
侍は「わが主君は、そなたの琵琶で、壇ノ浦の合戦をご所望である。」
プレイ回数1456 長文1468打 -
夏目漱石「こころ」3-26
プレイ回数1171 長文1481打 -
芳一の様子を不審に思った和尚はひそかに寺男に後をつけさせました。
プレイ回数1254 長文1465打 -
プレイ回数1951 長文430打
-
岡本綺堂 半七捕物帳シリーズ
プレイ回数886 長文2538打 -
和尚は芳一の五体隈なく般若心経を書き付けました。
プレイ回数1335 長文2428打 -
プレイ回数206 長文2616打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(するととりとりがよこからちらっとそれをみて)
すると鳥とりが横からちらっとそれを見て
(あわてたようにいいました。)
あわてたようにいいました。
(「おや、こいつはたいしたもんですぜ。)
「おや、こいつはたいしたもんですぜ。
(こいつはもう、ほんとうのてんじょうへさえいけるきっぷだ。)
こいつはもう、ほんとうの天上へさえ行ける切符だ。
(てんじょうどこじゃない、どこでもかってにあるけるつうこうけんです。)
天上どこじゃない、どこでも勝手にあるける通行券です。
(こいつをおもちになりゃ、なるほど、)
こいつをお持ちになりゃ、なるほど、
(こんなふかんぜんなげんそうだいよじのぎんがてつどうなんか、)
こんな不完全な幻想第四次の銀河鉄道なんか、
(どこまででもいけるはずでさあ、)
どこまででも行けるはずでさあ、
(あなたがたはたいしたもんですね。」)
あなた方はたいしたもんですね。」
(「なんだかわかりません。」)
「なんだかわかりません。」
(じょばんにがあかくなってこたえながら)
ジョバンニが赤くなって答えながら
(それをまたたたんでかくしにいれました。)
それをまたたたんでかくしに入れました。
(そしてきまりがわるいのでかむぱねるらとふたり、)
そしてきまりが悪いのでカムパネルラとふたり、
(またまどのそとをながめていましたが、)
また窓の外をながめていましたが、
(そのとりとりの、ときどきたいしたもんだというように)
その鳥とりの、ときどきたいしたもんだというように
(ちらちらこっちをみているのがぼんやりわかりました。)
ちらちらこっちを見ているのがぼんやりわかりました。
(「もうじきわしのていしゃばだよ。」)
「もうじきワシの停車場だよ。」
(かむぱねるらがむこうぎしの、)
カムパネルラが向こう岸の、
(みっつならんだちいさなあおじろいさんかくひょうと)
三つならんだ小さな青じろい三角標と
(ちずとをみくらべていいました。)
地図とをみくらべていいました。