刑法 1-14 未遂犯④

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(さつじんざい199じょうのじっこうこういがあれば、すくなくともみすいはんとしてしょばつされ、)

殺人罪(199条)の実行行為があれば、少なくとも未遂犯として処罰され、

(じっこうこういがなければふのうはんとなる。)

実行行為がなければ不能犯となる。

(それはじっこうこういをおこなうことで、けっかはっせいのげんじつてききけんせいがしょうじるためである。)

それは実行行為を行うことで、結果発生の現実的危険性が生じるためである。

(みすいはんとしてしょばつにあたいするけっかはっせいのげんじつてききけんせいのうむはいほうせいのもんだい)

未遂犯として処罰に値する「結果発生の現実的危険性」の有無は違法性の問題

(であるため、あくまできゃっかんてきじじょうをもってはんだんされる。)

であるため、あくまで客観的事情をもって判断される。

(きゃっかんてきにはんだんするが、じごてきなはんだんではなくこういのじてんにたってはんだんされる。)

客観的に判断するが、事後的な判断ではなく行為の時点に立って判断される。

(こういのきゃっかんてきじじょうをきそに、こういのじてんにたって、そのかくたいしゅだんから)

行為の客観的事情を基礎に、行為の時点に立って、その客体・手段から

(けっかはっせいがぜったいてきにふのうといえるばあいだけをふのうはんとすべきである。)

結果発生が絶対的に不能といえる場合だけを不能犯とすべきである。

(さけをのませたじてんで、そのこういはしぼうのきけんせいをゆうしていたといえる。)

酒を飲ませた時点で、その行為は死亡の危険性を有していたといえる。

(じっこうこういがあるためふのうはんとはならず、すくなくともさつじんみすいざいがせいりつする。)

実行行為があるため不能犯とはならず、少なくとも殺人未遂罪が成立する。

(bのちょくせつのしぼうげんいんは、きゅうきゅうしゃのじこによるものであるが、)

Bの直接の死亡原因は、救急車の事故によるものであるが、

(aのこういはさつじんみすいざい203じょう、199じょうとなるのか。)

Aの行為は殺人未遂罪(203条、199条)となるのか。

(これは、aのこういとbのしぼうけっかとのあいだにいんがかんけいがみとめられるか。)

これは、Aの行為とBの死亡結果との間に因果関係が認められるか。

(そのこういがなければけっかがはっせいしなかったというじょうけんかんけいだけで)

「その行為がなければ結果が発生しなかった」という条件関係だけで

(いんがかんけいをみとめるけんかいもある。)

因果関係を認める見解もある。

(けっかがよきできないばめんでもいんがかんけいがこうていされ、しょばつはんいがひろすぎる。)

結果が予期できない場面でも因果関係が肯定され、処罰範囲が広すぎる。

(こういからけっかがしょうずることがいっぱんじんのけいけんじょうそうとうとみとめられるばあいに、)

行為から結果が生ずることが「一般人の経験上相当」と認められる場合に、

(いんがかんけいをみとめるべきだとかいする。)

因果関係を認めるべきだと解する。

(このそうとうとみとめられるばあいをどのようにはんだんするか。)

この「相当」と認められる場合をどのように判断するか。

(こういとうじにそんざいしたきゃっかんてきじじょうおよび、こういごにしょうじたいっぱんじんが)

行為当時に存在した客観的事情及び、行為後に生じた一般人が

など

(よけんかのうなじじょうによってはんだんされるべきである。)

予見可能な事情によって判断されるべきである。

(いっぱんじんからみてよけんふかのうなじじょうがあるばあいには、それをいんがかんけいの)

一般人からみて予見不可能な事情がある場合には、それを因果関係の

(うむのはんだんにふくめてよいのか。)

有無の判断に含めてよいのか。

(こういじのじじょうとはきりはなしてかんがえ、こういごにかいざいじじょうとして)

行為時の事情とは切り離して考え、行為後に介在事情として

(きょうぎのいんがかんけいのもんだいをこうさつするべき。)

「狭義の因果関係の問題」を考察するべき。

(じごてきにこういごのけいかをみて、あくまできゃっかんてきにはんだんしていくひつようがある。)

事後的に行為後の経過をみて、あくまで客観的に判断していく必要がある。

(1こういにそんするけっかはっせいのかくりつのだいしょう、2かいざいじじょうのいじょうせい、)

①行為に存する結果発生の確率の大小、②介在事情の異常性、

(3かいざいじじょうのけっかへのきよどをそうごうてきにこうさつするべき。)

③介在事情の結果への寄与度を総合的に考察するべき。

(いっぱんじんにとってきゅうきゅうしゃにのせてはこぶとちゅうのじこはよけんふかのうであり、)

一般人にとって救急車に乗せて運ぶ途中の事故は予見不可能であり、

(こういじのじじょうにはふくまれない。)

行為時の事情には含まれない。

(1けっかのはっせいかくりつについて、aがのませたさけはちしりょうにみたないため、)

①結果の発生確率について、Aが飲ませた酒は致死量に満たないため、

(bしぼうのかくりつはちいさい。)

B死亡の確率は小さい。

(2かいざいじじょうがいじょうかどうかについて、)

②介在事情が異常かどうかについて、

(きゅうきゅうしゃがじこをおこしたというかいざいじじょうはいじょうせいがたかい。)

救急車が事故を起こしたという介在事情は異常性が高い。

(3かいざいじじょうのけっかへのきよどについて、ほんけんかいざいじじょうはしぼうのけっかに)

③介在事情の結果への寄与度について、本件介在事情は死亡の結果に

(おおきくきよしたといえる。)

大きく寄与したといえる。

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