童話タイピング -かさじぞう-

順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | sai | 7988 | 神 | 8.2 | 96.5% | 180.0 | 1491 | 53 | 39 | 2025/07/01 |
2 | cherry | 7327 | 光 | 7.6 | 95.8% | 180.0 | 1379 | 60 | 36 | 2025/06/22 |
3 | subaru | 7161 | 王 | 7.5 | 95.6% | 180.0 | 1351 | 62 | 35 | 2025/06/04 |
4 | miko | 6261 | S | 6.4 | 96.6% | 180.0 | 1168 | 41 | 30 | 2025/06/15 |
5 | Kayopyon | 5883 | A+ | 6.0 | 96.9% | 180.0 | 1093 | 34 | 27 | 2025/06/17 |
関連タイピング
-
『レミゼラブル』現代口語
プレイ回数392長文英字1214打 -
プレイ回数320長文2040打
-
プレイ回数205長文4940打
-
プレイ回数278長文3856打
-
夏目漱石「こころ」3-76
プレイ回数665長文1751打 -
夏目漱石「こころ」3-74
プレイ回数581長文1502打 -
少年探偵団シリーズ第1作品『怪人二十面相』
プレイ回数4115長文4077打 -
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数1372長文4458打
問題文
(むかしむかし、あるゆきふかいむらに、とてもまずしい)
昔々、ある雪深い村に、とても貧しい
(おじいさんとおばあさんがくらしていました。)
おじいさんとおばあさんが暮らしていました。
(ふたりはたべるものにもこまるほどでしたが、)
二人は食べる物にも困るほどでしたが、
(いつもこころをあわせてなかよくくらしていました。)
いつも心を合わせて仲良く暮らしていました。
(としのくれになり、おしょうがつをむかえる)
年の暮れになり、お正月を迎える
(じゅんびをするにも、いえにはなにひとつありません。)
準備をするにも、家には何一つありません。
(おじいさんは、せめておもちのざいりょうにでもなればと、)
おじいさんは、せめてお餅の材料にでもなればと、
(じぶんであんだかさをうりにまちへでかけました。)
自分で編んだ笠を売りに町へ出かけました。
(ところが、そのひはおおゆきで、かさはひとつもうれません。)
ところが、その日は大雪で、笠は一つも売れません。
(しょんぼりかたをおとしてかえりみちをあるいていると、)
しょんぼり肩を落として帰り道を歩いていると、
(みちのはしにゆきをかぶったおじぞうさまがろくたい、)
道の端に雪をかぶったお地蔵さまが六体、
(ならんでたっているのがめにはいりました。)
並んで立っているのが目に入りました。
(おじぞうさまのあたまには、)
お地蔵さまの頭には、
(まっしろなゆきがふりつもり、とてもさむそうです。)
真っ白な雪が降り積もり、とても寒そうです。
(「かわいそうに、こんなにさむいのにかさもなしで」)
「かわいそうに、こんなに寒いのに笠もなしで」
(おじいさんは、うれのこったかさをいちまいいちまい、)
おじいさんは、売れ残った笠を一枚一枚、
(おじぞうさまのあたまにかぶせてあげました。)
お地蔵さまの頭にかぶせてあげました。
(しかし、かさはいつつしかありません。)
しかし、笠は五つしかありません。
(おじぞうさまはろくたいいます。)
お地蔵さまは六体います。
(さいごのいったいのおじぞうさまには、かさがたりません。)
最後の一体のお地蔵さまには、笠が足りません。
(そこで、おじいさんはじぶんのあたまにかぶっていた、)
そこで、おじいさんは自分の頭にかぶっていた、
(だいじなてぬぐいをぬぎ、それを)
大事な手ぬぐいを脱ぎ、それを
(そのおじぞうさまのあたまにやさしくかぶせてあげました。)
そのお地蔵さまの頭に優しくかぶせてあげました。
(「これで、すこしはさむさがしのげるでしょう」)
「これで、少しは寒さがしのげるでしょう」
(かさをうることもできず、)
笠を売ることもできず、
(てぬぐいまであげてしまったおじいさんは、)
手ぬぐいまであげてしまったおじいさんは、
(なにももたずにいえにかえりました。)
何も持たずに家に帰りました。
(おばあさんは、なにもうれなかったときいて)
おばあさんは、何も売れなかったと聞いて
(がっかりしましたが、おじいさんがおじぞうさまに)
がっかりしましたが、おじいさんがお地蔵さまに
(かさをかぶせてあげたはなしをきくと、)
笠をかぶせてあげた話を聞くと、
(そのやさしいこころにかんしんしました。)
その優しい心に感心しました。
(そのよる、おじいさんとおばあさんがねていると、)
その夜、おじいさんとおばあさんが寝ていると、
(そとから「よいしょ、よいしょ」)
外から「よいしょ、よいしょ」
(というこえがきこえてきました。)
という声が聞こえてきました。
(そして、いえのまえでなにかがとまるようなおとがします。)
そして、家の前で何かが止まるような音がします。
(そっととをひらけてみると、なんと、)
そっと戸を開けてみると、なんと、
(ひるまおじいさんがかさをかぶせてあげた)
昼間おじいさんが笠をかぶせてあげた
(ろくたいのおじぞうさまがたっているではありませんか!)
六体のお地蔵さまが立っているではありませんか!
(おじぞうさまかたは、それぞれこめだわらやさかな、やさいなど、)
お地蔵さま方は、それぞれ米俵や魚、野菜など、
(たくさんのごちそうやたからものをせおっていました。)
たくさんのご馳走や宝物を背負っていました。
(そして、それらをそっといえのとぐちにおいていくと、)
そして、それらをそっと家の戸口に置いていくと、
(そのまましずかにゆきのなかへきえていきました。)
そのまま静かに雪の中へ消えていきました。
(おじいさんとおばあさんは、おじぞうさまからの)
おじいさんとおばあさんは、お地蔵さまからの
(おもわぬおくりものになみだをながしてよろこびました。)
思わぬ贈り物に涙を流して喜びました。
(そのおかげで、ふたりはゆたかにおしょうがつをむかえ、)
そのおかげで、二人は豊かにお正月を迎え、
(それからもずっとしあわせにくらしたということです。)
それからもずっと幸せに暮らしたということです。