オ26 無知の知

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(こだいぎりしあのてつがくしゃそくらてすのてつがくのこんていを)

古代ギリシアの哲学者ソクラテスの哲学の根底を

(あらわしたことばがむちのち。かれは「わたしはじぶんが)

表わした言葉が無知の知。彼は「私は自分が

(なにもしらないということをしっている」といった。)

何も知らないということを知っている」といった。

(げんだいにもつたわるそくらてすのてつがく)

現代にも伝わるソクラテスの哲学

(むちのちということばがうまれたきっかけは)

無知の知という言葉が生まれたきっかけは

(こうだ。あるひ、でるふぉいのしんたくじょにおいて、)

こうだ。ある日、デルフォイの神託所において、

(そくらてすのでしが「あてねでいちばんちえの)

ソクラテスの弟子が「アテネでいちばん知恵の

(あるものはだれか?」とたずねたところ、「それは)

ある者は誰か?」と訊ねたところ、「それは

(そくらてすである」とつげられた。それを)

ソクラテスである」と告げられた。それを

(そくらてすにつたえると、そくらてすは)

ソクラテスに伝えると、ソクラテスは

(「そんなわけはない」としんじず、けんじゃとよばれる)

「そんなわけはない」と信じず、賢者と呼ばれる

(ひとたちのもとへかくにんしにいった。ところが、)

人たちのもとへ確認しにいった。ところが、

(そのけんじゃたちとあってはなしをしてみたところ、)

その賢者たちと会って話をしてみたところ、

(そくらてすはあるじじつにきづく。「かれらはしらない)

ソクラテスはある事実に気づく。「彼らは知らない

(ことをしっているとおもいこんでいる」と。)

ことを知っていると思い込んでいる」と。

(そのことから、そくらてすは「じぶんもしらない。)

そのことから、ソクラテスは「自分も知らない。

(だが、じぶんはしらないということをわかっている。)

だが、自分は知らないということをわかっている。

(そのぶんだけ、じぶんのほうがちえがある」とさとった。)

その分だけ、自分のほうが知恵がある」と悟った。

(つまり、しらないということをじかくすることで、)

つまり、知らないということを自覚することで、

(それをしろうとするこうじょうしんがうまれる、)

それを知ろうとする向上心が生まれる、

など

(というはなしである。この「むちのち」はでしの)

という話である。この「無知の知」は弟子の

(ぷらとんらによってひろめられ、げんざいでもびじねす)

プラトンらによって広められ、現在でもビジネス

(げんばなどでかくげんとしてつかわれている。こうせいにあたえた)

現場などで格言として使われている。後世に与えた

(えいきょうはひじょうにおおきいだろう。こうきくと)

影響は非常に大きいだろう。こう聞くと

(「そくらてすとはいだいなひとだ」というかんじがするが、)

「ソクラテスとは偉大な人だ」という感じがするが、

(そのいっぽう、けんじゃたちをうちまかしたかいわは)

その一方、賢者たちを打ち負かした会話は

(ひじょうにいやらしく、ねちねちとあいてをじめつさせて)

非常にいやらしく、ネチネチと相手を自滅させて

(いくろんぽうだったという。まず「わたしはなにもしらない。)

いく論法だったという。まず「私は何も知らない。

(だからおしえてくれ」といって、あいてのいいぶんを)

だから教えてくれ」といって、相手のいい分を

(ひきだす。そのいいぶんにたいしてひていやひはんはせず、)

引き出す。そのいい分に対して否定や批判はせず、

(「ここがよくわからない。こういうことか?」)

「ここがよくわからない。こういうことか?」

(とさらにしょうさいをとう。するとあいては「そうだ」とこたえ、)

とさらに詳細を問う。すると相手は「そうだ」と答え、

(それにたいしてそくらてすがさらにしつもんする。やがて)

それに対してソクラテスがさらに質問する。やがて

(あいてはさいしょのいいぶんとつじつまがあわなくなっていき、)

相手は最初のいい分と辻褄が合わなくなっていき、

(そくらてすは「あなたのいうことはむじゅんしている」と)

ソクラテスは「あなたのいうことは矛盾している」と

(してきする。なんともあげあしとりにちかいもんどうである。)

指摘する。なんとも揚げ足取りに近い問答である。

(こんなしつもんぜめにされたら、だれでもいらいらして)

こんな質問攻めにされたら、誰でもイライラして

(はなしをほうりだすだろう。そくらてすはじつはただの)

話を放り出すだろう。ソクラテスはじつはただの

(ぎろんおたくだったのかも?)

議論オタクだったのかも?

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