15 スパルタ対アテネ

背景
投稿者投稿者koda-iいいね1お気に入り登録
プレイ回数97難易度(5.0) 1788打 長文 長文モードのみ

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(すぱるたは、ぎりしあなんぶのけわしいやまなかにあるしょうとしで、)

スパルタは、ギリシア南部の険しい山中にある小都市で、

(こだいせかいでもっともおそれられたぐんたいをようしていた。すぱるたのへいしは、)

古代世界で最も恐れられた軍隊を擁していた。スパルタの兵士は、

(うまれたときからちをはくようなくんれんできたえられていた。)

生まれたときから血を吐くような訓練で鍛えられていた。

(だから、こだいぎりしあのとしこっかどうしがほぼたえまなく)

だから、古代ギリシアの都市国家どうしがほぼ絶え間なく

(ちなまぐさいこうそうをくりひろげるなか、せんとうでまけたことは)

血なまぐさい抗争を繰り広げる中、戦闘で負けたことは

(いちどもなかった。このゆうしゅうなぐんたいをつくるため、すぱるたの)

一度もなかった。この優秀な軍隊を作るため、スパルタの

(ちょうろうたちは、こどもがうまれると、そのこによわいところや)

長老たちは、子どもが生まれると、その子に弱いところや

(けってんがないかをけんさした。つよいへいしになれそうにないとされた)

欠点がないかを検査した。強い兵士になれそうにないとされた

(あかんぼうはたににおとされた。けんさにごうかくしたものには、かこくできびしい)

赤ん坊は谷に落とされた。検査に合格した者には、過酷で厳しい

(くんれんがまっていた。ぎりしあじんのれきしかぶんぴつかぷるたるこすに)

訓練が待っていた。ギリシア人の歴史家・文筆家プルタルコスに

(よれば、すぱるたへいのおおくはせんじょうにいくことでほっとしたようだ。)

よれば、スパルタ兵の多くは戦場に行くことでホッとしたようだ。

(「すぱるたじんにとってじっさいのせんそうは、きびしいくんれんにくらべればきゅうそくも)

「スパルタ人にとって実際の戦争は、厳しい訓練に比べれば休息も

(どうぜんであった」とかいている。)

同然であった」と書いている。

(こだいぎりしあのれきしは、ぐんじこっかすぱるたと、そのりんこくあてねとの)

古代ギリシアの歴史は、軍事国家スパルタと、その隣国アテネとの

(たいりつがちゅうしんになっている。みんしゅせいがうまれたあてねは、すぱるたの)

対立が中心になっている。民主政が生まれたアテネは、スパルタの

(ようなきびしいしゃかいではなかった。すぱるたではぶんかかつどうにさくじかんは)

ような厳しい社会ではなかった。スパルタでは文化活動に割く時間は

(ほとんどなかったが、あてねはてつがく、びじゅつ、かがくのかくぶんやでじんるいしじょう)

ほとんどなかったが、アテネは哲学、美術、科学の各分野で人類史上

(きわめてすぐれたせいかをのこした。)

きわめて優れた成果を残した。

(げきさっかではあいすきゅろす、ありすとふぁねす、えうりぴです、)

劇作家ではアイスキュロス、アリストファネス、エウリピデス、

(そふぉくれすが、てつがくしゃではありすとてれす、ぷらとん、そくらてすが、)

ソフォクレスが、哲学者ではアリストテレス、プラトン、ソクラテスが、

など

(あてねのおうごんじだいにあたるきげんぜん5せいきにかつやくした。)

アテネの黄金時代にあたる紀元前5世紀に活躍した。

(あてねとすぱるたは、ぺるしあによるにどのしんこうをげきたいするためちからを)

アテネとスパルタは、ペルシアによる二度の侵攻を撃退するため力を

(あわせたこともあったが、こてんじだいのたいはんを、こだいぎりしあせかいのはけんを)

合わせたこともあったが、古典時代の大半を、古代ギリシア世界の覇権を

(めぐってあらそっていた。りょうしゃはぜん550ねんからぜん350ねんまでくりかえしたたかったが、)

めぐって争っていた。両者は前550年から前350年まで繰り返し戦ったが、

(それはまさしくぶんめいのしょうとつであった。すぱるたはてんかにきこえたぐんたい)

それはまさしく文明の衝突であった。スパルタは天下に聞こえた軍隊

(によりりくじょうでゆういにたち、これにあてねはかいぐんりょくでたいこうした。)

により陸上で優位に立ち、これにアテネは海軍力で対抗した。

(このこうそうは、まけどにあおうふぃりっぽすがきたからせめてきたことで)

この抗争は、マケドニア王フィリッポスが北から攻めてきたことで

(とつぜんおわりをつげた。ぎりしあのとしこっかぐんは、ふぃりっぽすとそのむすこ)

突然終わりを告げた。ギリシアの都市国家群は、フィリッポスとその息子

(あれくさんどろすだいおうがぎりしあからあじあにかけてきずくだいていこくに)

アレクサンドロス大王がギリシアからアジアにかけて築く大帝国に

(のみこまれていったのである。)

飲み込まれていったのである。

問題文を全て表示 一部のみ表示 誤字・脱字等の報告

koda-iのタイピング

オススメの新着タイピング

タイピング練習講座 ローマ字入力表 アプリケーションの使い方 よくある質問

人気ランキング

注目キーワード