銀河鉄道の夜 45

(わたりどり 3/3)
カムパネルラだってあんな女の子とおもしろそうに話しているし、ぼくはほんとうにつらいなあ。)
関連タイピング
-
プレイ回数392長文かな102打
-
星の王子さま 河野万里子訳
プレイ回数1684長文2121打 -
プレイ回数1194歌詞980打
-
太宰治『フォスフォレッスセンス』4 終
プレイ回数500長文2593打 -
時間割男子好きな人~!(は~い!)
プレイ回数92長文300秒 -
少年探偵団シリーズ第3作品『妖怪博士』
プレイ回数831長文4388打 -
江戸川乱歩の小説「毒草」です。
プレイ回数1141長文1984打 -
江戸川乱歩の小説「毒草」です。
プレイ回数2656長文2193打
問題文
(じょばんにはもうあたまをひっこめたかったのですけれども、)
ジョバンニはもう頭を引っこめたかったのですけれども、
(あかるいところへかおをだすのがつらかったので)
明るいところへ顔を出すのがつらかったので
(だまってこらえてそのままたってくちぶえをふいていました。)
だまってこらえてそのまま立って口笛を吹いていました。
((どうしてぼくはこんなにかなしいのだろう。)
(どうしてぼくはこんなに悲しいのだろう。
(ぼくはもっとこころもちをきれいに、おおきくもたなければいけない。)
ぼくはもっとこころもちをきれいに、大きくもたなければいけない。
(あすこのきしのずっとむこうに)
あすこの岸のずっと向こうに
(まるでけむりのようなちいさなあおいひがみえる。)
まるでけむりのような小さな青い火が見える。
(あれはほんとうにしずかでつめたい。)
あれはほんとうにしずかでつめたい。
(ぼくはあれをよくみて、こころもちをしずめるんだ。))
ぼくはあれをよく見て、こころもちをしずめるんだ。)
(じょばんにはほてっていたいあたまを)
ジョバンニはほてって痛いあたまを
(りょうてでおさえるようにしてそっちのほうをみました。)
両手で押さえるようにしてそっちの方を見ました。
((ああほんとうにどこまでもどこまでも)
(ああほんとうにどこまでもどこまでも
(ぼくといっしょにいくひとはないだろうか。)
ぼくといっしょに行く人はないだろうか。
(かむぱねるらだってあんなおんなのこと)
カムパネルラだってあんな女の子と
(おもしろそうにはなしているし、)
おもしろそうに話しているし、
(ぼくはほんとうにつらいなあ。))
ぼくはほんとうにつらいなあ。)
(じょばんにのめはまたなみだでいっぱいになり)
ジョバンニの目はまた涙でいっぱいになり
(あまのがわもまるでとおくへいったようにぼんやりしろくみえるだけでした。)
天の川もまるで遠くへ行ったようにぼんやり白く見えるだけでした。