吉田茂 訓示 ①

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防衛大学一期生卒業時の吉田茂の訓示

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問題文

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(どくりつこくのこくみんとして、くにのどくりつほどだいじなものはなく、)

独立国の国民として、国の独立程大事なものはなく、

(このどくりつをまもることこそ、こくみんとしてのめいよであり、ほこりであり、)

この独立を守る事こそ、国民としての名誉であり、誇りであり、

(このほこりがあいこくしんのきそをなすべきものである。)

この誇りが愛国心の基礎をなすべきものである。

(こくみんにどくりつをあいし、どくりつをまもるけっしんなくんばそのくにのそんざいはありえない。)

国民に独立を愛し、独立を守る決心なくんばその国の存在はありえない。

(このけっしんがいっこくのこうりゅうはんえいをきすのである。)

この決心が一国の興隆繁栄を来すのである。

(だいいちじせかいたいせんのはじめ、)

第一次世界大戦の初め、

(ぱりがどいつぐんに、まさにせんりょうせられんとするとき、)

パリがドイツ軍に、正に占領せられんとする時、

(しゅしょうくれまんそーはこくみんにつげていわく、)

首相クレマンソーは国民に告げて曰く、

(「ぱりのそとでまもり、ぱりのうちでまもり、また、ぱりのそとにおいてまもるべし」と。)

「パリの外で守り、パリの内で守り、又、パリの外において守るべし」と。

(ふつこくみんにもこのけっしんありたるがゆえに、はちくのいきおいをもって、)

仏国民にもこの決心ありたるが故に、破竹の勢ひを以って、

(せめきたりたるどいつぐんをついにぱりのそとにしりぞけえたのである。)

攻め来たりたるドイツ軍を遂にパリの外に退け得たのである。

(だいにじせかいたいせんにおいて、)

第二次世界大戦において、

(えいこくぐんがふつしろこっきょうにやぶれて、だんけるくよりさんじゅうまんよのはいざんへい)

英国軍が仏白国境に破れて、ダンケルクより三十万余の敗残兵

(わずかにみをもってえいこくほんごくにひきあげ、ぶき、だんやく、ことごとくたいりくにいきし、)

僅かに身を以って英国本国に引き揚げ、武器、弾薬、悉く大陸に遺棄し、

(こくないにはくにをまもるなんらのへいびなく、)

国内には国を守る何等の兵備なく、

(どいつぐんのえいこくしんにゅうはときのもんだいともおもわれたとき、)

ドイツ軍の英国侵入は時の問題とも思われた時、

(ちゃーちるはぎかいにえんぜつしていわく、)

チャーチルは議会に演説して曰く、

(「えいこくないにおいててきをふせぎ、えいこくがいにおいてこれとたたかい、)

「英国内において敵を防ぎ、英国外においてこれと戦い、

(とおくかなだにしりぞいてどいつぐんとたたかう」といった。)

遠くカナダに退いてドイツ軍と戦う」と言った。

(えいこくこくみんのせんとういしきをもっともめいはくなることばをもっていいあらわしたものである。)

英国国民の戦闘意識を最も明白なる言葉を以って言ひ表はしたものである。

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