赤いカブトムシ7/江戸川乱歩

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プレイ回数395難易度(4.4) 3356打 長文 長文モードのみ
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出典:「たのしい三年生」講談社 1958(昭和33)年4月〜1959(昭和34)年3月

赤いカブトムシ1 https://typing.twi1.me/game/414166
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 デコポン 6812 S++ 7.0 96.7% 470.6 3319 113 67 2024/11/02
2 Ri 6229 A++ 6.4 97.3% 523.3 3353 93 67 2024/11/01
3 kuma 5466 B++ 5.8 93.6% 572.0 3356 229 67 2024/10/15
4 れもん 4792 B 5.0 94.9% 652.9 3303 174 67 2024/10/07

関連タイピング

問題文

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(こんどは、しょうねんたんていだんが、るびーのかぶとむしをさがすばんでした。)

こんどは、少年たんていだんが、ルビーのカブトムシをさがす番でした。

(ごがつにじゅうごにちごごさんじにじゅっぷん、いっぽんすぎのてっぺんからはいれ。)

五月二十五日午後三時二十分、一本スギのてっぺんからはいれ。

(おそろしいばんにんにちゅういせよ。というてがみのとおりに、こばやしだんちょうと)

おそろしい番人に注意せよ。という手紙のとおりに、小林だんちょうと

(ゆうこちゃんと、きむらくんといのうえくんと、のろちゃんのごにんが、)

ユウ子ちゃんと、木村くんと井上くんと、ノロちゃんの五人が、

(せたがやくのいっぽんすぎのはらっぱへやってきました。)

世田谷区の一本スギの原っぱへやって来ました。

(きのぼりのめいじんののろちゃんが、たかいすぎのきのてっぺんへ)

木のぼりのめいじんのノロちゃんが、高いスギの木のてっぺんへ

(のぼりましたが、はいるあななんて、どこにもありません。のろちゃんは、)

のぼりましたが、はいるあななんて、どこにもありません。ノロちゃんは、

(しばらく、あたりをみまわしていましたが、なにをおもったのか、)

しばらく、あたりを見まわしていましたが、なにを思ったのか、

(はらっぱにながくよこたわっているすぎのきのかげをゆびさしながら、)

原っぱに長くよこたわっているスギの木のかげをゆびさしながら、

(さけびました。)

さけびました。

(「あそこだよ。あそこに、いりぐちがあるんだよ。」)

「あそこだよ。あそこに、入口があるんだよ。」

(それをきくと、こばやしだんちょうも、はっとそこへきがつきました。)

それを聞くと、小林だんちょうも、はっとそこへ気がつきました。

(「ああ、そうだ。てっぺんというのは、)

「ああ、そうだ。てっぺんというのは、

(すぎのきのてっぺんのかげのところなんだ。」)

スギの木のてっぺんのかげのところなんだ。」

(のろちゃんがきからおりるのをまって、みんなで、)

ノロちゃんが木からおりるのをまって、みんなで、

(すぎのきのかげのさきっぽまでいってみました。)

スギの木のかげのさきっぽまで行ってみました。

(そのへんには、たけのたかいくさがしげっています。こばやしくんは、)

そのへんには、たけの高い草がしげっています。小林くんは、

(このくさのなかへふみこんでいってさがしていましたが、やがて、)

この草の中へふみこんでいってさがしていましたが、やがて、

(「あっ、ここにほらあながある。ここが、いりぐちにちがいないよ。」)

「あっ、ここにほらあながある。ここが、入口にちがいないよ。」

(と、みんなをよびあつめました。それは、さしわたしろくじゅっせんちぐらいの)

と、みんなをよびあつめました。それは、さしわたし六十センチぐらいの

など

(せまいあなでした。)

せまいあなでした。

(なかはまっくらですが、いのうえくんときむらくんが、よういのかいちゅうでんとうを)

中はまっくらですが、井上くんと木村くんが、よういのかいちゅうでんとうを

(つけ、いのうえくんがさきになって、あなのなかへはいりこんでいきました。)

つけ、井上くんがさきになって、あなの中へはいりこんでいきました。

(せまいところはさんめーとるほどでおわり、にわかにあながひろくなって、)

せまいところは三メートルほどで終り、にわかにあながひろくなって、

(したのほうへ、いしだんがついています。もうたってあるけるのです。)

下の方へ、石だんがついています。もうたって歩けるのです。

(いしだんをおりると、しょうめんにおおきなてつのとびらがしまっています。)

石だんをおりると、しょうめんに大きな鉄のとびらがしまっています。

(まほうはかせのてがみには、「おそろしいばんにんにちゅういせよ。」)

まほうはかせの手紙には、「おそろしい番人に注意せよ。」

(とかいてありました。きっと、そのおそろしいやつが、とびらのむこうに)

と書いてありました。きっと、そのおそろしいやつが、とびらのむこうに

(まちかまえているのだろうとおもうと、みんな、)

まちかまえているのだろうと思うと、みんな、

(むねがどきどきしてきました。)

むねがどきどきしてきました。

(でも、ここまできて、ひきかえすわけにはいきません。)

