私の個人主義3

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問題文

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(のひょうはこのがっこうのせいとについて)

の評はこの学校の生徒について

(ではなく、どこかのしりつがっこうのなま)

ではなく、どこかの私立学校の生

(いたずらについてだったろうときおくして)

徒についてだったろうと記憶して

(いますが、なにしろわたしはそのときおおもり)

いますが、何しろ私はその時大森

(さんにたいしてしつれいなことをいいまし)

さんに対して失礼な事を云いまし

(た。ここでくりかえしていうのもお)

た。ここで繰り返していうのもお

(はずかしいわけですが、わたしはそのとき)

恥ずかしい訳ですが、私はその時

(、きみなどのこうぎをありがたがって)

、君などの講義をありがたがって

(きくせいとがどこのくににいるものか)

聴く生徒がどこの国にいるものか

(ともうしたのです。もっともわたしのしゅ)

と申したのです。もっとも私の主

(いはそのときのおおもりくんにはつうじてい)

意はその時の大森君には通じてい

(なかったかもしれませんから、こ)

なかったかも知れませんから、こ

(のきかいをりようして、ごかいをふせいで)

の機会を利用して、誤解を防いで

(おきますが、わたくしどものしょせいじだい、)

おきますが、私どもの書生時代、

(あなたがたとどうねんぱい、もしくはも)

あなたがたと同年輩、もしくはも

(うすこしおおきくなったじだい、には、)

う少し大きくなった時代、には、

(いまのあなたがたよりよほどおうちゃくで)

今のあなたがたよりよほど横着で

(、せんせいのこうぎなどはほとんどきい)

、先生の講義などはほとんど聴い

(たことがないといってもよいくらい)

た事がないと云っても好いくらい

(のものでした。もちろんこれはわたし)

のものでした。もちろんこれは私

など

(やわたしのしゅういのものをほんいとしてじゅつ)

や私の周囲のものを本位として述

(べるのでありますから、けんがいにい)

べるのでありますから、圏外にい

(たものにはつうようしないかもしれま)

たものには通用しないかも知れま

(せんけれども、どうもいまのわたしから)

せんけれども、どうも今の私から

(ふりかえってみると、そんなきがど)

ふり返ってみると、そんな気がど

(こかでするようにおもわれるのです)

こかでするように思われるのです

(。げんにこのわたしはじょうぶだけはよりゆきら)

。現にこの私は上部だけは温順ら

(しくみえながら、けっしてこうぎな)

しく見えながら、けっして講義な

(どにみみをかたむけるせいしつではありませ)

どに耳を傾ける性質ではありませ

(んでした。しじゅうなまけてのらくらし)

んでした。始終怠けてのらくらし

(ていました。そのきおくをもって、)

ていました。その記憶をもって、

(まじめないまのせいとをみると、どう)

真面目な今の生徒を見ると、どう

(してもおおもりくんのように、かれらをせめ)

しても大森君のように、彼らを攻

(うちするゆうきがでてこないのです。)

撃する勇気が出て来ないのです。

(そういったいみからして、ついだい)

そう云った意味からして、つい大

(もりさんにたいしてすまないらんぼうをさる)

森さんに対してすまない乱暴を申

(したのであります。きょうはおおもりくん)

したのであります。今日は大森君

(にわびまるためにわざわざでかけた)

に詫まるためにわざわざ出かけた

(しだいではありませんけれども、つ)

次第ではありませんけれども、つ

(いでだからみんなのいるまえで、あやまり)

いでだからみんなのいる前で、謝

(つみしておくのです。はなしがついとん)

罪しておくのです。話がついとん

(だところへはずれてしまいましたか)

だところへ外れてしまいましたか

(ら、ふたたびもとへひきかえしてすじのたつ)

ら、再び元へ引き返して筋の立つ

(ようにいいますと、つまりこうな)

ように云いますと、つまりこうな

(るのです。あなたがたはりっぱながく)

るのです。あなたがたは立派な学

(こうにはいって、りっぱなせんせいからしじゅう)

校に入って、立派な先生から始終

(しどうをうけていらっしゃる、また)

指導を受けていらっしゃる、また

(そのかたがたのせんもんてきもしくはいっぱんてき)

その方々の専門的もしくは一般的

(のこうぎをまいにちきいていらっしゃる)

の講義を毎日聞いていらっしゃる

(。それだのにわたしみたようなものを)

。それだのに私みたようなものを

(、ことさらによそからつれてきて)

、ことさらによそから連れて来て

(、こうえんをきこうとなされるのは、)

、講演を聴こうとなされるのは、

(ちょうどせんこくおはなししたおだいみょうがめ)

ちょうど先刻お話したお大名が目

(くろのさんまをしょうがんしたようなもの)

黒の秋刀魚を賞翫したようなもの

(で、つまりはちんらしいから、ひとくち)

で、つまりは珍らしいから、一口

(くってみようというりょうけんじゃない)

食ってみようという料簡じゃない

(かとすいさつされるのです。じっさいをい)

かと推察されるのです。実際をい

(うと、わたしのようなものよりも、あ)

うと、私のようなものよりも、あ

(なたがたがまいにちかおをみていらっし)

なたがたが毎日顔を見ていらっし

(ゃるじょうやといのせんせいのおはなしのほうがよ)

ゃる常雇いの先生のお話の方がよ

(ほどゆうえきでもあり、かつまたおもしろ)

ほど有益でもあり、かつまた面白

(かろうともおもわれるのです。たと)

かろうとも思われるのです。たと

(いわたしにしたところで、もしこのがく)

い私にしたところで、もしこの学

(こうのきょうじゅにでもなっていたならば)

校の教授にでもなっていたならば

(、たんにさららしいしげきのないという)

、単に新らしい刺戟のないという

(だけでも、このくらいのにんずうがしゅう)

だけでも、このくらいの人数が集

(ってわたしのこうえんをおちょう)

って私の講演をお聴

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