星の王子さま 10-2 (12/32)
王さまの星 2/2
サン=テグジュペリ作 内藤濯訳
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問題文
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(「だって、さいばんしなけりゃならないようなひとは、)
「だって、裁判しなけりゃならないような人は、
(だあれもいないじゃありませんか」)
だあれもいないじゃありませんか」
(「そりゃ、わからん。
わしは、まだ、わしのくにをまわってみたことは)
「そりゃ、わからん。
わしは、まだ、わしの国をまわってみたことは
(ないんでね。
もう、すっかりとしをとったのだが、)
ないんでね。
もう、すっかり年を取ったのだが、
(ばしゃをおくばしょがないんで、あるくのがつかれるよ」)
馬車を置く場所がないんで、歩くのが疲れるよ」
(「そりゃ、こまりますね!
でも、ぼく、さっきからみてるんだけど」)
「そりゃ、こまりますね!
でも、ぼく、さっきから見てるんだけど」
(と、おうじさまは、みをかがめて、ほしのむこうがわを、もういちど、)
と、王子さまは、身をかがめて、星の向こう側を、もう一度、
(ちらっとみやりながらいいました。)
ちらっと見やりながらいいました。
(「あのむこうにも、だれもいませんよ・・・」)
「あの向こうにも、誰もいませんよ・・・」
(「では、おまえじしんのさいばんをしなさい。)
「では、お前自身の裁判をしなさい。
(それがいちばんむずかしいさいばんじゃ。
たにんのさいばんをするより、)
それが一番むずかしい裁判じゃ。
他人の裁判をするより、
(じぶんのさいばんをするほうが、はるかにこんなんじゃ。)
じぶんの裁判をするほうが、はるかに困難じゃ。
(もし、おまえが、りっぱにじぶんをさいばんできたら、それは、)
もし、おまえが、りっぱにじぶんを裁判できたら、それは、
(おまえが、ほんとにかしこいにんげんだからじゃ」)
おまえが、ほんとに賢い人間だからじゃ」
(「じぶんのさいばんをするんだったら、どこででもできます。)
「じぶんの裁判をするんだったら、どこででもできます。
(ぼくは、ここにいなくたっていいんです」)
ぼくは、ここにいなくたっていいんです」
(「えーとね、わしのほしには、としとったねずみが、どこかにいるようじゃ。)
「えーとね、わしの星には、年取ったネズミが、どこかにいるようじゃ。
(よるになると、ことことやっているおとがきこえる。)
夜になると、コトコトやっている音がきこえる。
(なんなら、あのとしとったねずみをさいばんしたらどうじゃ。)
なんなら、あの年取ったネズミを裁判したらどうじゃ。
(ときどき、しけいにしょしたらよかろう。)
ときどき、死刑に処したらよかろう。
など
(そうすれば、あのねずみはいきるもしぬも、そのほうのさいばんしだい、)
そうすれば、あのネズミは生きるも死ぬも、そのほうの裁判しだい、
(ということになる。
だが、さいばんをするたびに、けんやくのために)
ということになる。
だが、裁判をするたびに、倹約のために
(とくしゃしてやりなさい。
いっぴきしかいないねずみなんだからね」)
特赦してやりなさい。
一匹しかいないネズミなんだからね」
(「ぼく、しけいになんかするのいやです。
ぼくは、もうでかけます」)
「ぼく、死刑になんかするのいやです。
ぼくは、もう出かけます」
(「いや、いかん」
と、おうさまがいいました。)
「いや、いかん」
と、王さまがいいました。
(しかし、おうじさまは、すっかりたびのしたくをしていたので、)
しかし、王子さまは、すっかり旅のしたくをしていたので、
(としをとったおうさまに、もうくろうをかけたくなかったのです。)
年を取った王さまに、もう苦労をかけたくなかったのです。
(「もし、へいかが、どんなときにも、へいからしくなさるおつもりでしたら、)
「もし、陛下が、どんなときにも、陛下らしくなさるおつもりでしたら、
(ぼくに、むりのないめいれいをおくだしになるはずなんだがなあ。)
ぼくに、無理のない命令をおくだしになるはずなんだがなあ。
(どうでしょうか、ぼくがすぐしゅっぱつするようにめいれいなすっては。)
どうでしょうか、ぼくがすぐ出発するように命令なすっては。
(つごうよくなっているようにおもうんですけど・・・」)
つごうよくなっているように思うんですけど・・・」
(おうさまがなんともへんじしないので、)
王さまがなんとも返事しないので、
(おうじさまは、はじめはためらいましたが、)
王子さまは、はじめはためらいましたが、
(やがて、ほっとためいきをついて、しゅっぱつしました。)
やがて、ホッとため息をついて、出発しました。
(それをみたおうさまは、いそいで、おおごえでいいました。)
それを見た王さまは、いそいで、大声でいいました。
(「そのほうを、わしのたいしにするぞ」)
「そのほうを、わしの大使にするぞ」
(おうさまは、どんなこともじぶんのてのうちにありそうに、)
王さまは、どんなこともじぶんの手の内にありそうに、
(いばったかおをしていました。
おとなって、ほんとにへんなものだなあ、)
いばった顔をしていました。
おとなって、ほんとにへんなものだなあ、
(と、おうじさまは、たびをつづけながら、つぶやきました。)
と、王子さまは、旅を続けながら、つぶやきました。