158 催眠状態

(２００ねんいじょうまえからひとびとは、さいみんじょうたいとはなにか、)

200年以上前から人々は、催眠状態とは何か、

(ていぎしようとどりょくしてきた。)

定義しようと努力してきた。

(げんだいのせいしんかいたちは、さいみんじょうたいとは、)

現代の精神科医たちは、催眠状態とは、

(あんじをひじょうにうけやすくなった)

暗示を非常に受けやすくなった

(とらんすじょうたいだとりかいしている。)

トランス状態だと理解している。

(まいんどこんとろーるというよりは、)

マインド・コントロールというよりは、

(ゆうどうされたはくちゅうむのようなものだ。)

誘導された白昼夢のようなものだ。

(さいみんじょうたいにあるひとは、じぶんがなにのせいやくも)

催眠状態にある人は、自分が何の制約も

(うけていないようにかんじることがおおいが、)

受けていないように感じることが多いが、

(じぶんのいしにはんすることはやろうとしない。)

自分の意志に反することはやろうとしない。

(のうはけいをもちいたけんきゅうによると、)

脳波計を用いた研究によると、

(さいみんじょうたいにあるのうからは、)

催眠状態にある脳からは、

(すいみんやゆめとかんけいのあるていしゅうはののうはがたいりょうにでている。)

睡眠や夢と関係のある低周波の脳波が大量に出ている。

(そのいっぽうで、かんぜんかくせいとかんけいのあるこうしゅうはののうはは、)

その一方で、完全覚醒と関係のある高周波の脳波は、

(へってはいるが、かんぜんにきえてしまってはいない。)

減ってはいるが、完全に消えてしまってはいない。

(だからさいみんじょうたいにはいると、)

だから催眠状態に入ると、

(ゆめをみているようなかんじになるが、)

夢を見ているような感じになるが、

(あやつりにんぎょうになってしまうわけではない。)

操り人形になってしまうわけではない。

(さいみんじょうたいになっていても、じぶんのあたまでかんがえている。)

催眠状態になっていても、自分の頭で考えている。

(ひとをさいみんじょうたいにするきほんてきなほうほうはみっつある。)

人を催眠状態にする基本的な方法は三つある。