70 ソロモン王
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問題文
(そろもんおうは、だびでおうとばとしぇばとのあいだでにばんめにうまれただんしで、)
ソロモン王は、ダビデ王とバト・シェバとのあいだで二番目に生まれた男子で、
(ちちをついでいすらえるのおうとなった。ざいいちゅうにそろもんは、せいりゃくけっこんを)
父を継いでイスラエルの王となった。在位中にソロモンは、政略結婚を
(すすめたり、きんりんのえじぷとやふぇにきあのかいこうとしてゅろすとりょうこうな)
進めたり、近隣のエジプトやフェニキアの海港都市テュロスと良好な
(かんけいをきずいたりしてけんりょくをかため、こうせいにまでつたわるちえとこうせいな)
関係を築いたりして権力を固め、後世にまで伝わる知恵と公正な
(さばきでしられるようになった。)
裁きで知られるようになった。
(そろもんおうのちせいは、すくなくともとうしょは、えいこうにみちたものだった。)
ソロモン王の治世は、少なくとも当初は、栄光に満ちたものだった。
(そのざいいちゅうのぜん10せいきに、えるされむにだいいちしんでんがたてられた。)
その在位中の前10世紀に、エルサレムに第一神殿が建てられた。
(このしんでんはゆだやきょうれいはいのちゅうしんちであり、もーせがさずかった)
この神殿はユダヤ教礼拝の中心地であり、モーセが授かった
(じっかいのせきばんをおさめたけいやくのはこ(せいひつ)があんちされていた。)
十戒の石板を納めた契約の箱(聖櫃)が安置されていた。
(このしんでんは、やく400ねんごのぜん6せいき、ばびろにあのおう)
この神殿は、約400年後の前6世紀、バビロニアの王
(ねぶかどねざるにせいによってはかいされた。またそろもんおうは、)
ネブカドネザル二世によって破壊された。またソロモン王は、
(しんでんのほか、そうしょくのこったけんちくぶつやたいりょうのおうごんというかたちで、)
神殿のほか、装飾の凝った建築物や大量の黄金という形で、
(いすらえるおうこくにぼうだいなとみをもたらした。しんでんは、そろもんさいだいの)
イスラエル王国に膨大な富をもたらした。神殿は、ソロモン最大の
(ぎょうせきだったかもしれないが、いちぶからはいきょうてきだとひはんされ、)
業績だったかもしれないが、一部からは異教的だと批判され、
(おうのけんいがしっついするさいしょのげんいんともなった。しんでんはいみんぞくである)
王の権威が失墜する最初の原因ともなった。神殿は異民族である
(かなんじんやふぇにきあじんのけんちくをはんえいしたものだとかんがえられ、)
カナン人やフェニキア人の建築を反映したものだと考えられ、
(ゆだやきょうできんじられているぐうぞうだとみなされてひはんされたのである。)
ユダヤ教で禁じられている偶像だと見なされて批判されたのである。
(そろもんは、どうめいやせいりゃくけっこんをつうじてへいわをきずいた。)
ソロモンは、同盟や政略結婚を通じて平和を築いた。
(せいしょのれつおうきじょう11しょう3せつでは、かれには700にんのおうひと300にんのそくしつが)
聖書の列王記上11章3節では、彼には700人の王妃と300人の側室が
(いたとされている。ふくすうのつまをむかえたことは、せいじてきなりてんは)
いたとされている。複数の妻を迎えたことは、政治的な利点は
(あったが、おうひやそくしつのおおくがぐうぞうすうはいをじっせんし、おうもかのじょたちに)
あったが、王妃や側室の多くが偶像崇拝を実践し、王も彼女たちに
(ゆだやきょうをほとんどきょうせいしなかったため、こくないにしんこくなたいりつをまねく)
ユダヤ教をほとんど強制しなかったため、国内に深刻な対立を招く
(けっかとなった。おうのしどうりょくにぎもんをかんじるものがふえてきんちょうがたかまり、)
結果となった。王の指導力に疑問を感じる者が増えて緊張が高まり、
(おうがしぬと、いすらえるはとういつからやく100ねんをへてきたとみなみにぶんれつした。)
王が死ぬと、イスラエルは統一から約100年を経て北と南に分裂した。
(それでも、そろもんおうはいまもちえしゃとみなされていて、そのことは)
それでも、ソロモン王は今も知恵者と見なされていて、そのことは
(つぎにしめすせいしょちゅうのものがたりにもよくあらわれている。あるとき、ふたりの)
次に示す聖書中の物語にもよく表れている。あるとき、ふたりの
(じょせいがそろもんおうのまえにでて、ひとりのあかんぼうをめぐって、)
女性がソロモン王の前に出て、ひとりの赤ん坊をめぐって、
(これはわたしのこだといいはった。そこでそろもんおうは、おどろくなかれ、)
これは私の子だと言い張った。そこでソロモン王は、驚くなかれ、
(あかんぼうをふたつにさいて、ふたりにはんぶんずつあたえよとめいじたのである。)
赤ん坊をふたつに裂いて、ふたりに半分ずつ与えよと命じたのである。
(にせのははは、このけっていによろこんでしたがおうとしたが、ほんとうのははは(こどもを)
偽の母は、この決定に喜んで従おうとしたが、本当の母は(子どもを
(きずつけたくなかったので)そろもんに、あかんぼうをいかしたまま)
傷つけたくなかったので)ソロモンに、赤ん坊を生かしたまま
(あいてのじょせいにあげてほしいとうったえた。わがこがきずつけられても)
相手の女性にあげてほしいと訴えた。我が子が傷つけられても
(かまわないとおもうははおやはいないとしっていたそろもんは、)
かまわないと思う母親はいないと知っていたソロモンは、
(こうしてほんとうのははおやをつきとめることができた。)
こうして本当の母親を突き止めることができた。