三国志蜀書 - 趙雲伝 - 別伝 ①
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問題文
(うんべつでんいわく。うんしんちょうはっしゃく、すがたかたちゆうい。)
雲別傳曰く。雲身長八尺、姿顏雄偉。
(ためにほんぐんよりきょされたところ、ぎじゅうのり・へいをひきいてこうそんさんにいたる。)
為に本郡より挙された所、義従の吏・兵を將いて公孫瓚に詣る。
(ときのえんしょうきしゅうぼくをしょうし、さん、しゅうじんえんしょうにしたがうをふかくうれうなり。)
時の袁紹冀州牧を称し、瓚、州人袁紹に從うを深く憂う也。
(うんがつきしたがうをよしとし、うんをあざわらっていわく、)
雲が附きしたがうを善とし、雲を嘲て曰く、
(「きしゅうのひとはみなえんしをのぞむときく。きみはひとりえしんしなんぞまよいねがえるや」)
「貴州の人は皆袁氏を願むと聞く。君は獨り迴心し何ぞ迷い寝返るや」
(うん、こたえていわく「てんかきょうきょうとしいずれかぜなるをしらず、たみはさかさずりのわざわいにあい、)
雲、答えて曰く「天下訩訩し孰れか是なるを未知ず、民は倒縣之厄に有い、
(じんせいのあるところにしたがいひしゅうにてろんぎす。)
仁政の在る所に從い鄙州にて論議す。
(めいしょうぐんにわたくししえんこうをおろそかになさざるなり。)
明將軍に私し袁公を忽に不為ざる也。
(ついにさんとせいとうす。ときにせんしゅもまたさんにいたくす、つねにうんとせっしうけいれ、)
遂に瓚與征討す。時に先主も亦瓚に依託す。每に雲と接し受け納れ,
(うん、みずからふかくけったくしうる。うん、あにのもをもってさんをじししばしかえる。)
雲、自ら深く結託し得る。雲、兄の喪を以て瓚を辞し暫し帰る。
(せんしゅ、そのかえらずをしりてをとってわかる。うんじするにいわく「ひさしくとくにそむかずや」)
先主、其の不反ずを知り手を捉而別る。雲辭するに曰く「終しく徳に不背ず也」
(せんしゅ、えんしょうにつきうん、ぎょうにてまみゆ。)
先主、袁紹に就き雲、鄴於て見ゆ。
(せんしゅ、うんとおなじしょうでねむりふし、ひそかにうんをつかわしつのりあわせてすうひゃくにんをうる。)
先主、雲與同じ牀で眠り臥し、密に雲を遣わし募り合わせて數百人を得る。
(みなりゅうさしょうぐんのぶきょくとしょうす。しょう、しることあたわず。)
皆劉左將軍の部曲と稱す。紹、知ること不能ず。
(ついにせんしゅにしたがいけいしゅうにいたる。)
遂に先主に隨い荊州に至る。
(うんべつでんいわく。はじめせんしゅやぶれしとき、うん、すでにきたにされりというひとあり。)
雲別傳曰く。初先主敗れし時、雲、已に北に去れりと言う人有り。
(せんしゅ、しゅげきをもってこれをなげいわく「しりゅうはしりてわれをすてんや」)
先主、手戟を以って之を擿げ曰く「子龍走りて我を棄てん也」
(このころうんいたる。こうなんへいていにしたがいもってへんしょうぐんとなす。)
之頃雲至る。江南平定に從い以て偏將軍と為す。
(ちょうはんにかわりけいようたいしゅをりょうす。はんのやもめのあによめははんしという。)
趙範に代わり桂陽太守を領す。範の寡の嫂は樊氏と曰う。
(こくしょくあり。はん、うんにめあわせんとほっす。うん、じしていわく)
国色有り。範、雲に配せんと欲す。雲、辭して曰く
(「あいともにどうせい、けいのあにはなおわがあにのごとし」こじしてゆるさず。)
「相與に同姓、卿の兄は猶我兄のごとし」固辭して不許ず。
(ときにうんにこれをおさめすすめるひとあり。うんいわく「はんせまりてくだるのみ、)
時に雲に之を納め勸める人有り。雲曰く「範迫りて降る耳、
(こころいまだはかるべからず。てんかにおんなすくなからず」ついにとらず。)
心未だ測る可からず。天下に女不少ず」遂に不取ず。
(はん、はたしてとうそうす。うん、せんもかいせず。)
範、果たして逃走す。雲、纖も無介ず。
(これよりさき、はくぼうにてかこうとんとたたかいかこうらんをいけどりにす。)
是より先、博望於て夏侯惇與戰い夏侯蘭を生獲りにす。
(らんこれうんのきょうりのひと。しょうしょうよりあいしる。)
蘭是れ雲の鄕里の人。少小より相知る。
(うん、せんしゅにこれをいかすともうす。らん、ほうりつにあかるいとすすめもってぐんせいとなす。)
雲、先主に之を活かすと白す。法律於明いと薦め蘭を以て軍正と為す。
(うん、もってみずからちかずかず、そのしんりょのたぐいはこのごとし。)
雲、用て自ら不近ず。其の愼慮の類は此如し。
(せんしゅ、えきしゅうにはいりうん、りゅうえいしばをりょうす。)
先主、益州に入り雲、留營司馬を領す。
(このときせんしゅそんふじん、けんのいもうとをもってきょうごうし、)
此時先主孫夫人、權の妹を以て驕豪し、
(おおくのごのり・へいをひきいじゅうおうにのっとらず。)
多くの吳の吏・兵を將い縱橫に不法ず。
(せんしゅ、うんのげんじゅうをもってかならずよくせいせいし、とくにないじのにんをつかさどる。)
先主、雲の嚴重を以て必ず能く整齊し、特に内事の任を掌る。
(けん、びがせいせいすときき、いもうとをむかえるにおおいにしゅうせんをつかわし、)
權、備が西征すと聞き、妹を迎えるに大いに舟船を遣わし、
(しこうしてふじんうちにこうしゅをひきいてごにかえらんとほっす。)
而して夫人內に後主を將いて吳に還らんと欲す。
(うんとちょうひへいをろくしこうをきり、すなわちこうしゅかえさうる。)
雲與張飛兵を勒し江を截り、及ち後主還得る。