オオカミ王ロボ 2
偕成社文庫
関連タイピング
-
職人の時三と妻のお孝。娘夫婦に対する父親伊兵衛の気遣いとは。
プレイ回数1027長文3276打 -
芥川龍之介
プレイ回数1.2万長文1244打 -
岡本綺堂 半七捕物帳シリーズ 第三話
プレイ回数762長文2364打 -
少年探偵団シリーズ第2作品『少年探偵団』
プレイ回数906長文4356打 -
プレイ回数227長文2399打
-
夏目漱石「こころ」2-14
プレイ回数1150長文2177打 -
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数1184長文4784打 -
谷崎潤一郎の中編小説です
プレイ回数867長文6105打
問題文
(ろぼじいのいちみというのは、ごくちいさなむれだった。)
ロボじいの一味というのは、ごく小さな群れだった。
(これは、わたしにはちょっとがてんがいきかねることだった。)
これは、私にはちょっと合点がいきかねることだった。
(というのは、このおおかみほどのちいにのぼり、ちからをもっているものなら、)
というのは、このオオカミほどの地位に上り、力を持っているものなら、
(おおぜいのてしたをひきつれていて、あたりまえだからだ。)
大勢の手下を引き連れていて、あたりまえだからだ。
(これだけいればたくさんだ、とでもおもっていたのだろうか。)
これだけいればたくさんだ、とでも思っていたのだろうか。
(それとも、らんぼうすぎてなかまがあつまらなかったのだろうか。)
それとも、乱暴すぎて仲間が集まらなかったのだろうか。
(とにかく、そのしょうがいのおわりのころ、)
とにかく、その生涯の終わりの頃、
(ろぼがわずかごとうしかつれていなかったことは、たしかである。)
ロボがわずか五頭しか連れていなかったことは、確かである。
(だが、このごとうはいずれもなかなかのしろもので、)
だが、この五頭はいずれもなかなかの代物で、
(たいていはふつうのおおかみよりもひとまわりおおきかった。)
大抵は普通のオオカミよりも一回り大きかった。
(とくにふくしょうだったいっとうなどは、まったくばかでかいおおものだったが、)
とくに副将だった一頭などは、まったくばかでかい大物だったが、
(むろん、これとてもたいしょうのろぼには、おおきさもちからもおよばない。)
むろん、これとても大将のロボには、大きさも力もおよばない。
(このにとうのたいしょうかくのほか、)
この二頭の大将格のほか、
(のこるなかまのれんちゅうのなかにも、かなりひとにしられたものがいた。)
残る仲間の連中のなかにも、かなり人に知られたものがいた。
(まずだいいちは、うつくしいまっしろなおおかみで、)
まず第一は、美しい真っ白なオオカミで、
(めきしこじんはこれをぶらんかとよんでいた。)
メキシコ人はこれをブランカとよんでいた。
(これはめすらしく、おそらくろぼのつまとみえた。)
これは雌らしく、おそらくロボの妻とみえた。
(もういっとうは、おそろしくすばしこいきいろのやつで、うわさによると、)
もう一頭は、おそろしくすばしこい黄色のやつで、噂によると、
(かもしかをつかまえてなかまにふるまったことも、たびたびあるという。)
カモシカを捕まえて仲間にふるまったことも、たびたびあるという。
(こんなわけだから、このいちぐんのおおかみが、)
こんなわけだから、この一群のオオカミが、
(かうぼーいやひつじかいのなかまに、しれわたっていたことはいうまでもない。)
カウボーイや羊飼いの仲間に、知れ渡っていたことは言うまでもない。
(じっさい、そのすがたをめにしたものも、かなりいたし、)
実際、その姿を目にしたものも、かなりいたし、
(こえをきいたものはさらにおおかった。)
声を聞いたものはさらに多かった。
(このいちぐんのくらしは、もうぼくじょうのひとびとには、)
この一群の暮らしは、もう牧場の人々には、
(かたときもわすれられないずつうのたねで、)
片時も忘れられない頭痛の種で、
(なんとかして、のこらずじごくおくりにしてやろうとおもっていた。)
なんとかして、残らず地獄送りにしてやろうと思っていた。