私の個人主義ラスト23

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プレイ回数11難易度(3.8) 2000打 長文 かな

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(ひっきょうずるにこういうことはじっさいていどもんだいで、)

必竟ずるにこういう事は実際程度問題で、

(いよいよせんそうがたったときとか、ききゅうそんぼうの)

いよいよ戦争が起った時とか、危急存亡の

(ばあいとかになれば、かんがえられるあたまのひと、)

場合とかになれば、考えられる頭の人、

(かんがえなくてはいられないじんかくのしゅうようのつんだ)

考えなくてはいられない人格の修養の積んだ

(ひとは、しぜんそちらへむいていくわけで、)

人は、自然そちらへ向いて行く訳で、

(こじんのじゆうをそくばくしこじんのかつどうをきりつめても、)

個人の自由を束縛し個人の活動を切りつめても、

(こっかのためにつくすようになるのはてんねんしぜんと)

国家のために尽すようになるのは天然自然と

(いっていいくらいなものです。だからこの)

云っていいくらいなものです。だからこの

(ふたつのしゅぎはいつでもむじゅんして、いつでも)

二つの主義はいつでも矛盾して、いつでも

(ぼくさつしあうなどというようなやっかいなものでは)

撲殺し合うなどというような厄介なものでは

(まんまんないとわたしはしんじているのです。このてんに)

万々ないと私は信じているのです。この点に

(ついても、もっとくわしくもうしあげたいのです)

ついても、もっと詳しく申し上げたいのです

(けれどもじかんがないからこのくらいにして)

けれども時間がないからこのくらいにして

(きりあげておきます。ただもうひとつごちゅういまで)

切り上げておきます。ただもう一つご注意まで

(にもうしあげておきたいのは、こっかてきどうとくという)

に申し上げておきたいのは、国家的道徳という

(ものはこじんてきどうとくにくらべると、ずっとだんのひくい)

ものは個人的道徳に比べると、ずっと段の低い

(もののようにみえることです。がんらいくにとくにとは)

もののように見える事です。元来国と国とは

(じれいはいくらやかましくっても、とくぎしんは)

辞令はいくらやかましくっても、徳義心は

(そんなにありゃしません。さぎをやる、)

そんなにありゃしません。詐欺をやる、

(ごまかしをやる、ぺてんにかける、)

ごまかしをやる、ペテンにかける、

など

(めちゃくちゃなものであります。だからこっかを)

めちゃくちゃなものであります。だから国家を

(ひょうじゅんとするいじょう、こっかをいちだんとみるいじょう、)

標準とする以上、国家を一団と見る以上、

(よほどていきゅうなどうとくにあまんじてへいきでいなければ)

よほど低級な道徳に甘んじて平気でいなければ

(ならないのに、こじんしゅぎのきそからかんがえると、)

ならないのに、個人主義の基礎から考えると、

(それがたいへんたかくなってくるのですからかんがえなけれ)

それが大変高くなって来るのですから考えなけれ

(ばなりません。だからこっかのへいおんなときには、)

ばなりません。だから国家の平穏な時には、

(とくぎしんのたかいこじんしゅぎにやはりおもきをおくほうが、)

徳義心の高い個人主義にやはり重きをおく方が、

(わたしにはどうしてもとうぜんのようにおもわれます。)

私にはどうしても当然のように思われます。

(そのへんはじかんがないからきょうはそれよりいじょう)

その辺は時間がないから今日はそれより以上

(もうしあげるわけにまいりません。わたしはせっかくの)

申上げる訳に参りません。私はせっかくの

(ごしょうたいだからきょうまかりでて、できるだけこじんの)

ご招待だから今日まかり出て、できるだけ個人の

(しょうがいをおくらるべきあなたがたにこじんしゅぎのひつようを)

生涯を送らるべきあなたがたに個人主義の必要を

(ときました。これはあなたがたがよのなかへでられた)

説きました。これはあなたがたが世の中へ出られた

(あと、いくぶんかごさんこうになるだろうとおもうからで)

後、幾分かご参考になるだろうと思うからで

(あります。はたしてわたしのいうことが、あなたがたに)

あります。はたして私のいう事が、あなた方に

(つうじたかどうか、わたしにはわかりませんが、もしわたしの)

通じたかどうか、私には分りませんが、もし私の

(いみにふめいのところがあるとすれば、それは)

意味に不明のところがあるとすれば、それは

(わたしのいいかたがたりないか、またはわるいかだろうと)

私の言い方が足りないか、または悪いかだろうと

(おもいます。でわたしのいうところに、もしあいまいのてんが)

思います。で私の云うところに、もし曖昧の点が

(あるなら、いいかげんにきめないで、わたしのたくまで)

あるなら、好い加減にきめないで、私の宅まで

(おいでください。できるだけはいつでもせつめいする)

おいで下さい。できるだけはいつでも説明する

(つもりでありますから。またそうしたてすうをことごとさ)

つもりでありますから。またそうした手数を尽さ

(ないでも、わたしのほんいがじゅうぶんごえとくになったなら、)

ないでも、私の本意が充分ご会得になったなら、

(わたしのまんぞくはこれにこしたことはありません。)

私の満足はこれに越した事はありません。

(あまりじかんがながくなりますからこれでごめんをかぶります。)

あまり時間が長くなりますからこれでご免を蒙ります。

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