「やまなし」宮沢賢治(3/5頁)
関連タイピング
-
少年探偵団シリーズ1作目
プレイ回数4690 長文2995打 -
少年探偵団シリーズ1作目
プレイ回数3978 長文2949打 -
少年探偵団シリーズ1作目
プレイ回数2781 長文3117打 -
少年探偵団シリーズ1作目
プレイ回数2589 長文2849打 -
別荘を借りた朝子が掴み所のない少年と出会う小説。
プレイ回数2303 長文3029打 -
100年以上も前の東京。暗い夜道で見たものは。怪談話。
プレイ回数1372 長文1473打 -
幕末の若侍たちの百物語。妖怪は出るか、出ないのか。
プレイ回数2905 長文2558打 -
三人の仲の良い百姓が、赤ん坊を拾った。その赤ん坊は実は……。
プレイ回数1212 長文2116打
問題文
ふりがな非表示
ふりがな表示
(おとうさんのかにがでてきました。)
お父さんの蟹が出て来ました。
(どうしたい。ぶるぶるふるえているじゃないか。)
『どうしたい。ぶるぶるふるえているじゃないか。』
(おとうさん、いまおかしなものがきたよ。)
『お父さん、いまおかしなものが来たよ。』
(どんなもんだ。)
『どんなもんだ。』
(あおくてね、ひかるんだよ。)
『青くてね、光るんだよ。
(はじがこんなにくろくとがってるの。)
はじがこんなに黒く尖ってるの。
(それがきたらおさかながうえへのぼっていったよ。)
それが来たらお魚が上へのぼって行ったよ。』
(そいつのめがあかかったかい。)
『そいつの眼が赤かったかい。』
(わからない。)
『わからない。』
(ふうん。しかし、そいつはとりだよ。)
『ふうん。しかし、そいつは鳥だよ。
(かわせみというんだ。)
かわせみと云うんだ。
(だいじょうぶだ、あんしんしろ。)
大丈夫だ、安心しろ。
(おれたちはかまわないんだから。)
おれたちはかまわないんだから。』
(おとうさん、おさかなはどこへいったの。)
『お父さん、お魚はどこへ行ったの。』
(さかなかい。さかなはこわいところへいった。)
『魚かい。魚はこわい所へ行った』
(こわいよ、おとうさん。)
『こわいよ、お父さん。』
(いいいい、だいじょうぶだ。しんぱいするな。)
『いいいい、大丈夫だ。心配するな。
(そら、かばのはながながれてきた。)
そら、樺の花が流れて来た。
(ごらん、きれいだろう。)
ごらん、きれいだろう。』
(あわといっしょに、しろいかばのはなびらが)
泡と一緒に、白い樺の花びらが
など
(てんじょうをたくさんすべってきました。)
天井をたくさんすべって来ました。
(こわいよ、おとうさん。おとうとのかにもいいました。)
『こわいよ、お父さん。』弟の蟹も云いました。
(ひかりのあみはゆらゆら、のびたりちぢんだり、)
光の網はゆらゆら、のびたりちぢんだり、
(はなびらのかげはしずかにすなをすべりました。)
花びらの影はしずかに砂をすべりました。