32 ブラックホール

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1 ぽんこつラーメン 6022 A++ 6.2 96.8% 317.8 1979 65 32 2024/10/24

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問題文

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(ぶらっくほーるは、きょだいなほしがしぬときにうまれることがある。)

ブラックホールは、巨大な星が死ぬときに生まれることがある。

(さいごをむかえたほしは、ないぶにむかってほうかいして、だんだんちいさくなって)

最期を迎えた星は、内部に向かって崩壊して、だんだん小さくなって

(いき、みつどがおおきくなっていく。こうしてしゅうしゅくしていき、ついには)

いき、密度が大きくなっていく。こうして収縮していき、ついには

(はんけいぜろでみつどがむげんだいのてんになる。このてんをとくいてんといい、みつどが)

半径ゼロで密度が無限大の点になる。この点を特異点といい、密度が

(あまりにもおおきいために、ちかくのひかりも、そのじゅうりょくからのがれることは)

あまりにも大きいために、近くの光も、その重力から逃れることは

(できない。このほしのちかくにあるものは、なにもかもがこのくろいてんに)

できない。この星の近くにあるものは、何もかもがこの黒い点に

(すいこまれる。)

吸い込まれる。

(ろけっとがうちゅうくうかんへとびだすときは、ちきゅうのじゅうりょくからだっしゅつできる)

ロケットが宇宙空間へ飛び出すときは、地球の重力から脱出できる

(だけのそくどがひつようになる。このだっしゅつそくどにたっすることができなければ、)

だけの速度が必要になる。この脱出速度に達することができなければ、

(ちきゅうにもどってきてしまう。ぶらっくほーるのじゅうりょくはひじょうにつよく、)

地球に戻ってきてしまう。ブラックホールの重力は非常に強く、

(だっしゅつそくどはこうそくよりもおおきい。ひかりよりもはやいものはそんざいしないので、)

脱出速度は光速よりも大きい。光よりも速いものは存在しないので、

(なにもだっしゅつできないのだ。とくいてんのしゅういには、だっしゅつそくどがこうそくとひとしい)

何も脱出できないのだ。特異点の周囲には、脱出速度が光速と等しい

(きょうかいめんがあり、これをじしょうのちへいせんという。じしょうのちへいせんよりうちがわに)

境界面があり、これを事象の地平線という。事象の地平線より内側に

(はいったものは、すべてとくいてんにすいこまれる。もちろん、これはすべて)

入ったものは、すべて特異点に吸い込まれる。もちろん、これはすべて

(りろんじょうのはなしだ。ぶらっくほーるはひかりをださないので、じっさいにみることは)

理論上の話だ。ブラックホールは光を出さないので、実際に見ることは

(できない。ぶらっくほーるのそんざいがわかるのは、うちゅうくうかんでほかのぶっしつが)

できない。ブラックホールの存在が分かるのは、宇宙空間で他の物質が

(ぶらっくほーるのしつりょうとそうごさようをおこすからだ。かずおおくのほしぼしがくろい)

ブラックホールの質量と相互作用を起こすからだ。数多くの星々が黒い

(ちゅうしんぶのまわりをこうてんしていれば、そのちゅうしんにはぶらっくほーるがある)

中心部の周りを公転していれば、その中心にはブラックホールがある

(かもしれない。また、ぶらっくほーるはみつどがたかいので、ちかくをとおる)

かもしれない。また、ブラックホールは密度が高いので、近くを通る

(ひかりはちょくしんせずにまがってしまう。そのためちきゅうじょうでてんたいかんそくすると、)

光は直進せずに曲がってしまう。そのため地球上で天体観測すると、

など

(おなじほしがふくすうそんざいするようにみえることがある。そのばあい、ちきゅうと)

同じ星が複数存在するように見えることがある。その場合、地球と

(そのほしとのあいだのどこかにぶらっくほーるがあるとすいそくされる。)

その星との間のどこかにブラックホールがあると推測される。

(ぶらっくほーるは、ぶつりがくしゃたちのあたまをなやませている。)

ブラックホールは、物理学者たちの頭を悩ませている。

(りょうしりきがくには、えねるぎーはせいせいもしょうめつもしないというほうそくが)

量子力学には、エネルギーは生成も消滅もしないという法則が

(あるが、ぶらっくほーるは、このほうそくにさからっているようにおもえる)

あるが、ブラックホールは、この法則に逆らっているように思える

(のだ。ぶらっくほーるのちゅうしんにすいこまれたひかりは、むげんにちいさな)

のだ。ブラックホールの中心に吸い込まれた光は、無限に小さな

(くうかんにおしつぶされてしょうめつしたようにおもわれる。)

空間に押しつぶされて消滅したように思われる。

(しかし、もしもひかりがなんらかのりゆうでほぞんされているとしたら、)

しかし、もしも光が何らかの理由で保存されているとしたら、

(いつのひかひかりはぶらっくほーるからだっしゅつできるのではないか?)

いつの日か光はブラックホールから脱出できるのではないか?

(ぶらっくほーるからぶっしつがぎゃくににげだしていくことがある)

ブラックホールから物質が逆に逃げ出していくことがある

(のではないか?こうしたぎもんは、うちゅうぶつりがくでまだこたえの)

のではないか?こうした疑問は、宇宙物理学でまだ答えの

(でていないもんだいである。)

出ていない問題である。

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