私の個人主義2
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 無印有印 | 2147 | F+ | 2.4 | 87.7% | 983.2 | 2454 | 343 | 75 | 2025/02/03 |
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問題文
(きたので、いやでもいらえでもここへ)
来たので、否でも応でもここへ
(かおをださなければすまないことに)
顔を出さなければすまない事に
(なりました。それでけさすこしこうを)
なりました。それで今朝少し考を
(まとめてみましたが、じゅんびがどうも)
纏めてみましたが、準備がどうも
(ふそくのようです。とてもごまんぞくの)
不足のようです。とてもご満足の
(いくようなおはなしはできかねますか)
行くようなお話はできかねますか
(ら、そのつもりでごからしふせぎをがんいま)
ら、そのつもりでご辛防を願いま
(す。このかいはいつごろからはじまっ)
す。この会はいつごろから始まっ
(てきょうまでつづいているのかぞんじ)
て今日まで続いているのか存じ
(ませんが、そのつどあなたがたが)
ませんが、そのつどあなたがたが
(よそのひとをつれてきて、こうえんをさ)
よその人を連れて来て、講演をさ
(せるのは、いっぱんのかんれいとしてごうも)
せるのは、一般の慣例として毫も
(ふつごうでないとわたしもみとめているの)
不都合でないと私も認めているの
(ですが、またいっぽうからみると、そ)
ですが、また一方から見ると、そ
(れほどあなたがたのきぼうするような)
れほどあなた方の希望するような
(おもしろいこうえんは、いくらどこからど)
面白い講演は、いくらどこからど
(んなひとをひっぱってきてもよういにきき)
んな人を引張って来ても容易に聞
(かれるものではなかろうともおもう)
かれるものではなかろうとも思う
(のです。あなたがたにはただよそ)
のです。あなたがたにはただよそ
(のひとがちんらしくみえるのではあり)
の人が珍らしく見えるのではあり
(ますまいか。わたしがらくごかからきい)
ますまいか。私が落語家から聞い
(たはなしのなかにこんなふうしてきのがあり)
た話の中にこんな諷刺的のがあり
(ます。むかししあるおだいみょうがふたり)
ます。昔しあるお大名が二人
(めぐろへんへたかがりにいって、しょしょほうぼう)
目黒辺へ鷹狩に行って、所々方々
(をはせけまわったすえ、たいへんくうふくになっ)
を馳け廻った末、大変空腹になっ
(たが、あいにくべんとうのよういもなし)
たが、あいにく弁当の用意もなし
(、けらいともはなればなれになってこうふく)
、家来とも離れ離れになって口腹
(をみたすかてをうけることができず、)
を充たす糧を受ける事ができず、
(しかたなしにふたりはそこにあるよごしな)
仕方なしに二人はそこにある汚な
(いひゃくしょうやへはせけこんで、なんでもこう)
い百姓家へ馳け込んで、何でも好
(いからくわせろといったそうです)
いから食わせろと云ったそうです
(。するとそののうかのじいさんとばばさ)
。するとその農家の爺さんと婆さ
(んがきのどくがって、ありあわせの)
んが気の毒がって、ありあわせの
(さんまをあぶってふたりのだいみょうにむぎめし)
秋刀魚を炙って二人の大名に麦飯
(をすすめたといいます。ふたりはその)
を勧めたと云います。二人はその
(さんまをさかなにひじょうにうまくめしをすま)
秋刀魚を肴に非常に旨く飯を済ま
(して、そこをたちでたが、よくじつにな)
して、そこを立出たが、翌日にな
(ってもきのうのさんまのこうがぷんぷ)
っても昨日の秋刀魚の香がぷんぷ
(んはなをつくといったしまつで、どう)
ん鼻を衝くといった始末で、どう
(してもそのあじをわすれることができな)
してもその味を忘れる事ができな
(いのです。それでふたりのうちのいち)
いのです。それで二人のうちの一
(ひとがたをしょうたいして、さんまのごはせ)
人が他を招待して、秋刀魚のご馳
(ばしりをすることになりました。そのむね)
走をする事になりました。その旨
(をうけわっておどろかしろいたのはけらいです)
を承わって驚ろいたのは家来です
(。しかししゅめいですからはんこうするわけ)
。しかし主命ですから反抗する訳
(にもいきませんので、りょうりにんにいのち)
にも行きませんので、料理人に命
(じてさんまのほそいほねをけぬきでいっぽん)
じて秋刀魚の細い骨を毛抜で一本
(いっぽんぬかして、それをみりんかなにか)
一本抜かして、それを味淋か何か
(につけたのを、ほどよくやいて、)
に漬けたのを、ほどよく焼いて、
(しゅじんときゃくとにすすめました。ところ)
主人と客とに勧めました。ところ
(がくうほうははらもへっていず、また)
が食う方は腹も減っていず、また
(ばかていねいなりょうりかたでさんまのあじを)
馬鹿丁寧な料理方で秋刀魚の味を
(うしなったみょうなさかなをはしでつっついてみ)
失った妙な肴を箸で突っついてみ
(たところで、ちっともうまくないの)
たところで、ちっとも旨くないの
(です。そこでふたりがかおをみあわせて)
です。そこで二人が顔を見合せて
(、どうもさんまはめぐろにかぎるねと)
、どうも秋刀魚は目黒に限るねと
(いったようなへんなことばをはっしたと)
いったような変な言葉を発したと
(いうのがはなしのおちになっているので)
云うのが話の落になっているので
(すが、わたしからみると、このがくしゅういん)
すが、私から見ると、この学習院
(というりっぱながっこうで、りっぱなせんせい)
という立派な学校で、立派な先生
(にしじゅうせっしているしょくんが、わざわ)
に始終接している諸君が、わざわ
(ざわたしのようなもののこうえんを、はるか)
ざ私のようなものの講演を、春か
(らあきのすえまでまってもおききにな)
ら秋の末まで待ってもお聞きにな
(ろうというのは、ちょうどたいろうの)
ろうというのは、ちょうど大牢の
(びみにあいたけっか、めぐろのさんま)
美味に飽いた結果、目黒の秋刀魚
(がちょっとあじわってみたくなった)
がちょっと味わってみたくなった
(のではないかとおもわれるのです。)
のではないかと思われるのです。
(このせきにおられるおおもりきょうじゅはわたしと)
この席におられる大森教授は私と
(どうねんかまたはぜんごしてだいがくをでら)
同年かまたは前後して大学を出ら
(れたほうですが、そのおおもりさんが、)
れた方ですが、その大森さんが、
(かつてわたしにどうもちかごろのせいとはより)
かつて私にどうも近頃の生徒は自
(ぶんのこうぎをよくきかないでこまる、)
分の講義をよく聴かないで困る、
(どうもまじめがたりないでふつごう)
どうも真面目が足りないで不都合
(だというようなことをいわれたことが)
だというような事を云われた事が
(あります。そ)
あります。そ