53 プラシーボ効果
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ぽんこつラーメン | 5701 | A | 5.9 | 95.4% | 346.4 | 2074 | 99 | 43 | 2024/10/24 |
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問題文
(ぷらしーぼ(ぎやく)こうかとは、いがくてきにはききめ)
プラシーボ(偽薬)効果とは、医学的には効き目
(のないちりょうでかんじゃにぷらすのえいきょうがでることをいう。)
のない治療で患者にプラスの影響が出ることを言う。
(びょうにんにせいりしょくえんすいをちゅうしゃしたり、さとうのじょうざいを)
病人に生理食塩水を注射したり、砂糖の錠剤を
(あたえたりすると、やっこうはないのにきぶんがよくなる)
与えたりすると、薬効はないのに気分がよくなる
(ことがおおい。とりわけ、へんずつうやようつう、)
ことが多い。とりわけ、偏頭痛や腰痛、
(よくうつしょうじょうなど、たにんのめにはわかりにくいしんしんの)
抑鬱症状など、他人の目には分かりにくい心身の
(ふちょうには、こうしたけっかがよくあらわれる。)
不調には、こうした結果がよく表れる。
(どうやらくすりにきたいするちりょうこうかのかなりのぶぶんは、)
どうやら薬に期待する治療効果のかなりの部分は、
(ぷらしーぼこうかによるようだ。)
プラシーボ効果によるようだ。
(ちんつうざいのぷらしーぼこうかは、すくなくともぶぶんてきには、)
鎮痛剤のプラシーボ効果は、少なくとも部分的には、
(のうないのかがくはんのうでせつめいできる。のうがいたみをかんちすると、)
脳内の化学反応で説明できる。脳が痛みを感知すると、
(えんどるふぃんといって、もるひねのようにいたみを)
エンドルフィンといって、モルヒネのように痛みを
(やわらげるさようをもったかがくぶっしつがたいないにほうしゅつされる。)
和らげる作用を持った化学物質が体内に放出される。
(のうのがぞうをつかったけんきゅうにより、ひとがぎやくをほんもののくすり)
脳の画像を使った研究により、人が偽薬を本物の薬
(だとおもってふくようすると、えんどるふぃんがよりおおく)
だと思って服用すると、エンドルフィンがより多く
(ほうしゅつされることがわかった。しんけいが、ほんもののくすりをふくよう)
放出されることが分かった。神経が、本物の薬を服用
(したときのようなはんのうをしめすのである。)
したときのような反応を示すのである。
(ぷらしーぼこうかほどかいめいされていないが、)
プラシーボ効果ほど解明されていないが、
(それにおとらずきょうりょくなのがのしーぼこうかだ。ひとは、)
それに劣らず強力なのがノシーボ効果だ。人は、
(このくすりをのむとしんこくなふくさようがでますよといわれると、)
この薬を飲むと深刻な副作用が出ますよと言われると、
(いがくてきにはなにのりゆうもないのに、そうしたふくさようを)
医学的には何の理由もないのに、そうした副作用を
(かんじることがおおい。たとえば、あるけんきゅうによると、)
感じることが多い。例えば、ある研究によると、
(じっけんでさんかしゃに、これははきけをもよおすくすりだとつげて)
実験で参加者に、これは吐き気を催す薬だと告げて
(さとうのじょうざいをあたえたところ、そのご、ひけんしゃの80%が)
砂糖の錠剤を与えたところ、その後、被験者の80%が
(じっさいにいのないようぶつをはきはじめたという。)
実際に胃の内容物を吐き始めたという。
(またべつのけんきゅうでは、じぶんはしんぞうほっさでしぬと)
また別の研究では、自分は心臓発作で死ぬと
(おもいこんでいるじょせいは、びょうれきがまったくおなじでも、)
思い込んでいる女性は、病歴がまったく同じでも、
(しんぞうほっさでしぬとはおもっていないじょせいとくらべ、)
心臓発作で死ぬとは思っていない女性と比べ、
(しんぞうほっさでしぬかくりつがよんばいたかいことがあきらかになった。)
心臓発作で死ぬ確率が四倍高いことが明らかになった。
(ぐあいがわるいとおもっているとほんとうにぐあいがわるくなる)
具合が悪いと思っていると本当に具合が悪くなる
(こともあるのだ。いりょうぶんやによっては、)
こともあるのだ。 医療分野によっては、
(ぷらしーぼこうかのはたすやくわりがしだいにぞうかしている)
プラシーボ効果の果たす役割が次第に増加している
(ところもあるようだ。こううつざいのけんきゅうでは、ぎやくに)
ところもあるようだ。抗鬱剤の研究では、偽薬に
(たいするはんのうりつが10ねんごとに7ぽいんとずつ)
対する反応率が10年ごとに7ポイントずつ
(あがっている。よくうつしょうじょうをしめすひとにぎやくだけを)
上がっている。抑鬱症状を示す人に偽薬だけを
(とうよして、ほかになんのちりょうもしなかったところ、)
投与して、ほかに何の治療もしなかったところ、
(しょうじょうがかいぜんしたひとのわりあいは、1980ねんには30%)
症状が改善した人の割合は、1980年には30%
(だったのが、2000ねんには44%になった。)
だったのが、2000年には44%になった。
(こうしたへんかのげんいんは、こううつざいのこうこくがふえ、)
こうした変化の原因は、抗鬱剤の広告が増え、
(くすりのこうかにたいするきたいがたかまったためでは)
薬の効果に対する期待が高まったためでは
(ないかとかんがえられている。ぜんたいとして、せいしんしっかんの)
ないかと考えられている。全体として、精神疾患の
(やくぶつちりょうにたいするひとびとのしんらいが20ねんまえよりもたかまり、)
薬物治療に対する人々の信頼が20年前よりも高まり、
(それによってぎやくのこうかもこうじょうしている。)
それによって偽薬の効果も向上している。