耳なし芳一 7 /9

投稿者ヤマセミプレイ回数368
難易度(4.2) 1960打 長文タグ小説 耳なし芳一 小泉八雲
小泉八雲/原作
訳/舟木 裕 ・ 絵/さいとうよしみ
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 hayao 7777 8.0 96.4% 239.8 1937 72 42 2020/09/21
2 HAKU 7213 7.4 97.2% 264.1 1960 55 42 2020/09/16
3 subaru 7095 7.5 94.3% 258.6 1952 117 42 2020/09/15
4 おっ 6940 S++ 7.2 95.4% 267.4 1950 94 42 2020/09/18
5 でこ 6662 S+ 6.7 98.5% 291.5 1971 29 42 2020/09/17

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問題文

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(まさにそのばん、てらをでていくほういちのすがたがみうけられました。)

まさにその晩、寺を出ていく芳一の姿が見受けられました。

(てらのものたちはすぐさまちょうちんにひをともして、そのあとをつけました。)

寺の者たちはすぐさま提灯に火を灯して、その跡をつけました。

(あいにくあめのふるばんで、そとはまっくらです。)

あいにく雨の降る晩で、外は真っ暗です。

(てらおとこたちがおもてのとおりにでてみると、)

寺男たちが表の通りにでてみると、

(すでにほういちのすがたはどこにもみあたりません。)

すでに芳一の姿はどこにも見あたりません。

(どうやらよほどあしばやにいったもようです。)

どうやらよほど足早に行った模様です。

(それにしても、このあめでぬかるむみちを、)

それにしても、この雨でぬかるむ道を、

(めしいだというのに、なんともみょうなことです。)

盲だというのに、なんとも妙なことです。

(おとこたちはいそいでまちにはいると、)

男たちは急いで町に入ると、

(ほういちのふだんよくいくいえをのきなみたずねてまわりました。)

芳一の普段よく行く家を軒並み尋ねてまわりました。

(ところが、まちはずれにいたるまで、)

ところが、町外れに至るまで、

(だれひとりとしてほういちをみかけたものはありません。)

誰一人として芳一を見かけたものはありません。

(やむなく、おとこたちははまづたいに、てらにひきかえそうとしました。)

やむなく、男たちは浜づたいに、寺に引き返そうとしました。

(すると、ぎょっとしたことに、あみだじのはかばのほうから、)

すると、ぎょっとしたことに、阿弥陀寺の墓場のほうから、

(くるおしいびわのおとがなりひびいてくるではありませんか。)

狂おしい琵琶の音が鳴り響いてくるではありませんか。

(あたりいちめんはしっこくのやみでーー)

あたり一面は漆黒の闇でーー

(こんなにくらいばんによくあるようにーー)

こんなに暗い晩によくあるようにーー

(いくつもおにびがちらちらととびかっているばかりです。)

いくつも鬼火がちらちらと飛び交っているばかりです。

(おとこたちははかばにかけつけるや、ちょうちんのあかりをたよりに、)

男たちは墓場に駆けつけるや、提灯の明かりをたよりに、

(ついにほういちのすがたをみだしました。)

ついに芳一の姿を見出しました。

など

(あめのそぼふるなかを、たったひとり、あんとくてんのうのおはかのまえにすわりこみ、)

雨のそぼ降る中を、たった一人、安徳天皇のお墓の前に座り込み、

(だんのうらのかっせんのだんをたからかにかたりつつ、)

壇ノ浦の合戦の段を高らかに語りつつ、

(びわをかきならしていたのです。)

琵琶をかき鳴らしていたのです。

(そのはいごにも、しゅういにも、ぼちいちめんいたるところに、)

その背後にも、周囲にも、墓地一面いたるところに、

(もうじゃのかげびがゆらめいて、むすうのろうそくがもえているようにみえます。)

亡者の陰火がゆらめいて、無数の蝋燭が燃えているように見えます。

(これほどおびただしいかずのおにびがいちどにあらわれることなぞ、)

これほどおびただしい数の鬼火が一度に現れることなぞ、

(いまだかつてみたためしがありません。)

いまだかつて見たためしがありません。

(「ほういちさんーーほういちさん」)

「芳一さんーー芳一さん」

(てらおとこたちがよびかけました。)

寺男たちが呼びかけました。

(「あんたはたぶらかされているんだよーーほういちさん」)

「あんたはたぶらかされているんだよーー芳一さん」

(ところが、もうじんはいっこうにみみにはいらぬようすで、)

ところが、盲人はいっこうに耳に入らぬ様子で、

(なおもいっしんふらんにびわをひきならし、)

なおも一心不乱に琵琶を弾き鳴らし、

(かきならし、ーーいよいよくるおしくだんのうらのかっせんをかたりつづけるばかりです。)

かき鳴らし、ーーいよいよ狂おしく壇ノ浦の合戦を語つづけるばかりです。

(そこで、おとこたちはほういちのころもをひっつかむなり、そのみみもとでどなりました。)

そこで、男たちは芳一の衣をひっつかむなり、その耳元で怒鳴りました。

(「ほういちさんーーほういちさん、てば。さあ、すぐにいっしょにかえるんだ」)

「芳一さんーー芳一さん、てば。さあ、すぐに一緒に帰るんだ」

(すると、ほういちはとがめるようなちょうしで、)

すると、芳一はとがめるような調子で、

(「こうきなかたがたのおんまえで、そのようなじゃまだてをいたすとはようしゃしませんぞ」)

「高貴な方々のおん前で、そのような邪魔だてをいたすとは容赦しませんぞ」

(これにはきみわるくかんじながらも、)

これには気味悪く感じながらも、

(てらおとこたちはおもわずふきだしてしまいました。)

寺男たちは思わず吹き出してしまいました。

(もはや、ほういちがあくりょうにたぶらかされているのはあきらかです。)

もはや、芳一が悪霊にたぶらかされているのは明らかです。

(そこで、そのうでをつかむや、ひったてて、)

そこで、その腕をつかむや、引っ立てて、

(いやがるあいてをむりにせきたてるようにして、てらへつれてもどりました。)

いやがる相手を無理にせきたてるようにして、寺へ連れて戻りました。

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