人外の集まる場所①前編(ブログオリジナル小説)

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称号は登場キャラ(タイピングに登場しないキャラも含む)8キャラ(G~S)+シークレット1(神)です。
第1話前編→ここ
第1話後編→https://typing.twi1.me/game/136408
第2話前編→https://typing.twi1.me/game/136772
第2話後編→https://typing.twi1.me/game/136936
第3話前編①→https://typing.twi1.me/game/137296
第3話前編②→https://typing.twi1.me/game/137375
番外編→https://typing.twi1.me/game/137532
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問題文
(そのひはかぜはないがつよいあめがふっており、)
その日は風はないが強い雨が降っており、
(そのあまおとがへやのなかまでもきこえていた。)
その雨音が部屋の中までも聞こえていた。
(むつきはちかにあるじぶんのへやをでてちじょうのふろあへとやってきた。)
ムツキは地下にある自分の部屋を出て地上のフロアへとやって来た。
(むつきはてんもんがくしゃのヴぁんぱいあである。)
ムツキは天文学者のヴァンパイアである。
(そのためひるまはひのとどかないちかしつでしゅうしんし、)
そのため昼間は陽の届かない地下室で就寝し、
(ひがしずむとへやをでてかつどうをはじめるのであった。)
日が沈むと部屋を出て活動を始めるのであった。
(しかし、そのひはのどのかわきでめがさめ、のみものをもとめて1fにやってきた。)
しかし、その日は喉の渇きで目が覚め、飲み物を求めて1Fにやって来た。
(のみものといってもそのしゅぞくがほしがるとされるちではない。)
飲み物と言ってもその種族が欲しがるとされる血ではない。
(むつきはにんげんがへんかしたヴぁんぱいあでありちがきらいであった。)
ムツキは人間が変化したヴァンパイアであり血が嫌いであった。
(むつきがだいどころにむかおうとみせのいりぐちをとおりかかると)
ムツキが台所に向かおうと店の入口を通りかかると
(おおきなしっぽのようなものがみえた。)
大きな尻尾のようなものが見えた。
(たちどまり、よくめをこらすとはげしいあめでぬれている。)
立ち止まり、よく目を凝らすと激しい雨で濡れている。
(「あまやどりをしてるの?はいりなさい」)
「雨宿りをしてるの?入りなさい」
(むつきがこえをかけるとしっぽはむきをかえ、おんなのこがあらわれた。)
ムツキが声をかけると尻尾は向きを変え、女の子が現れた。
(おんなのこにはきつねのみみとしっぽがあった。)
女の子には狐の耳と尻尾があった。
(きんぱつでふたつむすびにしており、かみのいろとみみのいろはことなっている。)
金髪で二つ結びにしており、髪の色と耳の色は異なっている。
(このちいきではひとがただが、)
この地域では人型だが、
(いちぶがどうぶつのものになっている「はんじゅう」というしゅぞくはめずらしくない。)
一部が動物のものになっている「半獣」という種族は珍しくない。
(きつねのおんなのこはたてものにはいると、みせのとなりのあきすぺーすにあんないされた。)
狐の女の子は建物に入ると、店の隣の空きスペースに案内された。
(「そんなにびしょびしょにしてたらひえるわよ」)
「そんなにびしょびしょにしてたら冷えるわよ」
(むつきはせんめんじょからたおるをもってきて、きつねのはんじゅうにわたした。)
ムツキは洗面所からタオルを持ってきて、狐の半獣に渡した。
(からだをふいているきつねにむつきははなしをつづけた。)
体を拭いている狐にムツキは話を続けた。
(「あたたかいのみものはいらない?こうちゃとりょくちゃがあるけど。)
「温かい飲み物はいらない?紅茶と緑茶があるけど。
(・・・こーひーはのまなそうね」)
…コーヒーは飲まなそうね」
(むつきはおゆをわかし、こうちゃとりょくちゃをいれた。)
ムツキはお湯を沸かし、紅茶と緑茶を入れた。