123 アルバート・アインシュタイン

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(わたしたちは、あるばーとあいんしゅたいんというと、)

私たちは、アルバート・アインシュタインというと、

(くろいくちひげともじゃもじゃのしらがあたまのろうきょうじゅをおもいえがくが、)

黒い口ひげともじゃもじゃの白髪頭の老教授を思い描くが、

(すうがくとぶつりがくにさいだいのこうけんをしたのは、)

数学と物理学に最大の貢献をしたのは、

(じつはまだ26さいのときだった。)

じつはまだ26歳のときだった。

(1905ねん、すいすのべるんでとっきょきょくのやくにんとして)

1905年、スイスのベルンで特許局の役人として

(はたらいていたとき、あいんしゅたいんはよんほんのろんぶんをかいた。)

働いていたとき、アインシュタインは四本の論文を書いた。

(そのろんぶんは、いまではよんほんともてんさいのなせるわざと)

その論文は、今では四本とも天才のなせる業と

(みなされている。1905ねんは「あんぬすみらびりす」)

見なされている。1905年は「アンヌス・ミラビリス」

(つまりあいんしゅたいんの「きせきのとし」とよばれている。)

つまりアインシュタインの「奇跡の年」と呼ばれている。

(あいんしゅたいんのだいいちのろんぶん「ひかりのはっせいと)

アインシュタインの第一の論文「光の発生と

(へんだつとにかんするひとつのはっけんほうてきかんてん」は、)

変脱とに関するひとつの発見法的観点」は、

(ひかりはえねるぎーのちいさなかたまりである「えねるぎーりょうし」が)

光はエネルギーの小さな塊である「エネルギー量子」が

(いくつもあつまってできているとていしょうしている。)

いくつも集まってできていると提唱している。

(このえねるぎーりょうしは、こんにちではこうしとよばれている。)

このエネルギー量子は、今日では光子と呼ばれている。

(このりろんによりあいんしゅたいんは1921ねんに)

この理論によりアインシュタインは1921年に

(のーべるぶつりがくしょうをじゅしょうした。)

ノーベル物理学賞を受賞した。

(だいにのろんぶんは、げんしのそんざいをじっけんてきにしょうめいするほうほうを)

第二の論文は、原子の存在を実験的に証明する方法を

(はじめてていじしたものだ。1905ねんまで、)

はじめて提示したものだ。1905年まで、

(ぶっしつをこうせいするさいしょうたんいとしてげんしがそんざいするというかんがえは、)

物質を構成する最小単位として原子が存在するという考えは、

(さまざまなじしょうをせつめいするのにつごうがよい)

さまざまな事象を説明するのに都合がよい

など

(りろんじょうのがいねんにすぎなかった。あいんしゅたいんは、)

理論上の概念にすぎなかった。アインシュタインは、

(えきたいにうかぶびりゅうしがしめす「ぶらうんうんどう」と)

液体に浮かぶ微粒子が示す「ブラウン運動」と

(よばれるうごきをかいめいし、ぶっしつにはなんらかのきていこうぞうが)

呼ばれる動きを解明し、物質には何らかの基底構造が

(なければならないことをしょうめいした。そのきていこうぞうこそ、)

なければならないことを証明した。その基底構造こそ、

(きんだいかがくががいねんとしてとなえていたげんしだった。)

近代科学が概念として唱えていた原子だった。

(あいんしゅたいんのだいさんとだいよんのろんぶんは、かれを)

アインシュタインの第三と第四の論文は、彼を

(もっともゆうめいにしたてーまであるとくしゅそうたいせいりろんをあつかっている。)

最も有名にしたテーマである特殊相対性理論を扱っている。

(このりろんは、えねるぎーとしつりょうのかんけいをせつめいするもので、)

この理論は、エネルギーと質量の関係を説明するもので、

(それはゆうめいなほうていしきe=mc2(あるぶったいのえねるぎーは、)

それは有名な方程式E=mc2(ある物体のエネルギーは、

(そのしつりょうにこうそくのじじょうをかけたものにひとしい))

その質量に光速の二乗をかけたものに等しい)

(でしめされる。これをおおざっぱにいいかえれば、)

で示される。これを大雑把に言い換えれば、

(しつりょうはえねるぎーのべつなかたちということである。)

質量はエネルギーの別な形ということである。

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