98 ハシディズム

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(はしでぃずむとは、18せいきなかばにゆだやきょうの)

ハシディズムとは、18世紀半ばにユダヤ教の

(しゅうきょうしどうしゃいすらえるべんえりえぜる、)

宗教指導者イスラエル・ベン・エリエゼル、

(べつめいばあるしぇむとーぶ(「よきなのあるじ」)

別名バアル・シェム・トーブ(「よき名の主」

(のい)つうしょうべしゅとがそうししたゆだやきょうのしゅうきょう)

の意)通称ベシュトが創始したユダヤ教の宗教

(うんどうのことである。)

運動のことである。

(はしでぃずむのかくとなるしんじょうは、はんしんろんと)

ハシディズムの核となる信条は、汎神論と

(でべくーとである。はんしんろんとは、しぜんかいの)

デベクートである。汎神論とは、自然界の

(ありとあらゆるぐたいてきぶっしつにかみがやどっていると)

ありとあらゆる具体的物質に神が宿っていると

(するかんがえかただ。ゆだやきょうでは、かみはぐたいてきな)

する考え方だ。ユダヤ教では、神は具体的な

(かたちをもたないとするかんがえがひろくしじされていた)

形を持たないとする考えが広く支持されていた

(ため、これとしょうとつするはんしんろんは、ゆだやきょうとの)

ため、これと衝突する汎神論は、ユダヤ教徒の

(あいだにおおきなどうようをまきおこした。)

あいだに大きな動揺を巻き起こした。

(またでべくーととは、ほうえつににたかみへの)

またデベクートとは、法悦に似た神への

(みっちゃくじょうたいのことで、はしでぃずむをほうじるもの)

密着状態のことで、ハシディズムを奉じる者

(ならだれにでもかのうとされた。べしゅとは、)

なら誰にでも可能とされた。ベシュトは、

(ぽーらんどとうくらいなをたびしながら、)

ポーランドとウクライナを旅しながら、

(こころでかみとみっちゃくし、おなじゆだやきょうとをいつくしむ)

心で神と密着し、同じユダヤ教徒をいつくしむ

(ことのほうが、とーらーのせんもんてきなちしきよりも)

ことの方が、トーラーの専門的な知識よりも

(たいせつだとといてまわった。がくじゅつけんきゅうではなく)

大切だと説いて回った。学術研究ではなく

(こころからのいのりをつよくじゅうししたのである。)

心からの祈りを強く重視したのである。

など

(18せいきにはしでぃずむは、ひがしよーろっぱぜんいきに)

18世紀にハシディズムは、東ヨーロッパ全域に

(きゅうそくにひろまったが、いくさきざきではんぱつにあった。)

急速に広まったが、行く先々で反発に遭った。

(それでも、さまざまなきょうはがうまれ、かくしゅうだんは)

それでも、さまざまな教派が生まれ、各集団は

(とくていのれっべ(はしでぃずむのしどうしゃ)の)

特定のレッベ(ハシディズムの指導者)の

(ぐたいてきなおしえをしんぽうした。はしでぃずむは)

具体的な教えを信奉した。ハシディズムは

(さかんになったが、やがてだいにじせかいたいせんと)

さかんになったが、やがて第二次世界大戦と

(ほろこーすとをむかえた。ゆだやきょうとのおおくが)

ホロコーストを迎えた。ユダヤ教徒の多くが

(ぎゃくさつされ、すんでいたいえやまちがはかいされた)

虐殺され、住んでいた家や町が破壊された

(ため、はしでぃずむはのゆだやきょうとはたいはんが)

ため、ハシディズム派のユダヤ教徒は大半が

(いすらえるかあめりかにいじゅうした。こんにち、)

イスラエルかアメリカに移住した。今日、

(はしでぃずむはであるかどうかは、ふくそうと)

ハシディズム派であるかどうかは、服装と

(がいけんからはんだんできることがおおい。ふくそうのこまかい)

外見から判断できることが多い。服装の細かい

(てんはきょうはによってことなるが、はしでぃずむはの)

点は教派によって異なるが、ハシディズム派の

(だんせいのたいはんは、ながいくろのうわぎをきて、)

男性の大半は、長い黒の上着を着て、

(くろのきぬひもをこしにまき、くろいぼうしをかぶり、)

黒の絹紐を腰に巻き、黒い帽子をかぶり、

(つぃーつぃーととよばれるしろいふさかざりを)

ツィーツィートと呼ばれる白い房飾りを

(いふくのうえからこしにぶらさげている。さらに、)

衣服の上から腰にぶら下げている。さらに、

(だんせいはかおのりょうさいどをそることをきんじられて)

男性は顔の両サイドを剃ることを禁じられて

(おり、そのためはしでぃずむはのゆだやきょうとに)

おり、そのためハシディズム派のユダヤ教徒に

(は、もみあげをながくかーるさせたぱよっとと)

は、もみあげを長くカールさせたパヨットと

(よばれるかみがたにして、あごひげをはやしている)

呼ばれる髪型にして、あごひげを生やしている

(ひとがおおい。はしでぃずむはのじょせいについては、)

人が多い。ハシディズム派の女性については、

(ふくそうのきまりはこれほどかくいつてきではないが、)

服装の決まりはこれほど画一的ではないが、

(かなりきびしい。じみなすかーととそでのながい)

かなり厳しい。地味なスカートと袖の長い

(ぶらうすをきることがもとめられ、きこんじょせいは)

ブラウスを着ることが求められ、既婚女性は

(かみをおおわなくてはならない。はしでぃずむはの)

髪を覆わなくてはならない。ハシディズム派の

(ゆだやきょうとがこうしたふくそうをえらんだのは、)

ユダヤ教徒がこうした服装を選んだのは、

(18せいきのしゅうかんをできるだけおおくまもりたいと)

18世紀の習慣をできるだけ多く守りたいと

(おもったからだ。また、せぞくてきなしゃかいからはなれて)

思ったからだ。また、世俗的な社会から離れて

(ゆだやきょうとらしくみえることがたいせつだとしんじて)

ユダヤ教徒らしく見えることが大切だと信じて

(いる。そのため、かつてはきゅうしんてきだったのが、)

いる。そのため、かつては急進的だったのが、

(いまではひじょうにほしゅてきなしゅうだんだとみなされている。)

今では非常に保守的な集団だと見なされている。

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