142 ポストモダニズム

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1 ぽんこつラーメン 5876 A+ 6.1 96.3% 445.0 2718 103 63 2024/10/25

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問題文

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(「ぽすともだにずむ」ということばは、ぶんがくであれ)

「ポストモダニズム」という言葉は、文学であれ

(びじゅつであれなんであれ、ていぎすることがとにかくむずかしい。)

美術であれ何であれ、定義することがとにかく難しい。

(そのりゆうのひとつは、ぽすともだにずむがそれじたいで)

その理由のひとつは、ポストモダニズムがそれ自体で

(ひとつのまとまったようしきではなく、)

ひとつのまとまった様式ではなく、

(もだにずむというきぞんのうんどうにたいするはんのうだからだ。)

モダニズムという既存の運動に対する反応だからだ。

(いっぱんにぽすともだにずむぶんがくのとくちょうとして、)

一般にポストモダニズム文学の特徴として、

(ことなるじゃんるやぶんたいのかきねをいとてきにあいまいにすること、)

異なるジャンルや文体の垣根を意図的に曖昧にすること、

(あらたなしてんや、それまでとりあげられることの)

新たな視点や、それまで取り上げられることの

(なかったしてんをきりひらくこと、こうきゅうげいじゅつとていきゅうげいじゅつを)

なかった視点を切り開くこと、高級芸術と低級芸術を

(いっしょくたにすることなどがあり、)

いっしょくたにすることなどがあり、

(ふうしとゆーもあがもりこまれることもおおい。)

風刺とユーモアが盛り込まれることも多い。

(ねんだいてきにいつからいつまでというのはめいかくでないが、)

年代的にいつからいつまでというのは明確でないが、

(いっぱんてきには1940ねんだいころからはじまったとされている。)

一般的には1940年代ころから始まったとされている。

(20せいきぜんはん、もだにずむのさっかたちはじょじゅつの)

20世紀前半、モダニズムの作家たちは叙述の

(してんやしゅかんせいのもんだいにとりくんでいた。)

視点や主観性の問題に取り組んでいた。

(そのけっか、おおくのさっかが、たしかなしんじつというのはそんざいせず、)

その結果、多くの作家が、確かな真実というのは存在せず、

(そのためいまのせかいはてのほどこしようがないほど)

そのため今の世界は手の施しようがないほど

(ぶんれつしているとのけつろんにたっした。)

分裂しているとの結論に達した。

(ほとんどのさっかは、こうしたじょうきょうをだつこうぎょうかしゃかいにおける)

ほとんどの作家は、こうした状況を脱工業化社会における

(にんげんそがいのふこうなけっかとかんがえた。しかし、)

人間疎外の不幸な結果と考えた。しかし、

など

(わかいせだい(ぽすともだにずむせだい)のさっかの)

若い世代(ポストモダニズム世代)の作家の

(おおくは、そうかんがえず、このぶんれつじょうたいにこそ、)

多くは、そう考えず、この分裂状態にこそ、

(あらたなぶんがくをきりひらいて、それまでとはちがう)

新たな文学を切り開いて、それまでとは違う

(みかたをはっけんするちゃんすがあるのだとしゅちょうした。)

見方を発見するチャンスがあるのだと主張した。

(ぽすともだにずむのさっかたちは、このちゃんすに)

ポストモダニズムの作家たちは、このチャンスに

(さまざまなほうほうでとりくんだ。あるものは、)

さまざまな方法で取り組んだ。ある者は、

(きげきてきようそとふうしをりようした。)

喜劇的要素と風刺を利用した。

(とますぴんちょんの「けいばいなんばー49のさけび」)

トマス・ピンチョンの『競売ナンバー49の叫び』

((1966ねん)は、いとてきにむいみにしたしょうちょうと)

(1966年)は、意図的に無意味にした象徴と

(いつわりのいみにあふれ、それによってほんさくはひげき)

