オ12 五行思想

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(せいようでうまれたよんだいげんそのしそうにたいし、)

西洋で生まれた四大元素の思想に対し、

(ちゅうごくでこだいからていしょうされているのが)

中国で古代から提唱されているのが

(「きひつちきんみず」のごぎょうしそうである。)

「木・火・土・金・水」の五行思想である。

(このりょうしゃはるいじするものとしてよくたいひされる。)

この両者は類似するものとしてよく対比される。

(こだいちゅうごくでは「ばんぶつはきひつちきんみず)

古代中国では「万物は木・火・土・金・水

(の5つのげんそでできている」とかんがえられていた。)

の5つの元素でできている」と考えられていた。

(これがごぎょうしそうのはじまりである。)

これが五行思想の始まりである。

(せいようのよんだいげんそ(ひかぜみずつち)と)

西洋の四大元素(火・風・水・土)と

(にているが、そのるーつやないようはまったくべつものだ。)

似ているが、そのルーツや内容はまったく別物だ。

(げんそが5つというのは、ちゅうごくではとうじ、)

元素が5つというのは、中国では当時、

(たいようけいのわくせいが5つかんそくされていたことに)

太陽系の惑星が5つ観測されていたことに

(ゆらいしている。)

由来している。

(このごぎょうはしきのへんかやほうがく、いろなど、)

この五行は四季の変化や方角、色など、

(にんげんせいかつのさまざまなものをせつめいする)

人間生活のさまざまなものを説明する

(りろんとしてもちいられた。)

理論として用いられた。

(き:はる、ひがし、あおいろ(またはみどりいろ))

木:春、東、青色(または緑色)

(ひ:なつ、みなみ、あかいろ)

火:夏、南、赤色

(つち:きせつのかわりめ、ちゅうおう、きいろ)

土:季節の変わり目、中央、黄色

(きん:あき、にし、しろいろ)

金:秋、西、白色

(みず:ふゆ、きた、くろいろ)

水:冬、北、黒色

など

(ごぎょうもよんだいげんそとおなじく、)

五行も四大元素と同じく、

(ふぁんたじーのせかいでよくもちいられている。)

ファンタジーの世界でよく用いられている。

(ただ、ぞくせいとしてではなく、)

ただ、属性としてではなく、

(「はるなつあきふゆ」や「ひがしみなみにしきた」の)

「春・夏・秋・冬」や「東・南・西・北」の

(がいねんであつかわれることがおおい。)

概念で扱われることが多い。

(だいひょうてきなところでは、ちゅうごくのしんわにでてくる)

代表的なところでは、中国の神話に出てくる

(「ひがしのしょうりゅう」、「みなみのすざく」、「にしのびゃっこ」、)

「東の青龍」、「南の朱雀」、「西の白虎」、

(「きたのげんぶ」のよんしんだ。)

「北の玄武」の四神だ。

(これに「ちゅうおうのきりん」をくわえて)

これに「中央の麒麟」を加えて

(5れいじゅうのかたちをとったりもする。)

5霊獣の形を採ったりもする。

(また、このよんしんにきせつをあわせ、)

また、この四神に季節を合わせ、

(「せいしゅんしゅかはくしゅうげんとう」ということばが)

「青春・朱夏・白秋・玄冬」という言葉が

(うまれたのはよくしられるところである。)

生まれたのはよく知られるところである。

(ちなみにごぎょうは、いんようせつとあわさって)

ちなみに五行は、陰陽説と合わさって

(「いんようごぎょうせつ」ともよばれる。)

「陰陽五行説」とも呼ばれる。

(にほんではむかし、このいんようごぎょうせつをもとに)

日本では昔、この陰陽五行説をもとに

(うらないをおこなうおんみょうじというせんもんかがいた。)

占いを行なう陰陽師という専門家がいた。

(げんざいではほぼぜつめつしているが、)

現在ではほぼ絶滅しているが、

(ふぁんたじーのせかいではていばんのしょくぎょうとして)

ファンタジーの世界では定番の職業として

(さまざまなさくひんにとうじょうしている。)

さまざまな作品に登場している。

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