銀河鉄道の夜 54
九、ジョバンニの切符 26/36
(さそりの火 2/3)
(さそりの火 2/3)
むかしのバルドラの野原に一ぴきのさそりがいて、小さな虫やなんかをたべて生きていたんですって。
するとある日、いたちに見つかって、食べられそうになったんですって。
さそりは一生けんめいにげてにげたけど、いきなり前に井戸があってその中に落ちてしまったわ、・・・
するとある日、いたちに見つかって、食べられそうになったんですって。
さそりは一生けんめいにげてにげたけど、いきなり前に井戸があってその中に落ちてしまったわ、・・・
関連タイピング
-
プレイ回数953 長文3566打
-
作者 エクトール・マロ
プレイ回数108 長文4165打 -
プレイ回数348 長文2510打
-
夏目漱石「こころ」3-81
プレイ回数956 長文1028打 -
作者 エクトール・マロ
プレイ回数260 長文4628打 -
夏目漱石
プレイ回数18万 長文かな512打 -
夏目漱石「こころ」3-79
プレイ回数1056 長文かな1925打 -
夏目漱石「こころ」3-82
プレイ回数885 長文1449打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(むかしのばるどらののはらにいっぴきのさそりがいて)
むかしのバルドラの野原に一ぴきのさそりがいて
(ちいさなむしやなんかころしてたべていきていたんですって。)
小さな虫やなんか殺してたべて生きていたんですって。
(するとあるひ、いたちにみつかって)
するとある日、いたちに見つかって
(たべられそうになったんですって。)
食べられそうになったんですって。
(さそりはいっしょうけんめいにげてにげたけど、)
さそりは一生けんめいにげてにげたけど、
(とうとう、いたちにおさえられそうになったわ、)
とうとう、いたちに押さえられそうになったわ、
(そのとき、いきなりまえにいどがあってそのなかにおちてしまったわ、)
そのとき、いきなり前に井戸があってその中に落ちてしまったわ、
(もうどうしてもあがられないでさそりはおぼれはじめたのよ。)
もうどうしてもあがられないでさそりは溺れはじめたのよ。
(そのときさそりはこういっておいのりしたというの。)
そのときさそりはこういってお祈りしたというの。
(ああ、わたしはいままで、いくつものいのちをとったかわからない、)
ああ、わたしはいままで、いくつもの命を獲ったかわからない、
(そしてそのわたしがこんど、いたちにとられようとしたときは)
そしてそのわたしがこんど、いたちに捕られようとしたときは
(あんなにいっしょうけんめいにげた。)
あんなに一生けんめいにげた。
(それでもとうとうこんなになってしまった。)
それでもとうとうこんなになってしまった。
(ああなんにもあてにならない。)
ああなんにもあてにならない。
(どうしてわたしはわたしのからだを)
どうしてわたしはわたしのからだを
(だまっていたちにくれてやらなかったろう。)
だまっていたちにくれてやらなかったろう。
(そしたらいたちもいちにちいきのびたろうに。)
そしたらいたちも一日生きのびたろうに。
(どうかかみさま。わたしのこころをごらんください。)
どうか神さま。わたしの心をごらんください。
(こんなにむなしくいのちをすてず、)
こんなにむなしく命をすてず、
(どうかこのつぎには、まことのみんなのしあわせのために)
どうかこのつぎには、まことのみんなのしあわせのために
など
(わたしのからだをおつかいください。っていったというの。)
わたしのからだをおつかいください。っていったというの。
(そしたらいつかさそりはじぶんのからだが)
そしたらいつかさそりはじぶんのからだが
(まっかなうつくしいひになってもえて、)
まっ赤なうつくしい火になって燃えて、
(よるのやみをてらしているのをみたって。)
よるのやみを照らしているのを見たって。
(いまでももえてるっておとうさんおっしゃったわ。)
いまでも燃えてるってお父さんおっしゃったわ。
(ほんとうにあのひはそれだわ。」)
ほんとうにあの火はそれだわ。」