偽りの意味にあふれ、それによって本作は悲劇

(ではなくゆーもあをどくしゃにかんじさせている。)

ではなくユーモアを読者に感じさせている。

(でんとうてきなじゃんるのかきねをあいまいにしたり)

伝統的なジャンルの垣根を曖昧にしたり

(とりはらったりしたさっかもいる。)

取り払ったりした作家もいる。

(とるーまんかぽーてぃの「れいけつ」)

トルーマン・カポーティの『冷血』

((1965ねん)は、にめいのさつがいはんがひきおこした)

(1965年)は、二名の殺害犯が引き起こした

(じっさいのさつじんじけんを、しょうせつてきなかいわとてーまをつかって)

実際の殺人事件を、小説的な会話とテーマを使って

(かいしゃくしたさくひんで、じじつじょう、ほんさくによって)

解釈した作品で、事実上、本作によって

(のんふぃくしょんのべるというあらたなじゃんるがうまれた。)

ノンフィクション・ノベルという新たなジャンルが生まれた。

(また、げんだいしゃかいでこじんがいだくふへいふまんにしょうてんを)

また、現代社会で個人が抱く不平不満に焦点を

(あてたさっかもおおい。どんでりーろの「ほわいとのいず」)

当てた作家も多い。ドン・デリーロの『ホワイト・ノイズ』

((1985ねん)は、げんだいあめりかにみられる)

(1985年)は、現代アメリカに見られる

(ふじょうりなほどのじょうほうかたともののおおさにきりこんでいる。)

不条理なほどの情報過多と物の多さに切り込んでいる。

(じょじゅつしてんのもんだいをさぐるほうほうも、やはりさっかによって)

叙述視点の問題を探る方法も、やはり作家によって

(ことなっている。とにもりすんやまきしん)

異なっている。トニ・モリスンやマキシン・

(ほんきんぐすとんらは、もだにずむさっかが)

ホン・キングストンらは、モダニズム作家が

(むししていたとかれらがかんじていたまいのりてぃーの)

無視していたと彼らが感じていたマイノリティーの

(してんからさくひんをえがいた。すでにあるものがたりをあらたな)

視点から作品を描いた。すでにある物語を新たな

(してんからかたりなおしたさっかもいる。たとえば)

視点から語り直した作家もいる。例えば

(じーんりーすの「さるがっそーのひろいうみ」)

ジーン・リースの『サルガッソーの広い海』

((1966ねん)は、しゃーろっとぶろんてが)

(1966年)は、シャーロット・ブロンテが

(19せいきにかいたしょうせつ「じぇいんえあ」に)

19世紀に書いた小説『ジェイン・エア』に

(とうじょうするじんぶつのはいけいとなるものがたりをかたったものだ。)

登場する人物の背景となる物語を語ったものだ。

(いたろかるヴぃーのの「みえないとし」)

イタロ・カルヴィーノの『見えない都市』

((1972ねん)は、げんだいとしろんというれんずを)

(1972年)は、現代都市論というレンズを

(とおしてまるこぽーろのはなしをよみなおしている。)

通してマルコ・ポーロの話を読み直している。

(さらに、とむすとっぱーどの)

さらに、トム・ストッパードの

(「ろーぜんくらんつとぎるでんすたーんはしんだ」)

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』

((1966ねん)は、だいたんにもしぇいくすぴあの)

(1966年)は、大胆にもシェイクスピアの

(「はむれっと」をさいかいしゃくしたぎきょくである。)

『ハムレット』を再解釈した戯曲である。

(このような、おもしろくて、しばしばだいたんな)

このような、おもしろくて、しばしば大胆な

(じっけんてきこころみは、すうじゅうねんまえからいまにいたるまで)

実験的試みは、数十年前から今に至るまで

(つづいており、そのためおおくのひとが、ぽすともだにずむぶんがくの)

続いており、そのため多くの人が、ポストモダニズム文学の

(じだいはまだおわっていないとかんがえている。)

時代はまだ終わっていないと考えている。

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