69 ストア派

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(すとあはとは、きげんぜん3せいきからきげんご2せいきにかけて)

ストア派とは、紀元前3世紀から紀元後2世紀にかけて

(ぎりしあろーませかいでりゅうせいしたてつがくのいっぱである。)

ギリシア・ローマ世界で隆盛した哲学の一派である。

(きぷろすとうしゅっしんのきてぃおんのぜのんがそうしした)

キプロス島出身のキティオンのゼノンが創始した

(すとあはは、やがてあてねやろーまのほかろーまていこくぜんいきにひろがり、)

ストア派は、やがてアテネやローマのほかローマ帝国全域に広がり、

(こだいぶんめいにおおきなえいきょうをあたえた。)

古代文明に大きな影響を与えた。

(すとあはは、そのりんりかんがとりわけゆうめいだが、それだけでなくろんりがくや)

ストア派は、その倫理観がとりわけ有名だが、それだけでなく論理学や

(にんしきろん、けいじじょうがく、しぜんかがくについてもどくじのかんがえをもっていた。)

認識論、形而上学、自然科学についても独自の考えを持っていた。

(すとあはは、せいぶつはじゅどうてきなぶっしつとのうどうてきなちからとでこうせいされていると)

ストア派は、生物は受動的な物質と能動的な力とで構成されていると

(かんがえ、こののうどうてきなちからを「ぷねうま」とよんだ。またかれらはかみを、)

考え、この能動的な力を「プネウマ」と呼んだ。また彼らは神を、

(せかいがげんかくなしぜんほうにしたがってつねにはってんへんかしつづけるようにする)

世界が厳格な自然法に従って常に発展・変化し続けるようにする

(ちてきせっけいしゃだとみなしていた。すとあはにとってさいじゅうようだったのは、)

知的設計者だと見なしていた。ストア派にとって最重要だったのは、

(ひとはいかにいきるべきかというもんだいだった。かれらのこたえは、)

人はいかに生きるべきかという問題だった。彼らの答えは、

(こうふく(ぎりしあごで「えうだいもにあ」)をもとめるべきだというもの)

幸福(ギリシア語で「エウダイモニア」)を求めるべきだというもの

(だった。だが、こうふくとはなんだろうか?すとあはにとって、こうふくとは)

だった。だが、幸福とは何だろうか?ストア派にとって、幸福とは

(「れいこんのすぐれたかつどう」(とくがあり、ゆうきをもち、ひかえめで、にんたいづよいこと))

「霊魂の優れた活動」(徳があり、勇気を持ち、控えめで、忍耐強いこと)

(だった。かれらのかんがえでは、ひとがとみやめいせいやけんこうをのぞむのはとうぜんだが、)

だった。彼らの考えでは、人が富や名声や健康を望むのは当然だが、

(そうしたものをじっさいにてにすることは、こうふくとはなんのかんけいもなかった。)

そうしたものを実際に手にすることは、幸福とは何の関係もなかった。

(それどころかすとあはは、すべてのとくをそなえたじんぶつはにくたいてきなけんこうとは)

それどころかストア派は、すべての徳を備えた人物は肉体的な健康とは

(むかんけいにこうふくでいられるとかんがえ、そうしたじんぶつは、たとえごうもんをうけて)

無関係に幸福でいられると考え、そうした人物は、たとえ拷問を受けて

(いてもこうふくでいることができるとおもっていた。さらにすとあはは、)

いても幸福でいることができると思っていた。さらにストア派は、

など

(かんじょうはたんなるかんかくではなく、つねにかんがえをともなっているとおもっていた。)

感情は単なる感覚ではなく、常に考えを伴っていると思っていた。

(たとえば、びょうきをおそれるには、びょうきはわるいものだというかんがえをもって)

例えば、病気を恐れるには、病気は悪いものだという考えを持って

(いなくてはならない。しかし、しんにとくをそなえたじんぶつはびょうきになっても)

いなくてはならない。しかし、真に徳を備えた人物は病気になっても

(こうふくでいられるのだから、びょうきはわるいものだとかんがえるのはまちがいである。)

幸福でいられるのだから、病気は悪いものだと考えるのは間違いである。

(よってかんじょうははいじょすべきだとすとあははといた。)

よって感情は排除すべきだとストア派は説いた。

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