でも、ここまで来て、ひきかえすわけにはいきません。

(いのうえくんは、とびらのとってをつかんでおしてみました。)

井上くんは、とびらのとってをつかんでおしてみました。

(すると、かぎもかけてないらしく、てつのとびらは、)

すると、かぎもかけてないらしく、鉄のとびらは、

(きいっとぶきみなおとをたてて、むこうへひらきました。)

キイッとぶきみな音をたてて、むこうへひらきました。

(かいちゅうでんとうで、そのなかをてらしてみましたが、なんにもありません。)

かいちゅうでんとうで、その中をてらしてみましたが、なんにもありません。

(ただ、まっくらなほらあなが、ずっとおくのほうへつづいているばかりです。)

ただ、まっくらなほらあなが、ずっとおくの方へつづいているばかりです。

(ごにんは、いのうえくんをさきにたてて、おずおずとそのくらやみのなかへ)

五人は、井上くんをさきにたてて、おずおずとそのくらやみの中へ

(はいっていきました。)

はいっていきました。

(おくびょうものののろちゃんは、ぶるぶるふるえながら、こばやしだんちょうに)

おくびょうもののノロちゃんは、ぶるぶるふるえながら、小林だんちょうに

(ついていきました。それに、ゆうこちゃんは、おんなのこですから、)

ついていきました。それに、ユウ子ちゃんは、女の子ですから、

(まもってやらねばなりません。こばやしくんは、りょうてで、のろちゃんと)

まもってやらねばなりません。小林くんは、両手で、ノロちゃんと

(ゆうこちゃんのてをひいて、すすんでいきます。すこしいくと、ほらあなの)

ユウ子ちゃんの手をひいて、すすんでいきます。すこし行くと、ほらあなの

(まがりかどへきました。)

まがりかどへ来ました。

(そこをひょいとまがると、みんなは「あっ。」といったまま、)

そこをひょいとまがると、みんなは「あっ。」といったまま、

(たちすくんでしまいました。すぐめのまえに、とほうもなくおおきなばけものが)

たちすくんでしまいました。すぐ目の前に、とほうもなく大きなばけものが

(うずくまっていたからです。そのかおはきいろで、まっくろなふといしまが)

うずくまっていたからです。そのかおはきいろで、まっ黒なふといしまが

(ついていました。せんめんきほどのおおきなめが、やみのなかでひかっていました。)

ついていました。せんめんきほどの大きな目が、やみの中で光っていました。

(すてっきをたばにしたような、ふといひげのはえたおおきなくち、そのくちからにほんの)

ステッキをたばにしたような、ふといひげのはえた大きな口、その口から二本の

(しろいきばが、にゅっとつきでています。とらをひゃくばいもおおきくしたような)

白いきばが、にゅっとつき出ています。とらを百ばいも大きくしたような

(ばけものです。そのおそろしいかおが、ほらあないっぱいになって、あごが、)

ばけものです。そのおそろしい顔が、ほらあないっぱいになって、あごが、

(じめんについているのです。)

じめんについているのです。

(どこからか、なまぐさい、つよいかぜがふきつけてきました。)

どこからか、なまぐさい、強い風がふきつけてきました。

(「うへへへ・・・。かわいいこどもたちがきたな。おいしそうなごちそうだ。)

「うへへへ・・・。かわいい子どもたちが来たな。おいしそうなごちそうだ。

(いま、たべてやるからな。うへへへへ・・・。」)

いま、たべてやるからな。うへへへへ・・・。」

(おばけのとらが、そんなことをいって、ぶきみにわらいました。そのこえが、)

おばけのトラが、そんなことをいって、ぶきみにわらいました。その声が、

(ほらあなにこだまして、なんともいえないおそろしさです。)

ほらあなにこだまして、なんともいえないおそろしさです。

(そして、おばけは、にめーとるもあるようなおおきなくちをがっとひらきました。)

そして、おばけは、二メートルもあるような大きな口をがっとひらきました。

(ごにんは、にげようとしても、じしゃくでひきつけられたように、)

五人は、にげようとしても、じしゃくでひきつけられたように、

(どうしてもにげることができません。そして、いつのまにか、)

どうしてもにげることができません。そして、いつのまにか、

(おばけのとらのくちのまえまですいよせられ、つぎつぎと、くちのなかへ)

おばけのトラの口の前まですいよせられ、つぎつぎと、口の中へ

(のまれてしまいました。)

のまれてしまいました。

(くちのなかには、まっかなおおきなしたがうごめいていました。)

口の中には、まっかな大きなしたがうごめいていました。

(ごにんは、そのしたのうえにころがったまま、)

五人は、そのしたの上にころがったまま、

(きをうしなったようになっていました。)

気をうしなったようになっていました。

(それにしても、ちのそこに、どうしてこんなおおきなばけものが)

それにしても、地のそこに、どうしてこんな大きなばけものが

(すんでいるのでしょう。ばけものにたべられたこどもたちは、これから、)

すんでいるのでしょう。ばけものにたべられた子どもたちは、これから、

(いったいどうなるのでしょうか。)

いったいどうなるのでしょうか。

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