オ22 菅原道真

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(へいあんじだいちゅうきのくぎょう、すがわらのみちざねは、)

平安時代中期の公卿、菅原道真は、

(ふじわらしのいんぼうによりさせんされふこうなしをむかえた。)

藤原氏の陰謀により左遷され不幸な死を迎えた。

(だが、かれのしごにさまざまなきょうじがおとずれ、)

だが、彼の死後にさまざまな凶事が訪れ、

(おんりょうとおそれられるようになる。)

怨霊と恐れられるようになる。

(すがわらのみちざねといえば「がくもんのかみさま」としてゆうめいだが、)

菅原道真といえば「学問の神様」として有名だが、

(「にほんさんだいおんりょう」の1りというでんしょうもある。)

「日本三大怨霊」の1人という伝承もある。

(かみとおんりょうではまるでせいはんたいのようにおもえるが、)

神と怨霊ではまるで正反対のように思えるが、

(どのようなけいいでそうなったのだろうか?)

どのような経緯でそうなったのだろうか?

(すがわらのみちざねはがくしきたかく、うだてんのうにしんらいされて)

菅原道真は学識高く、宇多天皇に信頼されて

(うだいじんまでのぼりつめたじんぶつである。)

右大臣までのぼりつめた人物である。

(このじんじは、みちざねのいえがらをこうりょすると)

この人事は、道真の家柄を考慮すると

(いれいのちょうようであった。)

異例の重用であった。

(だいばってきのもくてきには、とうじのきゅうちゅうをせっけんし、)

大抜擢の目的には、当時の宮中を席捲し、

(うだてんのうをおびやかすほどつよいけんりょくをもっていた)

宇多天皇を脅かすほど強い権力をもっていた

(ふじわらしにたいするけんせいといういみもあったようだ。)

藤原氏に対する牽制という意味もあったようだ。

(しかし、やがてうだてんのうがしゅっけしてしまうと、)

しかし、やがて宇多天皇が出家してしまうと、

(うしろだてがなくなったみちざねはきゅうちゅうでのはつげんりょくをうしない、)

後ろ盾がなくなった道真は宮中での発言力を失い、

(ふじわらしとのせいそうにやぶれて)

藤原氏との政争に敗れて

(きゅうしゅうのだざいふにさせんされてしまう。)

九州の太宰府に左遷されてしまう。

(みちざねはそのままにどときょうへかえることができず、)

道真はそのまま二度と京へ帰ることができず、

など

(きゅうしゅうでなくなりあんらくじにほうむられた。)

九州で亡くなり安楽寺に葬られた。

(だが、みちざねにまつわるでんせつは、)

だが、道真にまつわる伝説は、

(むしろかれのしごからはじまったといってもかごんではない。)

むしろ彼の死後から始まったといっても過言ではない。

(かれのしからまもなく、せいてきであったふじわらしのひとりである)

彼の死からまもなく、政敵であった藤原氏のひとりである

(ふじわらのときひらが39さいというわかさでびょうししたほか、)

藤原時平が39歳という若さで病死したほか、

(ときひらにちかしいじんぶつがつぎつぎにきゅうし。)

時平に近しい人物が次々に急死。

(また、きゅうちゅうにかみなりがおちてふじわらのきよつらをはじめ)

また、宮中に雷が落ちて藤原清貫をはじめ

(ふくすうのあそんやへいしがしぼうし、)

複数の朝臣や兵士が死亡し、

(じけんをもくげきしただいごてんのうも)

事件を目撃した醍醐天皇も

(たいちょうをくずしてまもなくほうぎょしてしまうなど、)

体調を崩して間もなく崩御してしまうなど、

(たんきかんのあいだにたてつづけにふこうなできごとがぞくはつしたのである。)

短期間の間に立て続けに不幸な出来事が続発したのである。

(ふじわらしをはじめとするきゅうちゅうのひとびとは、)

藤原氏をはじめとする宮中の人々は、

(よほどみちざねにたいしてうしろめたいきもちがあったのだろうか。)

よほど道真に対して後ろめたい気持ちがあったのだろうか。

(これらのきょうじをみちざねのたたりによるものとおそれたかれらは、)

これらの凶事を道真の崇りによるものと恐れた彼らは、

(たたりをしずめるためにきたのてんまんぐうをたててみちざねをかみとしてまつった。)

崇りを鎮めるために北野天満宮を建てて道真を神として祀った。

(また、さだいじんやだいじょうだいじんといったせいぜんをこえるかんいもおくられ、)

また、左大臣や太政大臣といった生前を超える官位も贈られ、

(みちざねのめいよもかいふくされた。)

道真の名誉も回復された。

(こうしたそちによって、みちざねのきゅうちゅうにたたりをなすおんりょうというそくめんは)

こうした措置によって、道真の宮中に崇りをなす怨霊という側面は

(しだいにわすれられていった。)

しだいに忘れられていった。

(それにかわってがくもんのかみさまとしてしんこうをあつめるようになった。)

それに代わって学問の神様として信仰を集めるようになった。

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